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『スト6』日本最強チームを決める頂上決戦が、ありえんくらいの名勝負すぎた──! 格ゲーの「怖さ」が詰まりまくってるので今からでも見ろ。優勝チーム「G8S」の戦略や裏話もあわせて1万7000字でお届け

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優勝は「G8S」! 表彰式・壇上インタビュー

表彰式では、まず準優勝となった「REJECT」に賞金200万円と、記念トロフィーが贈呈された。その後、壇上で語られた各選手からのコメントは以下の通り。なお、テキストの形にするにあたり、一部の表現を変更させていただいている。

Yogibo REJECT

・ときど選手
「Yogibo REJECT」はこの日のために、チーム・スタッフ全員がベストを尽くして臨んだんですが……。今回は対戦相手の「Good 8 Squad」が強かったです。また精進して、出直してきます。ありがとうございました。

今年も本当に、長いリーグ期間だったと思います。我々がこうしてゲームを皆さんの前でプレイできているのも、皆さんの温かいご声援、ご支援のおかげですので、月並みな言葉になりますが、ありがとうございます。必ずやまた戻ってきて、次こそ、勝ちます。

・あきら選手
非常に悔しい結果になってしまいました。今日まで「Yogibo REJECT」の皆さんには非常に支えていただいて。自分がサラリーマンを辞めて専業プロゲーマーになるきっかけを与えてくれたチームでもあるので、本当に恩返しをしたかったんですけど、こんな形になってしまって申し訳なく思います。

応援していただいているファンの皆様にもこんな結果になってしまい申し訳ないですし、何より今日まで支えてくれたチームメイト……特にLeSharがずっと大将で出て踏ん張ってくれて、それを自分の方で支えることができなかったのは責任に感じている部分があるので、自分も精進して、がんばっていきたいと思います。「Good 8 Squad」のみなさん、おめでとうございます。

「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_024
インタビュー中も涙を抑えきれなかったあきら選手
タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

・鶏めし選手
今回、自分の出番はなかったんですが、プレイオフが終わってから毎日のように練習して、練習して、今日まで来ました。「Yogibo REJECT」というチームも、チームメイトの試合内容も本当に素晴らしくて、どっちが勝ってもおかしくないくらいだったんですけれども、残念ながら負けてしまいました。

自分の今期のストリートファイターリーグも終わりだな、とも思ったんですが、この『ストリートファイター6』自体が本当に楽しいゲームで、自分はリーグ抜きでも毎日のように遊びたいゲームだと思っているので、明日からももっともっと練習して、活躍できるようがんばっていきたいと思います。「Good 8 Squad」のみなさん、おめでとうございます!

・LeShar選手
……僕の夢が終わりましたね。僕が弱くて、ごめんなさい。

僕にこういう機会をくださった、ときどさん、REJECTのチームの皆さん、そして応援してくださったファンの皆さんも、本当にありがとうございました。

「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_025
LeShar選手の「僕が弱くて……」というコメントには、会場から「強かったよ!」という声援がいくつもあがった。グランドファイナルでこそ敗れはしたが、間違いなく2024年度のSFLを代表するプレイヤーだったと言えるだろう。
タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

続き、みごと優勝を果たした「G8S」には賞金500万円と記念トロフィー、そして「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ2024」への出場権が贈られた。また副賞として「ふもっふのお店」の特別クーポン券20万円分も贈呈されている。

そして「ストリートファイターリーグ2024」の年間MVP選手に輝いたのはカワノ選手。こちらには記念のトロフィーと、副賞に続いて「ふもっふのお店」特別クーポン券5万円分が贈られた。

壇上で語られた各選手のコメントは以下の通りだ。

「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_026
タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

Good 8 Squad

・ガチくん選手
あらためて……優勝できました! みなさんありがとうございます!

試合にすごい集中力を持っていきたかったので、勝った後・負けた後のことはぜんぜん考えてなかったんですけど、優勝して……まだ夢みたいな、現実じゃないみたいな感じがすごくありますね。

というのも、今回グランドファイナルに向けてチームで2~3週間ほど合宿みたいな形で練習をしている中で、相手の「REJECT」というチームの存在がすごく大きくなっていったんです。言うなれば“ラスボス”みたいな感じで、戦うまで怖くもあったんですけど、蓋を開けてみれば用意してきたものも出せて、勝てたので、ほっと一安心という具合です。

(今年のリーグ本節を振り返ってみていかがでしたか? という質問に対して)

以前、2023年度のリーグでは「Good 8 Squad」は1stステージで脱落してしまったんですよね。その時にはファンの皆さんにとても申し訳ない気持ちになり、「次のリーグではちゃんと勝ちたい」と思っていた中で、こうしてここまで上がってこれました。日本のSFLには「G8S」あり、とあらためて知らしめることができたのかなと、今回は嬉しく思っています。

(ファンに向けてのコメントを求められて)

あらためまして、去年の雪辱を無事晴らすことができました。練習に付き合ってくださった方、サポートしてくださった方、全員に感謝の気持ちでいっぱいです。今日は1日、応援ありがとうございました!

(ワールドチャンピオンシップに向けての意気込みを聞かれて)

今年は「G8S」の4人全員がカプコンカップに出れていないので、来年のカプコンカップを目指したいです。ワールドチャンピオンシップの相手も、EUはもう決まっていて、アメリカも間もなく決定すると思うので、また決まり出したらこれまでのような練習をやっていきたいと思います。「まだこの練習ができる」というのが、すごい楽しみですね。がんばっていきます。

・カワノ選手
まずは応援してくださったファンの方々、練習に付き合ってくださった皆さんに感謝を述べたいと思います。ありがとうございました。

練習中ってすごく考えて、頭を使うんですけど、今回のグランドファイナル本番では「無心で、体が勝手に動いてくれる」ようになっていたのが嬉しかったですね。『ストリートファイター6』がはじまってからは、はじめての経験でした。

日本でのリーグは優勝できたということで、ワールドチャンピオンシップでも優勝し、カプコンカップに出させていただきたいと思います。よろしくお願いします!

……あと、全然関係のない私事なんですが、結婚して、2か月くらい前に子どもが生まれました。そっちもいろいろ大変だったんですけど、子どものミルク代も稼げてよかったです(笑)。

(MVP賞受賞に関する感想を聞かれて)

最後、美味しいところを取らせていただいたなという感じです。でも嬉しいです、ありがとうございました。

「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_027
本日の勝利の立役者といっても過言ではないであろうカワノ選手。ご結婚とお子様のご誕生、おめでとうございます
タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

・ぷげら選手
今日の試合で言うと、最初の方は自分が思い通りの動きと違う試合展開をしてしまったりして、大将を任せてもらったのに負けてしまい、チームメイトやファンの皆さんには心配をかけたと思います。ただ、チームメイトの試合を観て「あれが悪かった、とか思っている場合じゃないな」と力をもらえました。

SFLはチーム戦なので、そういうところから勢いをもらうのも大事な要素だなとあらためて思いましたね。それに乗っかる形で少しずつ、本来の動きに近づいて行けたのかなと……。それでも、SA2はすごく難しく感じたんですけど(笑)。

今回はディージェイ1本で試合をすると決めていたんですが、去年は自分が選んだキャラクターとか、考えたことでうまくいかない時期もあり、それでいろいろキャラクターを吟味したりしてみていました。

見ている方からするとキャラクターで迷走しているようにも見え、ご心配をおかけしたと思うんですけど、その過程で得た知識や考えを活かしてグランドファイナルに臨み、優勝をつかみ取ることができたので、いまは胸を張ってお礼を言えます。応援、ありがとうございました。

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タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

・YHC-餅選手
今回はちょっと出番がなかったんですけれど、グランドファイナルにおける自分の役割としては「相手にダルシムが出たときに絶対勝てるようにしておく」というのが必須だと考えていました。これは「REJECT」の鶏めし選手も同じだったんじゃないかな、と思います。

なのでチームメイトとも、自分がダルシムを使いながら話して、結果的に抑止力になったのかなぁという気がします。チームメイトの3人がめちゃくちゃ練習しているというのは分かっていましたので、それが実って非常に嬉しく思っています。

次のワールドチャンピオンシップもありますので「まだゲームが楽しくできるぞ」という気持ちですね。ゲームは楽しくやっていくものだと思いますので、今後も応援よろしくお願いします!

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タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

「SFL」は2025年度も開催決定。長年にわたってSFLを盛り上げてきた「忍ism」に代わり「ZETA DIVISION」が参戦

表彰式の最後に、カプコン代表取締役社長COO 辻本春弘氏から2025年度のSFL、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」の開催が正式に発表された。

2025年度は、長年SFLの舞台で活躍を続けてきた「忍ism Gaming」が2月末をもって活動を終了することにともない、SFLから退くことになる。その一方、かの有名eスポーツチーム「ZETA DIVISION」が『ストリートファイター』部門を発足し、「忍ism Gaming」から事業を継承してSFLに参入する形になるという。

会場には株式会社忍ism代表取締役にして、自身もSFLの舞台でプレイヤーとして活躍する百地祐輔(ももち)氏が登壇。「新たに参画いただくZETA DIVISION様が、自分たちの活動や意思を引き継ぎ、業界とSFLを盛り上げてくれることを非常に楽しみにしております」と語った。

「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_030
カプコン・辻本社長から花束を贈られる百地氏。
タイトル名:ストリートファイター6
権利表記:©CAPCOM

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編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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