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『ゴジラ』のカードゲームは、手札のゴジラは撃退されると「強くなって帰ってくる」恐ろしい仕様。ゴジラを動かして相手エリアへの進攻を目指す、映画さながらの緊張感

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東宝とブシロードより、7月5日に発売されるカードゲームの『ゴジラ カードゲーム』。本作は、日本のみならず世界中で人気の高い怪獣『ゴジラ』を題材にした作品だ。映画は日本国内だけでも30本以上の作品が作られているが、収録されているカードには、ゴジラをはじめ様々な怪獣や名シーンの数々が登場する。

まずはスタートデッキとして『ゴジラ-1.0』『平成・VSシリーズ』の2種類が発売。合わせて、ブースターパック第1弾『ゴジラVSゴジラ』も発売される。ゴジラならではの独特なルールが盛り込まれていた本作。本稿では、リリースに先駆けて4月21日に開催されたメディア向け体験会からわかった、ゲームの特徴についてご紹介していく。

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この『ゴジラ カードゲーム』は、東宝がゴジラシリーズの70周年を記念したゲームとして企画を立ち上げたものだ。同社では、映画だけでなくIPにも力を入れていくことを目的に、2019年にゴジラルームを設立している。映画は数年に1本のペースで公開されているが、その間もIPビジネスとして何ができるか考えるために生まれたチームだ。

ゴジラルームでは、「ゴジラ」が70周年を迎えたときに、普段よく展開しているフィギュアやぬいぐるみ、アパレルなどに加えて、特別な企画を考えようという話になったのである。そこで、周年企画としてカードゲームに白羽の矢が立ったとのことだ。

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東宝 ライツ事業部ゴジラルームの山﨑倫明氏。

今年の4月には、東京、大阪、名古屋で体験会を開催し、約250名が来場。本作を体験したユーザーからは、「ゴジラの世界観を再現している」と好評を得ていたとのこと。

実は、この『ゴジラ カードゲーム』を開発するときに、東宝側がどうしても外せないポイントに挙げていたのが、「ゴジラの特別感をなんとか出したいという」ことであった。

ご存じのように、ゴジラシリーズは、全体を通しても怪獣の数がそれほど多いというわけではないうえに、ゴジラだけが特別感のある存在になっている。そのため、キャラクターものをモチーフにしたカードゲームでは扱いにくそうな作品だが、そちらをうまく利用したようなゲーム性に仕上げられているのだ。

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今後どの作品が選ばれるのかといったところも、注目のポイントだ。

ちなみに、生まれて初めて劇場に観に行った映画は『三大怪獣 地球最大の決戦』だったという、ブシロード 代表取締役社長の木谷高明氏は、『ゴジラ』は常にウキウキ、ドキドキ、ハラハラさせられる作品だが、そうした要素をこのカードゲームでいかに再現するかというのが、今回のテーマでもあったと明かす。今回は日本国内のみならず、海外でも発売されるため、そのウキウキ、ドキドキ、ハラハラするカードゲームの魅力を世界中の人に楽しんでもらいたいと意気込みを語っていた。

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ブシロード 代表取締役社長 木谷高明氏。

文・取材/高島おしゃむ
編集/anymo


勝利条件はなんと2種類!? 4種類のカードを駆使してバトルに挑もう

今回の体験会は、あらかじめ用意されたシナリオに沿った形でゲームを進めていきながら、具体的にどんな場面でどんなことができるかを理解できるようになっていた。まずは、この『ゴジラ カードゲーム』がどんなゲームなのか、軽く紹介しておこう。

本作に登場するゲームは、「怪獣カード」、「交戦カード」、「戦略カード」、「怒りカード」の4種類。それぞれのカードには、これまでのゴジラ映画に登場した様々な怪獣や忘れられない各シーンを中心に収録される予定だ。

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この『ゴジラ カードゲーム』を特徴づけているもののひとつが、勝利条件が2種類用意されているところである。ひとつは、自分の怪獣カードを相手陣地に進攻させる「進攻勝利」だ。そして、もうひとつは、相手の怪獣カードを合計4回撃退する「撃退勝利」である。

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冒頭にも触れたが、2025年7月からは「1stシーズン」として、1年間商品を展開していくことが決定している。まずは7月5日にスタートデッキ『ゴジラ-1.0』、『平成・VSシリーズ』、第1弾のブースターパック『ゴジラVSゴジラ』が発売される。10月に第2弾が発売されるほか、以降、第3弾、第4弾と発売されていく予定だ。

また、5月に「カードゲーム祭2025」や「ゲームマーケット2025春」に出展するほか、7月にアメリカで開催される「Anime Expo」にも出展する。そちらと並行する形で、店舗での対戦イベントなども実施される。

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4つのフェイズでゲームを進行

関係者からひと通りゲームに関する紹介が行われた後で、今回のメインでもある体験会が実施された。先ほども述べたように、基本的にシナリオに沿ってゲームを体験するという流れになっており、赤いプレイマットとデッキが置かれた方が先攻、青い方が後攻という形で行われた。ちなみに筆者は、『ゴジラ-1.0』のカードを使った先攻側であった。

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今回は、赤が『ゴジラ-1.0』で青が『平成・VSシリーズ』のデッキになっていた。

最初にプレイヤーが行うのは、詰まれた山札からカードを5枚引くことだ。縦向きで怪獣の名前が書かれたカードは「怪獣カード」と呼ばれており、この『ゴジラ カードゲーム』の主役とも言えるカードである。

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『平成・VSシリーズ』の「怪獣カード」。

同じく縦向きだが、カード名が下に書かれているのが「交戦カード」だ。もうひとつは、横向きの「戦略カード」である。こちらには、映画に登場する有名なシーンが選ばれており、試合中に使い切りではあるものの強い効果をもっているのが特徴だ。

手札とは別に用意されている「怪獣カード」の中から、「Ⅰ」と書かれているものを選んで、プレイマットの「1」と書かれた場所にセットしてからゲームがスタートする。このプレイマットの「1」と書かれているところを、「エリア1」とゲーム内では呼んでおり、そちらにゴジラ(以降、場に置かれている「怪獣カード」をこう呼ぶ)を出現させる。

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エリア1にゴジラを出現させてゲームがスタート!

この『ゴジラ カードゲーム』では、4つのフェイズに分けてゲームが進行していく。最初に行うのが「スタートフェイズ」だ。自分の番が回ってきたときに、山札からカードを引くのだが、このときに引く枚数は「相手側のゴジラに書かれている等級と同じ枚数」。ゲームを始めたばかりの時は、等級1のゴジラが場にいる状態になっているので1枚引けばOKだ。

このゲームのふたつの勝利条件のうちのひとつが、「進攻勝利」だ。プレイマット上のエリア1にゴジラが置かれているが、これが2→3→4……8といった感じで、どんどんと進攻していく。これがエリア8から相手のエリアに進攻することで勝利となる。

それとは別に、このどんどん進攻していく相手のゴジラを、4回撃退することに成功すると「撃退勝利」となるのだ。そして、この「撃退勝利」に大きく影響しているのが、次の「メインフェイズ」である。

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ゲームは4種類のフェイズで進められていく。

「メインフェイズ」で出せる「交戦カード」は、エリア1~8の空いている場所に自由に置くことができる。このときにチェックするのが、相手のゴジラがエリアの何番目にいるかということだ。たとえばエリア1にいるときは、等級が1以下の「交戦カード」のみ手札から出すことができる。このように、相手側のゴジラの進攻具合によって、こちらが出せるカードも変化していくのである。

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ゲームを始めたばかりで、相手のゴジラはまだエリア1にいるため、出せる「交戦カード」は左上に1と書かれたものだけだ。

「メインフェイズ」は他にも出来ることがあるが、一旦ここで終了。続いて、「撃退フェイズ」に移行する。ここでチェックするのが、相手のゴジラに書かれている脅威度だ。現時点では6000という数値になっているが、これはゴジラのHPのようなものだと思えばわかりやすいかもしれない。

このゴジラを撃退するには、「交戦カード」を場にたくさん出して、合計で6000を目指さなければならない。しかし、初回は「交戦カード」が1枚しか出せておらず、合計の撃退力も1000しかなかったため、残念ながら撃退失敗となった。

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「撃退フェイズ」では、相手のゴジラの脅威度に注目しよう。

次にターンの最後である「エンドフェイズ」に移る。ここがこのゲームの特徴的なポイントとなっており、ゴジラをエリア1から2へひとつ進攻させる。このゴジラはターンの最後に必ず移動するため、プレイヤーの意志では止めることができない

まさにこれが、ゴジラらしい要素を再現したポイントでもあるのだ。また、手札を使った場合は残りが5枚になるようにここで補充しておき、自分のターンは終了となる。

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ターンの最後には、ゴジラが次のエリアへ進攻していく。

ゴジラは撃退されるたびに強くなる!

先攻のプレイヤーのターンが終わったら、同じように後攻のプレイヤーも「スタートフェイズ」でカードを引き、「メインフェイズ」で「交戦カード」を出すことができる。ただし、ここで先攻のプレイヤーと異なっている点が、相手側のゴジラがすでにエリア2まで進攻しているということだ。つまり、これにより等級2以下の「交戦カード」を場に出せるのである。

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ゴジラが進攻しているため、より等級の高い「交戦カード」を出現させることができる。

「撃退フェイズ」に移ったときに、単純に撃退力をプラスしたときだけでは3000にしかならず、相手のゴジラの脅威度6000には届かないため撃退失敗かと思ったところ……。実は、「交戦カード」の「バトラ幼虫」に相手の怪獣カードと同じ列にいるときに撃退力+3000という能力があることが発覚。これにより、撃退力の合計が6000になり、赤側(筆者)のゴジラを撃退することに成功する。

この自分のゴジラが撃退されてしまったときに、これまた特徴的なポイントがある。なんと倒されたゴジラはそこでいなくなるわけではなく、作中と同じように強くなって帰ってくるのだ。それを再現するように、怪獣カードの中から等級Ⅱのゴジラを倒されたゴジラの上に重ね合わせていく。これにより、ゴジラの脅威度も8000に上がっていった。

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ゴジラは倒されるたびに等級が上がり強くなるが、4回倒されてしまうと負けになる。

ちなみに、「メインフェイズ」では「交戦カード」や「戦略カード」などを出すことができるが、カードを場に出して足りなくなった分は「エンドフェイズ」で補充することができる。そのため、あまり細かいことは気にせずに、どんどん「メインフェイズ」で出してしまってもまったく問題ないといったところも、このゲームならではの面白いところである。

味方の「交戦カード」をも破壊するゴジラの脅威

それぞれのプレイヤーの番が終わると、2ターン目に突入していく。「メインフェイズ」では同じように山札からカードを引いて追加。

続いて「メインフェイズ」では、前回出していなかった「戦略カード」を出していった。この「戦略カード」は「交戦カード」とは異なり、相手のゴジラがいるエリアではなく、自分のゴジラがいるエリアによって出せる等級が決まってくるのだ。ここでは自分のゴジラがエリア2にいるため、等級2までの「戦略カード」を出すことができる。

ここでは「戦略カード」の「放射熱線」を場に出したことで、相手の「交戦カード」である「バトラ幼虫」を排除することに成功した。ちなみに排除されたカードは、「捨て札」のほうに移動される。

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「戦略カード」を出したことで、相手の「交戦カード」を破壊することができた。

続けて、「交戦カード」の中から等級1の「新生丸」に加えて、先ほど出すことが出来なかった等級2の「東京の街」を場に出しておいた。余談だが、なぜかこのゲームでは街も相手のゴジラを攻撃する力を持っているのである。

もちろんこれだけでは、撃退力が合計で4000にしかならないため、「撃退フェイズ」に移行しても撃退失敗となってしまった。あとは、「エンドフェイズ」でゴジラをひとつ進攻させ、使った分のカードも補充しておき自分のターンが終了となる。

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盤面は徐々ににぎやかになっていったが、劇的な変化はまだ起こらず。

続いて、相手のターンに。対戦相手側のゴジラを倒すことで等級が上がっていくが、その分、最初の「スタートフェイズ」で引けるカードの枚数も増えていく。これによって、「メインフェイズ」で展開出来るカードの種類や枚数も増えていくのだ。つまり、ゲームが進んでいくにつれて、どんどんゲーム性も加速していくような作りになっているのである。

ちなみに、「メインフェイズ」で出せる「戦略カード」には、かなりユニークな特徴をもったものが含まれている。たとえば「ゴジラ襲来」というカードでは、ゴジラをエリア2からエリア6まで前進させることができるといった感じだ。

このゴジラをエリア6まで移動していくときに問題になるのが、途中に置いた「交戦カード」である。自分で置いたカードではあるものの、その通り道に設置されたものはゴジラに破壊されてしまうため、「捨て札」に移動しなければならないのだ。

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エリア6まで一気にゴジラを侵攻できる「ゴジラ襲来」。しかし、その途中のエリアに置いた自分の「交戦カード」は破壊されてしまう。

ゴジラがエリア6まで進攻したということは、等級6までの「戦略カード」が出せるようになったということでもある。このときに、さらに欲張って、等級8のカードを出したいときはどうすればいいのだろうか? 実は、ゴジラは自ら進攻していくか、「戦略カード」で進める以外にも進攻させる方法が用意されている。

「怪獣カード」、「交戦カード」、「戦略カード」には、カードの隅に足跡のマークが描かれており、そこに数字が書かれている。そのカードを捨てて、「進攻させます」と宣言することで、足跡マークの数字分、ゴジラを侵攻させることができるのだ。これにより、若干等級が足りないという場合であっても、ゴジラを無理矢理進攻させることでカードが出せるようになるのだ。

ちなみに、通常の「エンドフェイズ」では、ゴジラは自動で進攻していくが、エリア8まで来たときはそれ以上進攻せず、ここでストップとなる。「進攻勝利」を狙うときは、先ほどゴジラを進攻させたときの要領でエリア8を超えるようにすればOKだ。

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捨てたカードに書かれている足跡の数分、ゴジラを進攻させることができる。

ゴジラの怒りを増幅させてピンチを切りぬけよう!

ゴジラを進攻させるときに、「進攻時」の条件が設定されている場合がある。たとえば「ゴジラ(2023)」なら、山札から等級3の「ゴジラ(2023)」のカードを手札に加えることができるといった感じだ。そして、この「怪獣カード」自体も場に出現させることができる。こちらは、ルールとしてはエリアにいるゴジラと同じ等級のものならば出すことが可能だ。

この「怪獣カード」を出現させるというのは、別のゴジラが増えるという意味ではなく、場に出ているゴジラを別のカードに変更するといったニュアンスだと思えばいいだろう。実際に出すときは、すでにいるゴジラの上に重ねるように置いていく。つまり、カードの内容を別のものに変更することで、よりゲームの進行を有利に進めていくことができるというわけだ。

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同じ等級だが、こちらを出すことで脅威度が元の8000から12000へと跳ね上がる。

もうひとつ、「怪獣カード」を出現させるときに出現時の条件が設定されている場合がある。「ゴジラ(2023)」ならば、「相手の等級2以下の交戦カードを1枚破壊する」といった感じだ。さらにゴジラを出現させることで、ボーナスとして「怒りカード」を1枚獲得することができる。この「怒りカード」には脅威度+5000と書かれているのだが、ゴジラの脅威度を一時的に強化する役割を持っているのだ。

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ゴジラを怒らせることで、強化することができるのだ。

実は、この「怒りカード」は出現時以外にも増やすことができる。たとえば、手札にある怪獣カードを3枚捨てる代わりに、新たに「怒りカード」を3枚追加してゴジラを激おこ状態にすることも可能だ。これにより、脅威度も元のカードの状態から合計で+20000まで上げることができる。

この「怪獣カード」を出現させることができるのは、1ターンにつき1回のみだ。「怒りカード」自体は同じターン内で何度でも出すことができるが、その効果は次のターンに入るときになくなってしまう。「怒りカード」を出すのは、相手がゴジラを撃退するのを防ぐことが目的だが、どのタイミングで出すのかといったところも戦術的に重要となってくるのだ。

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いらない「怪獣カード」を捨てて「怒りカード」を増やすことができる。

すでに敵のゴジラがエリア8まで来ており、このままでは「進攻勝利」で負けてしまう可能性が高い。

そんなときは、自分の「交戦カード」の中から置けるものを選んでエリア8に出しておこう。このエリア8に「交戦カード」が置かれている状態のときは、相手のゴジラがこちらに進攻していくことができず、「進攻勝利」を防ぐことができるのだ。逆に「進攻勝利」を狙う側は、この「援軍」の「交戦カード」を破壊してから進めなくてはならない。

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ゴジラの進攻を防ぐために、エリア8に「交戦カード」置いて食い止めよう。

ちなみに、相手のゴジラを撃退したときに、ゴジラが進攻しているエリアによって少しだけユニークなルールが用意されている。たとえば、ゴジラがエリア6~8にいるときに撃退されてしまうと、プレイマットに書かれている矢印に従って押し戻されてしまうのだ。

例をあげるとエリア8にいるゴジラが撃退されると、エリア3まで戻されてしまう。もちろん、このときにエリア3に「交戦カード」が置かれていた場合は、そちらも破壊されてしまうので注意が必要だ。

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エリア8のゴジラが撃退されると、エリア3まで戻されてしまう。

基本的なゲームの流れや細かなルールは以上だ。あとは、これらを駆使しながら「進攻勝利」または「撃退勝利」のいずれかを狙っていくことになる。

この後はフリーで体験会が続いたが、今回は最終的にエリア7に自分のゴジラが進攻しているときにふたつ進めることに成功し、見事「進攻勝利」で勝つことができた。

というわけで、ひと通りゲームを体験したが、想像以上にゴジラの要素がたっぷりと盛り込まれていた印象だ。今回は『ゴジラ-1.0』側のカードでプレイしたので、他の作品のカードも気になるところ。

少しでもこの『ゴジラ カードゲーム』に興味を持ったならば、まずは7月5日に発売されるスタートデッキとブースターパックを入手して、挑戦してみよう!

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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