今から20年前の2005年にサービスが始まった『RFオンライン』は、広大な宇宙を舞台に、SFとファンタジーが融合した独自の世界観が人気を博したMMORPGである。
とくに、三大勢力による種族間戦争(RvR。Realm vs. Realmの略)をフィーチャーしていたのは、当時続々とローカライズされていたMMORPGのなかでもユニークな仕様で、当時の経験者にとってはいまも印象に残っているはず。
そんなRFオンラインの続編となる『RFオンラインネクスト』のサービスが、9月30日にスタートした。
本作ではSF&ファンタジーの世界観はそのままに、プレイヤーキャラがバイオスーツをまとって空を飛び、巨大ロボの“神機”で戦場を支配するという、20年の進化を感じさせるゲーム内容となっている。RvRコンテンツも大きくパワーアップしているほか、スマホ・PCのマルチプラットフォームに対応。さらにはオートバトル機能も充実し、忙しい現代人でも遊びやすい作品となっている。
本稿では、そんな「次世代メカMMORPG」の実態に迫っていこう。
文/kawasaki
※この記事は『RFオンラインネクスト』の魅力をもっと知ってもらいたいNetmarbleさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
“剣と魔法”だけがMMORPGじゃない!
現在世に出回っているMMORPGを見渡すと、その大半が“剣と魔法のファンタジー”ものである。そういったなか登場する『RFオンラインネクスト』の世界観は、SFとファンタジーが融合されたもので、この時点ですこぶる新鮮だ。
バックグラウンドストーリーもSFさが感じられるものとなっている。
この舞台となる惑星ノヴァスでは、アクレシア、ベラート、コラの3勢力が、希少な資源であるホーリーストーンの覇権をめぐり、絶え間ない闘争を繰り広げている。そして各勢力は、資源争奪戦を有利に進めるべく、“サイオン”と呼ばれる傭兵を雇い始めているのだ。
このサイオンは、かつて宇宙を支配していた種族の末裔という設定で、強化戦闘服であるバイオスーツを着込んで超人的な力を発揮したり、神機と呼ばれる巨大兵器を駆使したりと、戦局を左右する存在である。
プレイヤーキャラは、サイオンの一員である。
バイオスーツや神機を駆使して、3勢力の資源争奪戦に身を投じるのだ。
さらに、主人公たちサイオンは、“ホーリーストーンキーパー”という全勢力共通の敵と戦いを通じて、「古代文明の遺物と星の危機」という新たなテーマと、サイオン自身の謎にも迫っていくことになる。
……なんかもう、スケールが壮大すぎない!?
いつでもクラスチェンジ可能な戦闘強化服のバイオスーツ
本作のSF的な世界観を象徴する兵器が、プレイヤーが着込むバイオスーツである。
このバイオスーツは6種類に大別され、それぞれ使用武器が異なる。
主な違いとしては、攻撃範囲(近距離攻撃系 or 遠距離攻撃系)と、攻撃属性(物理攻撃 or フォース攻撃)が挙げられ、端的に言うとバイオスーツ=クラス(職業)のようなものだ。
ここで重要なのは、プレイヤーキャラは冒険を進めることで入手したさまざまなバイオスーツを瞬時に着替えられること。しかも、バイオスーツを着替えても(=クラスチェンジを行っても)、習得した各スキルなどは流用できるため、再育成の必要はない。
つまり、本作ではいつでも気軽にクラスチェンジを行えるのだ。
挑戦するコンテンツや、一緒に遊ぶ仲間に応じて最適なクラスに変更できるし、あるいは気分転換にバイオスーツを着替えてもいい。同じプレイヤーキャラで、違った戦闘スタイルを気軽に楽しめるのが、本作の大きな魅力である。
バイオスーツのもうひとつの大きな特徴は、飛行機能を備えていること。
飛行できるエリアが限られている点には注意が必要だが、SF的な未来感あふれる景観をビュンビュン飛び回るのは、実に痛快。また、今後実装予定のRvRコンテンツでは、飛行を使って敵の本拠地を奇襲するなど、戦術面でも鍵を握る要素となりそうだ。
漢のロマンを感じさせる巨大ロボットの“神機”
サイオンたるプレイヤーキャラは、バイオスーツのほかに“神機”と呼ばれるメカをも操れる。
現在は、プレイヤーキャラが搭乗可能な人型兵器の「MAU」(Massive Armor Unit)と、自動攻撃を行ってくれる固定砲台の「ランチャー」が実装されている。
ゲーム序盤から中盤にかけてプレイヤーキャラが召喚できる神機は、割とこぢんまりとした姿なのだが、ストーリーモードなどには“巨大ロボ”と呼ぶにふさわしいモノも登場する。こういった巨大ロボで戦場をノシ歩き、虫けら共をプチプチと蹂躙するのは実に気分が良い。何より、ロボットは男の子のロマンである。
壮大なスケールを感じさせる三つ巴のRvR
上述のとおり、この惑星ではベラート、アクレシア、コラの3勢力が戦いを繰り広げており、プレイヤーキャラはいずれかを選んだうえで肩入れすることになる。
具体的には、任意の「国家IDカード」を装着することで、各勢力における「国家クエスト」や、戦争地域「ウォーゾーン」での冒険、そしてPvPやRvR系コンテンツを通じて、貢献度のトークンを獲得。このトークンと引き換えに、さまざまな報酬アイテムを獲得できるのが、本作のエンドコンテンツとなっている。
どの勢力に肩入れするのかは、プレイヤーの自由だ。
優勢な勢力に参加して勝利の味を占めてもいいが、あえて劣勢な勢力に参加して、勢力ランキングで上位を狙うのも良いかもしれない。
PvPやGvG系が充実したMMORPGは多いが、本作ではそれよりも大きなスケールのRvRもたっぷりと楽しめる。しかも、勢力間のバランスは一定期間ごとにリセットされるので、スポーツライクに楽しめそうだ。
そして肝心のRvRコンテンツの中身に関してだが、先日の発表会イベントでも大盛り上がりだった「エデン争奪戦」をはじめとした5種類のコンテンツが実装予定となっている。とりわけプレイヤーが注目しているのは、10月20日に実装される「クォーリー戦争」であろう。
このクォーリー戦争は、本作のメインテーマである3勢力間の資源争奪戦がテーマとなっている。各勢力の代表を選出するための予選(スカーミッシュ)と、選りすぐりのチームが激突する本戦(国家戦)の二段構えの構成だ。
報酬のなかには、激ウマな資源採集エリアの独占権があったり、サーバー内取引所の税率の決定権があったりと、大人数が参加するMMORPGらしいコンテンツとなっている。
オートバトルでサクっと育成して、RvRコンテンツに挑戦
個人的に本作をプレイして驚かされたのが、オートプレイの充実っぷりである。
なんと、オートバトルをはじめ、目的地への移動やNPCとの会話、そして次のクエスト受注に至るまで、ぜんぶ自動で行ってくれるのだ。
ときおり装備のアップグレードや回復用ポーションの補充などを行う必要はあるが、キャラ育成面におけるプレイヤーの手動操作の割合は驚くほど少ない。
ちなみに筆者は、キャラレベル40まで育成するまでのあいだ、手動操作での戦闘をほとんど行わなかった。本作はグラフィックスのクオリティが高いこともあり、まるでSFモノの長編シリーズのドラマを眺めているような気分で進められたのだ。
オートプレイの最前線をチェックするという意味でも、本作に一度触れてみる価値があるかもしれない。
このように『RFオンラインネクスト』では、SF的な世界観をベースに、バトルスーツや神機といった他タイトルには無いシステムが目白押しとなっている。また、人によってはハードルを感じてしまう世界観に対し、充実のオートプレイを搭載することで、誰もが楽しめるゲームに仕立てている。
個人的には、「手間が掛かるキャラ育成はオートプレイに任せて、RvRコンテンツをたっぷり満喫してほしい」という、開発者からのメッセージ性のようなものが感じられた一作だ。
今からゲームを開始してもクォーリー戦争などのRvRコンテンツにはじゅうぶん間に合うので、もし興味を持ったらぜひプレイしてほしい。