ちょっと待ってくれ!!!
聞いてた話と違う!!!!!
今回取り上げる『ハートピアスローライフ』をプレイして、思わずそんな声をあげてしまったのは、道端に停めてあった誰かの車を運転ができてしまったときでした。
そもそも私がこのゲームをプレイする前、本作について公式から得ていた情報は、「心安らぐ生活シミュレーションゲーム」であるということだけ。中国では2024年にリリースされているものの、国内ではまだ準備中で、PCとスマートフォン向けに提供される予定らしい。
公式サイトのビジュアルや動画を見ていても、非常にカワイイで溢れているという印象で、ゆったりとしたハッピーな癒しの世界が広がっていることが分かります。
でも、実際にプレイしてみてわかったことがひとつ。
このゲーム、カワイイだけじゃないかもしれない……!
道端に誰かが停めてる車に乗れちゃうし……
ベッドの周りを畑で囲んでトマト栽培ができちゃうし……
いきなり野生のパンダがいるし……
可愛さにごまかされて、なんとなくスルーしそうになってしまうのですが、冷静に考えてみると「いったいどういうことなんですか……?」と感じてしまうようなポイントが、ナチュラルに出てくるのがこの『ハートピアスローライフ』というゲームなんです。ちょっとフリーダムすぎるのかも。
と言うことで今回は、「ありふれた日々に、小さな幸せを」を掲げるスローライフシミュレーション『ハートピアスローライフ』を紹介していきたいと思います。
※この記事は『ハートピアスローライフ』の魅力をもっと知ってもらいたいXD Inc.さんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
乗ろう!人のクルマ!
ひとまずプレイ前に時間を戻しまして、『ハートピアスローライフ』の公式サイトを開いてまず最初に思ったのは、
「メッチャかわいいじゃんこのゲーム!」
“ありふれた日々に小さな幸せを” をゲームコンセプトとして掲げているだけあって、プレイ動画や作品情報を見ると、ゲームの中に広がっているのは、カワイイばかりの癒しの世界。
キャラデザもポップでアニメチックな可愛らしさがあり、洋服や家具もなかなかお洒落、コーディネートやマイホームの飾り付けも楽しそう。
こういうカワイイで満ちた世界、非常に好みです。
実際にゲームをプレイしてみると、慌ただしくないゆったりとしたテンポでゲームが進んでいき、リラックスして落ち着いたスローライフをマイペースに楽しむことができました。
NPCや他のプレイヤーたちと街の中で交流ができるようになり、何気なく友人たちとの触れ合いを楽しんでいると、私の目の中に、あるものが飛び込んできました。
そう、スポーツカーです!
かわいさを基調としたカラーリングでありながら、しっかりとその中にはカッコよさもある。惚れ惚れしちゃいますね。
一方、私の愛車は、車屋さんから格安で購入した原付のような見た目の可愛らしいバイク。モチロン、このバイクにも良さや思い入れはありますが、このデザインを見せつけられてしまっては心も揺らいでしまうというもの。
「いいなぁ。」
「こういうスポーツカーを自分のお金で買えるのは、まだまだ先なんだろうなぁ。」
「乗ってみたいなぁ。」
「乗れるわけないよなぁ。」
などと考えながらフラッと車に近づいてみると……
乗れちゃった。
完全に予想外でしたが、なんかその辺においてある人様の車に普通に乗り込めてしまいました。
あまりにも予想外な展開に、一瞬何が起きたのか分からず、胸の中に広がるのは困惑ばかり。
「いや、まぁ……ね。助手席に乗り込んでるとかそういう状態だよね。」
「さすがに運転はできないっしょ。犯罪だし。」
動かせちゃった。
ちょっと待ってくれ、ここはほのぼのスローライフユートピアじゃなくてロスサントスだったのか!?
……まるで最初から自分の車だったかのように、さも当然の権利かのように車を強奪できてしまいました。ち、違うんです……ほんのちょっと魔が差しただけなんです……。
しかし、言うまでもなく、『ハートピアスローライフ』は犯罪アクションではありません。
警察に追いかけられてしまうなどということは起こらず、そのまま誰にも咎められることなくドライブを続けられてしまいます。
次第に罪悪感も薄れていき、元あった場所にスポーツカーを戻しておくという発想は完全になくなり、楽しさの方が込み上げてきました。
今更引き返すことに意味はありません。これ、ホントにもらっちゃうからねー!
せっかくなのでサイコーのクルマでドライブを満喫させてもらった記念に、ギャングっぽいコーディネートにも挑戦してみました。
基本的にはポップでハッピーなかわいい服が多い『ハートピアスローライフ』ですが、中にはこういった感じの気合の入ったゴツめの洋服もあるのが面白いんですよね。
なーんかギャングとはちょっと違うような気もしますが、この格好で道端の車を乗り回し始めたら、いよいよホンモノのやべーヤツです。
出会おう!パンダ!
車の強奪というスローライフらしからぬシーンこそありましたが、『ハートピアスローライフ』の中に広がっているのは美しい世界。
本作はオープンワールドになっており、車を走らせながら各地をドライブしていると、森林・港町・火山地帯など、様々な光景が広がっています。特に森林の中で見かけた虹はキレイでしたね。
「こういう景色を楽しむのもスローライフゲームの醍醐味だよなぁ。」と思いながら散策を楽しんでいると……
野生のパンダに遭遇しました。
「あぁ、なんだパンダか……パンダ!?」
あまりになんの前触れもなく現れるパンダに、思わず綺麗な二度見。ゲーム中とはいえ、唐突に目の前に野生のパンダが出てきたらさすがにビックリです。かわいいもの好き、動物好きとしてはこの上なく嬉しいですし、「助かる!」って感じなんですが、こういうパターンは想定していませんでした。
……いや、待てよ?
もしかして、ここ以外にも色々なところをしっかりと歩き回ってみたら、パンダ以外にも最高にかわいい野生動物に会えたりもしちゃうんじゃ……?
善は急げ。さっそく野生動物を探しまわってみたところ、ほんとにいろんな動物がいました。
まずはキツネ!
いいね!カピバラもいるぞ!
やったぜ!テンだ!!
……テン!?なんでテン!?
正直カピバラを見たときも、めずらしいな~と思いましたが、まさかこんなところでテンに出会えるなんて。いやまあ確かに可愛いし好きですけど、チョイスが絶妙すぎる。もっとこう、イタチとかカワウソとかいるじゃないですか。
四半世紀近いゲーム人生で積んできたゲームは1000本以上。これまでに色々なゲームをプレイしてきましたが、『ハートピアスローライフ』以外でテンが出てくるゲームはパッと思い浮かびません。

ただ単にマイナーな動物が出てくるわけではなくて、動物好きの中ではカワイイと知られているけど……というラインの動物なのが面白いところ。なかなか絶妙な攻め方をしてきます。
ちなみに、今回のプレイではお目にかかれませんでしたが、ラッコやアルパカにも出会えるようです。特にラッコは会いたかったなー。
ちなみに、これらの野生動物たちとは触れ合うこともでき、交流を重ねると親密度が上がっていきます……が、非常に残念なことに、彼らを飼うことは許されません。
動物好きとしては悲しい話ではありますが、そういえば、『あらいぐまラスカル』も、野生のあらいぐまを一度は引き取ってみたけれど、あまりにもラスカルがヤンチャすぎて、どうすることもできなくなって野生にかえすというお話でした。
「カワイイから」という理由だけで、野生動物を飼っちゃいけない。そういう大切なことを教えてくれているのかもしれません。
野生動物こそ飼うことはできませんが、ペットショップで犬と猫を飼うことはできます。
ペットとしてお迎えした子たちは、ご飯をあげたりねこじゃらしで遊んだりと、一緒に楽しいひとときを過ごせます。
この子たちがまた、かわいくてたまらないんですよ!
色々な顔や毛の子がいて、誰をお迎えするのか選ぶのですら一苦労。リアルの方では、2匹のワンコと4匹のニャンコの飼い主もさせてもらっていますが、彼らを迎え入れたときと同じくらい頭を悩ませました。
『ハートピアスローライフ』、何かと感情が揺さぶられるゲームです。
探そう!インペリアルシャグ!
さて、『ハートピアスローライフ』には、お楽しみ要素として様々な「趣味」が用意されています。先ほどの犬や猫を飼ってお世話をするというのも、それらの「趣味」の中のひとつ。
その他にも、園芸や釣り、昆虫採集から料理まで、様々な「趣味」が用意されており、それぞれの領域でスローライフを楽しむことができます。
たとえば釣りなら操作もシンプルかつ簡単。エリアや天候によって釣れる魚が変わるなど、コンプリートを目指す楽しさもあります。
そんな趣味たちの中でも、特に私が惹かれたのが、「野鳥観察」。
その内容は、野生の鳥を見つけたら、双眼鏡を構えて鳥をスキャンして図鑑に登録するというもの。
……なんだか言葉だけ聞くと、ちょっと定年退職後のお年寄りの趣味みたいな感じですが、これがまたシブくてけっこう楽しい。その過程にこそ差はあれど、生物を見つけて図鑑に登録するという部分は、釣りや昆虫採集とあまり変わりません。
こちらが不用意に近づきすぎてしまうと鳥さんたちは逃げてしまうので、釣りや昆虫採集よりも慎重さが求められます。もしくは地味とも言えるかもしれません。うーんシブい。いや、私は楽しいんですけど、なんでこれをゲームに取り入れようと思ったんです……?
観察できる鳥さんたちにはハトやカラスといったふだんの生活で見かける鳥たちもいるのですが、図鑑に登録されている名前をみてみると、インペリアルシャグ、ハイズキンダルマエナガ、ナナイロフウキンチョウ……と、鳥シロウトでは名前すら聞いたことがない鳥が並びます。
「エナガ」と付いているからシマエナガっぽい感じなのかなとか、ナナイロフウキンチョウは七色なんだろうかとか、多少の想像の余地はあるものの、実際にどういう姿をしているのかはまったく分かりません。インペリアルシャグに関しては、ヒントが無さ過ぎて想像すらできません【※】。
趣味のチョイスが変わっていれば、そこで集められる鳥のチョイスも変わっている。メジャーすぎる鳥からマイナーすぎる鳥まで網羅している『ハートピアスローライフ』の懐の広さを感じます。
※調べたら南アメリカに住む鵜の仲間の海鳥が出てきました。ちょっとペンギンみたい
まあ野鳥観察ってちょっと珍しい鳥を観察するようなイメージがあるので、むしろハトとかカラスも観察できちゃうんだ、ということに驚くべきだったのかもしれません。
これは常日頃から我々に向けて野生の鳥感を出していない、ハトとカラス側の努力不足でもありましょう。
作ろう!屋内家庭菜園!
『ハートピアスローライフ』を語る上で欠かせないのが、建築要素。
公式サイトでもゲームの大きな目玉のひとつとして扱われている建築のポイントは、なんと言っても非常に自由なこと。重力からも一般常識からも解放され、想像力の赴くままに芸術を爆発させられます。
空中に床を置いてアトラクションのような家を作ってみたり、
ベッドの周りを畑にしてみたりと自由自在。
もちろんこれ、ただ置いてみただけではなく、ちゃんと収穫もできます。
しばらく触ってみたところ、どうも敷地内という条件さえクリアしていれば、どこに何を置いても構わない様子。それなら完全リモートワークが可能な自宅栽培型農業だってできるのでは?と思ったら本当にできてしまったのがこの状況です。こういうの、すっごく好きです。
その自由度の高さは建築デザインの方向性の決め方だけではなく家具にも表れており、「壁かけティラノ」とかいう聞いたことがなさすぎる家具なんかを置けるところにも表れています。「皆さんご存じの!」というテンションで割と普通に出てくるのがちょっと面白いです。
……と思っていたのですが、実はこの記事を書いた後で、壁かけティラノは楽天市場やAmazonで似たようなものが販売されてることが判明しました。実在してんのかよ。

こんな感じでかなり自由な建築ができてしまうので、真面目に取り組めば、広大な敷地に大豪邸を作ることもできてしまいます。
『ハートピアスローライフ』のプレイを日々進めていくと、家の敷地をドンドンと広げていくことができるので、可能性と創造性はさらに広がります。
また、『ハートピアスローライフ』では、他のプレイヤーと交流を深めることもできて、友達と同じ町に暮らして、好きな時に友達のデザインしたマイホームを見に行くことも可能です。
人が遊びに来てくれるなら、なんだかもっといろいろ悪さもできるような気がしてしまうのが、この手の自由なゲームの良いところ。もちろん、普通に最高のカワイイを目指すこともできます。
自分の思うがままにデザインした、最強のマイホームに友達を招待してホームパーティーを開く。そんな至福の時も楽しめる『ハートピアスローライフ』は、現在、事前登録を受付中。
12月24日(水)の12:00まではファイナルテストを実施中でもあり、どちらも特別なアイテムが報酬として用意されているようです。
公式情報によると、「どんな趣味や個性、才能を持っていても、あるいは異なる外見や声、性別であっても、ありのままに思う存分表現することができます。」とのことで、これこそ『ハートピアスローライフ』の醍醐味。
「ありふれた日々に小さな幸せを」感じたいみなさん、悪く変なところを見つけてニヤニヤしたい私のような、性格の終わりきった人間性のみなさん。ぜひとも本作で遊んでみてはいかがでしょうか。

























