VRで酔わせない対策はあるのか?
例えば、真正面しか見せないようにするだけで、だいぶ違うんです。だから、例えば移動速度にあわせて周辺がだんだん暗くなるようにしてしまうんですよ。例えば、早く移動するときにはトンネルのように周辺が見えなくなるとかね。これは周辺減光【※】という手法なんですけど。
『Scavengers Odyssey』は、この周辺減光が本当に自然ですね。
※周辺減光
画面の周辺部に行くに従って光量が減り、暗くなる性質のこと。画面の中央に視線を誘導する効果がある。
プレイしているとき、まったく気づかなかったです。
ええ。
例えば、大小の多数の三角錘が視界いっぱいにクルクル回っている場面があるじゃないですか。こういうとき、普通のゲームだとどうしても目のほうに近づいてくる演出をしちゃうんですけど、目の前にとがっている面が近づいてくるのって、本能的に怖くて、VRでは不快すぎるんです。
そうそう。他にも、ゲームの最初のほうに隕石がぶつかる演出があるんですけど、「今から隕石がぶつかりますよ」という警告をして、プレイヤーのかなり手前でゴツンとぶつけてるんです。
あれは冒頭で、「あなたは安全ですよ、あなたの目の前には何も来ませんよ」と安心感を与える意図があるんだと思います。
これがないと酔いますからね。これがあるのとないのとでは雲泥の差です。酔いの軽減にも役立っていますし、骨格内部では絶対に危険なことが起こらないようになっている。これも「HMDをかぶっている間はあなたに直接危害を加えるようなことは起こりませんよ」というメッセージになってるんです。
他のVR機器に興味を持った人には?
ツボにハマったときの体験としては、PS VRはおそらくPCのVRに勝てないんですよ。グラフィックス品質もそうですし、PS VRでは部屋中を歩いたりして遊ぶことはできないので。ただそのためには、さっきも言ったような面倒なセットアップが必要です。
しかも、PS VRは電源を入れておけばどのソフトもとりあえずちゃんと動きます。
古いドライバだったり、Oculus Rift向けとHTC Vive向けがごちゃ混ぜになってたり、若干フレーム落ちしてるなと思いながら遊んだりすることもあります。「動かなくはないんだけど、うーん……」と言いながら。
なるほど(笑)。
ありがとうございました。いやあ、『PlayStation VR WORLDS』だけでも、色々と出てきますね。じゃあ、ここからは0時からリリースされる新作タイトルを、ガンガン「VR部」と一緒にプレイして、どんどんレビューしていきましょうか。記事は出来上がった順から出していきます!
※『サマーレッスン』
バンダイナムコエンターテインメントが10月13日に発売したPS VR用タイトル。プレイヤーが女子高生の家庭教師となり、夏の終わりの7日間を共に過ごすことを繰り返す。教えるレッスンの内容によって成長の方向性が変わっていく育成ゲーム。
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