電ファミニコゲーマーでもさまざまな記事を書いているゲームSF作家・赤野工作氏が、2019年1月2日に「記憶に残ったゲームメディアの記事で2018年を振り返る」という生配信を実施すると発表した。
【募集】
— 模範的工作員同志/赤野工作 (@KgPravda) December 18, 2018
年始の配信で「記憶に残ったゲームメディアの記事で2018年を振り返る」という企画を予定しております。名文、炎上、衝撃、誤報。記憶の方向性は問いません。ただひたすらに皆さんの「記憶に残った」ゲームメディアの記事を、是非教えてください。配信内にて紹介させていただきます。
この生配信には赤野工作氏はもちろん、『ウルトラマンオーブ』の田口清隆監督と対談したゲームブロガーのラー油氏、『センチメンタルグラフィティ』の声優インタビューを担当したカワチ氏、謎の多いゲームライターであるするめ(以下)マン氏が出演。ゲームライターとして活躍する人々が、2018年のゲームメディアを総括するという企画となっている。
現在、赤野工作氏のTwitterアカウントでは、「記憶に残ったゲームメディアの記事」の募集が行われている。記事の方向性は問わず、名文・炎上・誤報などなんでもあり。送られている意見もさまざまで、たとえば電ファミニコゲーマーの野村克也氏に『パワプロ』の選手データを見てもらうインタビュー記事や、IGN JAPANに掲載されている韓国に存在した鉄拳の聖地「GREEN ARCADE」に関する歴史をまとめた記事などはポジティブに受け止められているようだ。
とはいえ、ゲームメディアの記事は必ずしもいいものばかりではない。グラフ内容に不備があり問題となった「なぜ日本のゲームメーカーは世界で戦えなくなったのか」という電ファミニコゲーマーの記事や、ガチャの内容を操作していたと大きな騒ぎになった『アナザーエデン』をむしろ始めるチャンスとオススメしたインサイドの記事、そしてインタビューとは思えないほど辛辣な質問ばかりが飛ぶ4Gamer.netの『SOUL REVERSE』記事なども取り上げて欲しいという意見が寄せられている。
2018年のゲームメディアの記事を見直してみると、さまざまなものを成し遂げ、同時にいくつもの問題があることがわかる。これらすべてを取り上げると決まったわけではないが、少なくともこういった問題に踏み込むのであれば、ゲームジャーナリズムとしてかなり社会派な配信内容になることだろう。
1つ目は、今年がまさにゲームメディアが語られるべき年だったということです。ファミ通編集部の移転もありましたし、各ゲームメディアでも「ゲームメディアの存在意義」とか「ゲームライターとして生きる」みたいな記事がポコポコ出ていた事が印象に残ったので、やるならまさに今年だなと思いました。
— 模範的工作員同志/赤野工作 (@KgPravda) December 19, 2018
2つ目は、案外ゲーム記事の読み方っていうのは共有されてない情報だよな、と思ったということです。俺個人がゲームレビューで小説を書いていることもありますが、ゲーム記事自体をどう読めば良いか分からない、という声は少なくなかった。ゲーム記事でビブリオバトルが出来たらな、と思ったからです。
— 模範的工作員同志/赤野工作 (@KgPravda) December 19, 2018
3つ目は…、その性質からどうしても仕方がないんですけど、寿命削って書かれてる割に、ゲーム記事って全然読み返されないんですよね、過去の名作が。編集部もニュースバリューが無くなったものを名文だからってだけでわざわざ掘り返したりはしないし。だったら俺が勝手にやってやるよ!って事です。
— 模範的工作員同志/赤野工作 (@KgPravda) December 19, 2018
赤野工作氏は今回の配信を行う3つの理由を語っている。2018年はさまざまなメディアから「ゲームメディアの存在意義」や「ゲームライターとして生きる」といった記事が出ており、総括するチャンスであると感じたという。また、ゲーム記事の読み方がわからない人に対する解説を行うと同時に、ライターや編集部が寿命を削って書いた記事をあらためて取り上げたいという思いもあるそうだ。
生配信「記憶に残ったゲームメディアの記事で2018年を振り返る」は2019年1月2日に実施されることは決まっているが、時間帯など詳細はまだ未定。詳しくは赤野工作氏(@KgPravda)やカワチ氏のTwitterアカウント(@kawapi)で追って発表される。
文/渡邉卓也