Activision Blizzardは現地時間の2月12日、2017年7月発売の『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』が、2年足らずで1000万本のセールスを突破したことを、2018年度の第4四半期決算短信の中で明らかにした。
『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』は、1996年から1998年にかけてPlayStation向けに発売されたアクションゲーム『クラッシュ・バンディクー』、『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』、『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』の3部作を、ひとつにまとめたリマスタータイトル。当時の開発コードを再利用できなかった事情から、キャラクターやステージのモデリングは完全に作り直されており、厳密にはリマスター版というよりはリメイク版と表現する方が相応しい。
当初はPlayStation 4専用タイトルだったが、1年後の2018年6月にSteam、Xbox One、そしてNintendo Switchでも発売された。これによりノスタルジックな人気が再燃。当時のUKチャートでは8週連続で売上トップに君臨するなど、90年代後半に子どもたちを夢中にさせたクラッシュブームが20年ぶりに巻き起こった。その功績が今期の決算で実を結んだ形だ。
Activision Blizzardに関しては、2018年における純利益が75億ドルと過去最高を記録する一方で、営業活動によるキャッシュフローは過去1年で大幅に減少しており、本業のゲーム開発事業の先行きに陰りが見え始めていることも事実。先日には、主要フランチャイズの開発規模を拡大する目的で、ゲーム開発に直接携わっていない800人近くの従業員を解雇する意向を明らかにした。
ライター/Ritsuko Kawai