アクティビジョン・ブリザードは、3月22日に発売されたフロムソフトウェアの開発するアクションゲーム『Sekiro: Shadows Die Twice』(以下、Sekiro)の全プラットフォーム合計の販売本数が10日で200万本を超えたことを発表した。
参考として、『Dark Souls』がリリース1年で230万本、『Dark Souls 2』が1年で250万本を販売している。『Dark Souls 3』は出荷本数のみ発表されているだけだが、発売後1ヶ月で300万本を出荷したことが伝えられている。また、Playstation 4のみで発売された『Bloodborne』はリリースから半年で販売本数が200万本を超えた。
同社はこれに対し「ファンは『Sekiro』を2019年でもっとも素晴らしいスタートを切ったゲームの1つにしました。このゲームはPCを含むすべてのプラットフォームでうまく動いています。ゲーマーや批評家からの継続的なサポートに興奮しています。ファンの方々がそれぞれの挑戦を乗り越えて喜ぶ様を見ることは喜ばしいことです。」と声明を発表している。
また、Twitchでの視聴時間は発売初週末だけで6億3100分(およそ1140年)、発売後1週間で11億分(およそ2090年)にも上ったという。
声明で「PCを含む」と強調されている通り、Steamでも『Sekiro』は力強いスタートを切っている。Steam Chartでの統計では同時接続数が最大で12万4千人を超えている。これはフロムソフトウェアでは『Dark Souls III』の12万9千人に次ぐ成績となっている。
『Sekiro』は新規IPとして、『Dark Souls』シリーズならではの完成された高い難易度を引き継ぎながらも、マルチプレイとRPG要素削ぎ落としてよりアクション性の高いゲームへと舵を切った。忍者らしいステルス要素と「忍殺」や義手忍具、ジャンプや鉤縄を使った立体的なアクションなど数々の新規要素を盛り込んだ結果、シリーズのファンにとっても別次元の難しさを感じるゲームとなった。
難しすぎるという声を受けてか、公式サイトでも序盤のTipsを公開。大きく様変わりしたゲームへの異例の対応が話題となった。
しかし、そういった混乱が終わればフロムソフトウェアらしいやりがいのあるゲームとして大いに受け入れられ、PS Storeでは2500件を超える評価から星5に輝き、Steamでは1万5千件近いレビューが投稿され「非常に好評」の評価を得ている。
各メディアの評価も高く、レビュー集積サイトMetacriticでも全プラットフォームで90点を超える高い評価を受けている。
これまでの積み重ねと新たな挑戦が受け入れられた『Sekiro』はフロム・ソフトウェアの「Soulborne」シリーズに新たな作品として受け入れられているようだ。『Sekiro』が今後どの様な記録を打ち立てるか、楽しみに待ちたい。
ライター/古嶋誉幸