ディースリー・パブリッシャーは、Nintendo Switch向けタイトル『オメガラビリンス ライフ』およびPS4向けタイトル『ラビリンス ライフ』を2019年8月1日に発売することを発表した。
『オメガラビリンス ライフ』は、マトリックスが開発するローグライクRPG『オメガラビリンス』シリーズ最新作となるタイトル。本作では新たに学園生活(スローライフ)が楽しめるようになっており、シリーズ恒例の「おっぱい」要素も盛り込まれている。
プレイヤーは美少女たちを操作し、毎回構造が変化するダンジョンに挑戦する。潜るたびにレベルは1からとなり、やられてしまうと装備品やアイテムをロストするという仕様だ。かわいらしい絵柄ながら、正統派なローグライクRPGとなっている。
落ちているアイテムは剣や盾のみならずパンツやブラジャーといった下着もあり、それも装備させることができる。罠も特徴的で、ローションのワナで転ぶと下着が見えてしまうといった要素が存在。さらにモンスターを倒しレベルが上がると「ωパワー」が溜まり、キャラクターのおっぱいが大きくなるという独特すぎるシステムも引き続き搭載されている。
しかし、このように「おっぱい」推しであるがゆえか、今作では大きな異変が起きている。前述のように本作はふたつのハードで展開されるのだが、Nintendo Switch版はいつもどおりの『オメガラビリンス ライフ』として発売、PS4版は人前で遊べるバージョン『ラビリンス ライフ』として発売されるのだ。
具体的な違いは規制である。たとえば美少女たちをタッチすることで能力を開花させる「悶絶★開華」というモードでは、PS4版ではタッチイベントがなく、さらに美少女たちが敏感になったうえで下着が見えるイラストが存在しない。さらにこのイベントは操作によって獲得できる経験値が異なるのだが、PS4版はタッチイベントが自動でスキップされるため獲得経験値が固定化される。
また、不確定結晶というアイテムをおっぱいに挟んで鑑定する「おっぱい鑑定」というシステムも、PS4版ではイラストが表示されず、タッチイベントおよび演出もカット。おっぱいでじゃんけんを行う「おっぱいじゃけん」もPS4版は別の演出に差し替えられるという。
ゲームタイトルからわかるようにPS4版はオメガ(おっぱい)要素が削られており、その結果『ラビリンス ライフ』となっているのだろう。それに応じてか価格も異なっており、Nintendo Switch版は7800円(税別)、PS4版は5800円(税別)とおっぱい値引きで差別化が行われている。
昨今のPlayStationプラットフォームは性的表現に対する規制が厳しいことが有名になっており、たとえばイラストの場合は光や湯気による修正が他ハードのものより激しくなっているという。これにより、おっぱいをウリにしている『オメガラビリンス』シリーズもその影響を避けられなかったのかもしれない。とはいえ、規制を逆手にとって人前で遊べる「実家バージョン」として売り出すポジティブな姿勢には一目置くべきだろうか。
ライター/渡邉卓也