PLAYISMは、『Everything』の日本版発売日を2月13日と発表した。プラットフォームはPS4、Nintendo Switch、Steam。価格はそれぞれ1480円。Steamは同日に日本語版にアップデートされる。
本作は山になるゲーム『Mountain』で注目を集めたアイルランドのアーティストであるデヴィッド・オライリー氏が制作した、なんにでもなれるゲームだ。
本作の舞台は、生態系こそシミュレートされているわけではないが、さまざまなものが息づいていることを感じさせる世界だ。AIによって自動生成されており、動物は群れをなして動いている。ゲームは単純な動きのアニメーションを採用しており、生き物は転がるように動いている姿はシュールさを感じさせる。
プレイヤーはそこで素粒子から微生物、動植物、石、樹木、さらに建物といった無機物や構造物、島や大陸、惑星や銀河系まで、さまざまなものに乗り移って操作することができる。実はゲームの目的そのものはこれといってない。それぞれスケールが違うものに乗り移ることによって、見えている世界がシームレスに、そしてダイナミックに一変することを楽しむゲームなのだ。
乗り移ったものはメニュー画面の図鑑に追加されていくので、コンプリートを目指してもいいし、それともほとんど操作せずに世界がどのように変化するのを眺めるのもよいだろう。ちなみに、乗り移ったもの中にはイギリスの哲学者アラン・ワッツのナレーションが再生されるものもあり、思索に誘ってくれる。いわば「瞑想ゲーム」ともいえそうな、何とも不思議な味があるのが本作である。今回、ただでさえ難解なアラン・ワッツのナレーションが日本語化されるのは朗報といえそうだ。
実は本作には、素粒子よりさらに小さな世界、そして宇宙の外側の世界まで表現されている。まだ現在の人類には未知の領域だが、ゲームではそれがどのように表現されているのか。それは実際にプレイしてみて確かめてみて欲しい。
ライター/福山幸司