CD Projekt REDは、『サイバーパンク2077』の発売日を11月19日(木)から12月10日(木)へ延期すると発表した。
発売初日に配信されるDay0パッチの開発のためにさらなる時間が必要だとしており、この期間の見積もりが甘かったと釈明している。
#サイバーパンク2077 リリース日に関する重要なお知らせ pic.twitter.com/FNZ9C0Od1R
— CD PROJEKT RED Japan (@CDPRJP) October 27, 2020
同社は延期発表のなかでまず「発売をお待ち頂いていた皆様に、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。9種類のプラットフォーム上でテストしクオリティアップさせる必要があること、そしてその膨大な作業を開発スタッフが在宅で進めていることを延期決定の背景として解説した。
同作はPC、PS4、PS4 Pro、Xbox One、Xbox One X、GoogleのStadiaでリリースされるほか、後方互換機能を利用してPS5、Xbox Series S、Xbox Series Xでもプレイ可能となっている。
なお本作においては10月はじめにCD Projekt REDよりマスターアップが宣言(参考記事)されており、冒頭でも述べたように今回の延期で生まれた21日間は発売初日のパッチの開発へ注がれることになる。
今回の延期発表でCD Projekt REDは、「(すでに『サイバーパンク2077』は)ゲームの出荷準備ができており、クリアすることが可能で、すべてのコンテンツが実装されている」ものの、さらにパッチで完成度を高める必要があることを強調している。
『サイバーパンク2077』は、『ウィッチャー3 ワイルドハント』で世界的に高評価を得たポーランドの会社CD Projekt REDが開発を進めるオープンワールドRPG。2013年の初の予告映像でサイバーパンク好きを唸らせ、ポーランド国家も事業として支援する巨大プロジェクトとして長らくファンが待ち望んでいた期待作だ。2019年6月のゲームイベント「E3」では、リリース日は2020年4月16日となることが公表されていた。
しかし今年1月には9月17日への延期が発表され、コンテンツは完成しているもののさらなるクオリティアップが必要だとCD Projekt REDは説明。さらに6月には同様の理由により、11月19日への延期が発表された。10月には前述のマスターアップ宣言があり、再延期はまずないと国内外の公式アカウントや関係者からの発言もあったが、今回3度目の延期を迎えたことになる。
マスターアップされ再延期の可能性は低いという公式発言もあったためか、SNS上では12月の発売の実現性や本作のクオリティに対して不安の声も見られる状況となっている。年末の大作として多くのユーザーから期待されている作品だけに、無事に発売されることを願いたい。
文/ishigenn