Epic Gamesの大人気バトルロイヤルゲーム『フォートナイト』。現在も係争中のAppleとEpic GamesのiOS版に関する訴訟の中で、公開資料より同作のプラットフォーム別の収益が判明した。
資料のなかでは、『フォートナイト』はApp Storeで2年間で7億ドル(約76億円)を稼いでいたこと、またiOS版の収益割合は全プラットフォームの中で7%程度だったことなどが明らかにされている。
4月7日付けでEpic Gamesが裁判所に提出した資料によると、『フォートナイト』はApp Storeから削除されるまでの2年間で7億ドル(約76億円)を稼いでいたという。
しかし、その利益はゲーム全体のわずか7%だったようだ。2018年3月から2020年7月までの集計で、『フォートナイト』最大の稼ぎ頭プラットフォームはPlayStation 4で46.8%。次いでXbox Oneの27.5%となっている。iOSはプラットフォーム別の利益では5位とのこと。3位と4位はAndroidかNintendo Switch、あるいはPCということになる。
Consumers also engage in Fortnite transactions across a number of platforms, with the PlayStation 4 generating 46.8% of total Fortnite revenues from March 2018 through July 2020 and Xbox One generating the second-highest share of revenues at 27.5%. FOF ¶ 369.
iOS ranked fifth among all Fortnite-accessible platforms in terms of revenue, with just 7.0% of total revenue. Id.
抄訳:また、消費者は多数のプラットフォームで『フォートナイト』に課金しており、2018年3月から2020年7月までのフォートナイトの総収益のうち、PlayStation 4が46.8%を、Xbox Oneが27.5%と2番目に高い収益シェアを占めています。iOSは同期間での収益シェアは5番目に位置し、全体の7%となっています。Epic Gamesによる裁判資料より
また別の資料では、2020年のPlayStation 4の利益は全体の40%、Xbox Oneが24%、iOSが5.8%ということが示されている。なお、『フォートナイト』は2020年8月にApp Storeから削除されている。
ただし、これらはあくまで金額ベースでの話であり、プレイヤー数ではiOSは全プラットフォームの約3分の1を占めていることが以前の裁判で判明、海外メディアIGNなどが報じていた。2020年9月の時点で、3億5000万人の登録ユーザーのうち1億6000万人がiOSを使っているという。さらに、そのうち63%はiOSだけでゲームを遊んでいるとしている。
ライター/古嶋誉幸