ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は2月1日(火)、『Destiny』シリーズや初期の『Halo』シリーズを手がけたことで知られるアメリカのゲーム開発会社・Bungieの買収を発表した。買収額は36億ドル(約4140億円)にのぼるという。
Bungie is joining PlayStation.
— PlayStation (@PlayStation) January 31, 2022
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FPSゲームの開発を得意とし、直近では『Destiny 2』が多くの人気を集めるBungieは1991年に設立。『Halo』シリーズ第一作となる『Halo: Combat Evolved』発表後の2000年には、マイクロソフトによる買収を経て同社の傘下へと加入。一時は「Bungie Studios」と名称を変えるも7年後に再び独立し、パブリッシングを自社で担っていた。
Bungieは新たにSIEの独立子会社となるものの、パブリッシングについては引き続き自社で手がけていく模様。また『Destiny 2』や2022年2月23日(水)にリリース予定の拡張DLC『漆黒の女王』のほか、今後リリースする新たなタイトルにおいても本件による影響は発生せず、PSハードへの独占化などは行わない旨をBungieは明らかにしている。
今回の買収によってSIEは傘下に18社の開発スタジオを迎える形となった。同社の社長兼CEOを務めるジム・ライアン氏は、ゲーム業界の動向を扱う海外メディアGamesIndustry.bizのインタビューにて、PS事業のさらなる拡大のため買収は以降も継続する意向だと語っている。
マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの大型買収をはじめ、ゲーム業界では開発スタジオ間の再編が相次いでいる。大きな変革期にある業界の動向から目が離せないところだ。