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『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で「40年間」にもわたりプレイ中のキャンペーンが注目集める。ゲーム内時間で230年が経過する壮大なシナリオに

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 WIREDは、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のとあるキャンペーンを40年間遊び続けているプレイヤーを取材した動画「Inside the 40 Year-Long Dungeons & Dragons Game」をYouTubeにて公開した。

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の40年間続くキャンペーンをDM(ダンジョンマスター)として運営しているのはロバート・ワードホーさん。カナダにあるウェスタン大学の歴史学の教授を務めている。

 このキャンペーンはロバートさんが14歳だった1982年にスタートした。なおロバートさんはこのキャンペーンを『The Game』と名付けている。

 『The Game』は、最初は6人の友人グループによってプレイされており、当初は行き当たりばったりだったが、高校生のときにキャンペーンを洗練させていったそうだ。さらに大学生のときに世界観を拡張して、多くのプレイヤーが参加しはじめたという。

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(画像はYouTube「Inside the 40 Year-Long Dungeons & Dragons Game | Obsessed | WIRED」より)
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(画像はYouTube「Inside the 40 Year-Long Dungeons & Dragons Game | Obsessed | WIRED」より)
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(画像はYouTube「Inside the 40 Year-Long Dungeons & Dragons Game | Obsessed | WIRED」より)

 現在もこのキャンペーンは継続的にプレイされ続けており、週平均で複数回のセッションが行われ、2週間以上停止したことがないという。もともと遠隔で参加するプレイヤーがあり、近年のコロナ禍でもそうした遠隔プレイを通して対応している。現在では50人前後のプレイヤーが参加するという。

 1982年にキャンペーンを開始したときは『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第1版のルールを使用していたが、その後に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第3版から第5版のルールが用いられており、「自作ルール」を採用している。

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(画像はYouTube「The Never-Ending Game of Dungeons & Dragons」より)
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(画像はYouTube「The Never-Ending Game of Dungeons & Dragons」より)

 ロバートさんの自宅の地下室に設置された壮大なジオラマが特徴。1983年からフィギュアを使いはじめたが、1995年から地形の模型を使い始めたとのこと。40年間の長いプレイ期間でゲーム内の世界では230年の時間が経っているという。

 WIREDが公開した動画はおもにこのミニチュアやロバートさんの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の魅力について語っている。

 かつてテーブルトークRPGがネガティブに描写された映画『トム・ハンクスの大迷宮』があったが、Netflixのドラマ『ストレンジャー・シングス』ではポジティブに描かれており、時代が変わったことを証言している。

 さらなる『The Game』の詳細は、ロバート・ワードホーさんが公開しているWebサイトを確認してみて欲しい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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