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『エルデンリング』の裏側もわかるゲーム業界イベント「CEDEC2022」一部セッションが公開。アワードでは『Project:;COLD』がゲームデザイン部門の優秀賞を獲得

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 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、8月23日(火)から3日間オンラインで開催する開発者向けカンファレンス「CEDEC2022」について、全セッションのうち143セッションの情報一部タイムテーブルを6月24日(金)に公開した。受講登録の受付は公式サイト上で7月1日(金)にスタートする予定だ。

 あわせて、技術面から開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS 2022」の優秀賞も発表。弊誌の運営元である株式会社マレが制作に協力したSNSミステリー作品『Project:;COLD』ゲームデザイン部門の優秀賞(最優秀賞ノミネート)に選出されており、8月24日(水)にオンライン配信で最優秀賞を発表するという。

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(画像はCEDEC2022公式サイトより)

 発表によると今回の「CEDEC2022」では基調講演のほか、「レギュラーセッション」や「ショートセッション」、「パネルディスカッション」など7つの形式で総計200以上のセッションが展開される。公開されたセッションの一覧では『ELDEN RING』キャラクターモデル制作におけるアーティストの自己分析をはじめ、“カービィ”らしいサウンドを作りつつ再構築した『星のカービィ ディスカバリー』のサウンド表現『ヘブンバーンズレッド』に関するUIデザインの三言論などの講演をラインナップしている。

 また、『Pokémon LEGENDSアルセウス』『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』同時に制作していたゲームフリークのモデル制作環境のほか、変わり種として2021年末に18万人が見守るなか『リングフィットアドベンチャー』のRTA(リアルタイムアタック)を披露したえぬわた氏によるRTAコミュニティの解説やゲームのプロモーションへ活用した事例の紹介も予定されているようだ。

ゲーム業界イベント「CEDEC2022」の一部セッション内容が公開_002
(画像はSteam『ELDEN RING』より)
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(画像はマイニンテンドーストア『ポケットモンスター スカーレット』より)

 受講用のパスは全セッションとタイムシフト配信の視聴権を含む「レギュラーパス」のほか、ゲーム業界に興味・関心のある一般の人や学生へ向けた「ライトパス」も用意されている。ライトパスであれば手ごろな価格で業界の最新情報や全体像を把握できるほか、7月末までに登録する場合は早割も適用されるので、興味があればチェックしておくとよいだろう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


CEDEC2022
セッション情報公開!
受講登録受付を 7 月 1 日(金)から公式サイトで開始!
CEDEC AWARDS 2022 優秀賞を発表!

日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「CEDEC2022」(CEDEC=セデック: Computer Entertainment Developers Conference 主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、略称 CESA)は、昨年に引き続き、新型コロナウィルス感染拡大を防止する観点から本年もオンラインで開催します。会期は、8 月 23 日(火)から 25 日(木)までの 3 日間です。

この度、CEDEC 運営委員会では、CEDEC 公式サイトでセッション情報を公開しました。また、7 月 1 日(金)から同公式サイトにて受講登録の受付も開始します。また、CEDEC AWARDS 2022 の優秀賞が本日決定しました。

■今年の CEDEC2022 は、7 つの形式で 200 以上のセッションを実施する予定です。

本日公開したセッション情報は、143 セッション。オンラインでの開催となる CEDEC2022 では、200 を超えるセッションの実施を予定しています。基調講演のほか、「レギュラーセッション」、「ショートセッション」、「パネルディスカッション」、「ラウンドテーブル」、「チュートリアル」、「CEDEC CHALLENGE」、「インタラクティブセッション」の 7 形式のセッションを実施する予定です。

なお、一部のセッションタイムテーブルも合わせて公式サイトに公開しました。

※詳しくは公式サイトをご覧ください。

URL https://cedec.cesa.or.jp/2022/session

■受講パスは 2 種類。オンラインライブ配信とタイムシフト配信のどちらも視聴が可能です。

7 月 1 日(金)から、CEDEC 公式サイトにて受講登録の受付を開始します。受講パスは、昨年同様、セッションのオンラインライブ配信の視聴(8/23~8/25)ならびに、タイムシフト配信の視聴(8/24~9/5)ができる「レギュラーパス」と、一部のセッションのみ視聴可能な「ライトパス」を加えた 2 種類となります。
また、7 月 31 日(日)までに登録した方には、早期割引を適用します。詳しくは公式サイトをご覧ください。

■CEDEC2022 受講パス詳細について

・名称:レギュラーパス / ライトパス(一部のセッションのみ視聴可能)
・内容:オンラインライブ配信の視聴(8/23~8/25)ならびに、タイムシフト配信(8/24~9/5)の視聴
・販売期間:
レギュラーパス 2022 年 7 月 1 日(金)~8 月 29 日(月)12 時まで
ライトパス 2022 年 7 月 1 日(金)~8 月 25 日(木)15 時まで
・価格:
レギュラーパス
(早割)CESA 会員・学生:22,000 円(税込)/ 団体:27,500 円(税込) / 一般:33,000 円(税込)
(通常)CESA 会員・学生:27,500 円(税込)/ 団体:33,000 円(税込) / 一般:38,500 円(税込)
ライトパス
(早割) 1,100 円(税込)
(通常) 1,650 円(税込)

※一部のセッションは YouTube での無料配信を予定しております。

■「ライトパス」について

ライトパスは人材育成の観点から、これから業界を目指す学生やゲーム業界に興味関心をお持ちの方に、CEDEC を通じてゲーム業界の様々な分野の話題に触れていただくために用意しました。各分野において業界の最新情報や全体像を知るのに適したセッション、興味分野や課題が同じ人とのコミュニティ形成や交流の促進を目的としたセッションを選定いたしました。すでにゲーム業界で働いている方も含め、CEDEC 未体験の方のお試しとしてぜひご活用ください。

■「CEDEC AWARDS 2022」優秀賞が決定!

CEDEC AWARDS は、コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術にフォーカスし、技術面から開発者の功績を称える賞です。

今回の優秀賞は、前年の CEDEC 受講者アンケートで高評価を得た講演者と、CEDEC 2022 運営委員会においてセッションの選定を行う各分野のプロデューサーなどで組織する「CEDEC AWARDS 2022 ノミネーション委員会」が、「エンジニアリング」「ゲームデザイン」「サウンド」「ビジュアル・アーツ」の 4 部門、計 20 のグループに対し、「優秀賞」(最優秀賞ノミネート)を選考しました。(次頁参照)

なお、優秀賞を受賞された 20 チームの中から CEDEC 2022 受講者、講演者の投票を経て CEDEC 運営委員会により、各部門の最優秀賞各 1 組を決定し、CEDEC 2022 会期 2 日目の 8 月 24 日(水)17 時 30 分より、オンラインライブ配信で発表授賞式を行います。

優秀賞(最優秀賞ノミネート)の詳細および CEDEC AWARDS の実施概要は、CEDEC 2022 公式サイト(https://cedec.cesa.or.jp/2022/event/awards)をご覧ください。

「CEDEC」公式サイト https://cedec.cesa.or.jp/

※本件に関する一般の方からのお問い合わせ先:
「CEDEC 事務局」 e-mail info@cedec.jp

CEDEC AWARDS 2022 優秀賞(最優秀賞ノミネート)一覧
(敬称略)

【エンジニアリング部門】

人気コンテンツ制作に関する基礎技術や実応用事例を独自開催のカンファレンスで発信し、業界の技術発展に貢献
Cygames Tech Conference 運営チーム
(株式会社Cygames)

.NET/Unity開発の可能性を広げるオープンソースソフトウェアの提供
河合宜文
(株式会社Cysharp)

xR技術やリアルタイムモーションキャプチャを組み合わせた新しい映像体験を提示
MIRAIKEN studio 担当チーム
(株式会社バンダナムコエンターテインメント)

ゲーム開発における数学のロードマップの構築と基礎力向上に貢献
長谷川勇
(株式会社スクウェア・エニックス)

無償ノベルゲーム開発ツールによってノベルゲームの創作活動を支援し、クリエイターが活躍できるコミュニティを活性化
Hiroshi Nagatani | シケモクMK
(STRIKEWORKS)

【ゲームデザイン部門】

オープンワールドで実現したポケモンを「捕まえる」体験
『Pokémon LEGENDS アルセウス』開発チーム
(株式会社ゲームフリーク)

仮想少女を表現するための文学的ゲームデザイン
『NEEDY GIRL OVERDOSE』開発チーム
(株式会社ワイソーシリアス)

SNSを使用した現代だからこそのARG(代替現実ゲーム)の実現
『Project:;COLD』
(Team Project:;COLD)

ソウルシリーズとオープンワールドが融合した高度なゲームデザイン
『ELDEN RING』開発チーム
(株式会社フロム・ソフトウェア)

東京ゲームショウのVR化成功と、そのノウハウの言語化
『開発期間は「半年未満」…21万人を集めた東京ゲームショウVR 2021を支えたUnity活用事例』
(株式会社ambr 代表取締役CEO 西村拓也、取締役CTO 藤田裕介/株式会社ディフューズ・エンタテイメント代表取締役 今村理人)

【サウンド部門】

世界に通用するAAAシリーズの存在感を裏付けるサウンド演出
「BIOHAZARD VILLAGE」サウンド開発チーム
(株式会社カプコン)

没入感を生み出すために複数の技術を高次元で融合させた新世代リファレンスとなるサウンド演出
「Returnal」サウンド開発チーム
(Housemarque Oy, Inc.)

時代に合った高音質、低遅延、安定性のあるリモート再生技術
「LISTENTO」開発チーム
(Audiomovers)

レースの臨場感を表現する丁寧かつ効果的なサウンド演出
「ウマ娘プリティーダービー」サウンド開発チーム
(株式会社Cygames)

文化の壁を超えた音楽共同制作とオンラインでの発信
「原神」HOYO-MiXチーム
(HoYoverse)

【ビジュアル・アーツ部門】

前作を超えた完成度を誇る、グラフィックとアニメーション表現
『Horizon Forbidden West』開発チーム
(Guerrilla)

一瞬たりとも退屈を感じさせず、現代のゲームにおいて満点に値する作品。
『ELDEN RING』開発チーム
(株式会社フロム・ソフトウェア)

次世代のグラフィックス品質の基準を世間に示した技術デモ
『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』開発チーム
(EPIC GAMES)

綿密な世界観の上の築かれた圧倒的なビジュアルクオリティ
シリーズアニメ『ARCANE』開発チーム
(Fortiche Production)

ジオラマとCGが融合した、新しくて懐かしいゲーム体験
『FANTASIAN』開発チーム
(Mistwalker Corporation)


ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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