いま読まれている記事

SIEが『Destiny』シリーズの開発元「Bungie」を約37億ドル(5100億円)で買収完了。買収後もマルチプラットフォーム展開を継続、SIEのサポートのもと人材採用面を強化する構え

article-thumbnail-220718a

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は現地時間の7月15日(金)、アメリカのゲーム開発会社「Bungie」の買収を完了したと発表した。米国証券取引委員会(SEC)提出文書によれば、買収額は約37億ドル(5100億円)になるとのことである。

 Bungieは1991年に設立された企業であり、『Halo』シリーズの第1作にあたる『Halo: Combat Evolved』を発表した後にあたる2000年には、当時Xboxの発売を控えていたマイクロソフトによって買収。一時はBungie Studiosに名を変え、『Halo』シリーズはXboxを中心とした名作FPSとして広く知られることとなる。

 その後2007年には『Halo』シリーズの権利を手ばなしたうえでマイクロソフトの元を離脱。再び独立したスタジオとして活動し、2010年から2019年まではアクティビジョンとパブリッシング契約を締結、2014年には新たなFPS作品『Destiny』を、2017年には『Destiny 2』を発売した。

SIEがBungieの買収完了を報告。『Destiny』シリーズの開発元1
(画像は『Destiny 2』プレイステーション公式紹介ページより)

 今回の買収については2月時点ですでに発表されていたもの。その際の発表によればBungieは買収後も独立性を保ち、複数のプラットフォームに向けての開発、販売を続ける姿勢を明らかにしている。同時にSIEのサポートによって、スタジオ全体での人材採用を加速させていく狙いもあるようだ。

 一方のSIE側としては『Destiny』シリーズに代表されるBungieのライブサービスゲームのノウハウを吸収していく構え。SIEは2026年3月までに10タイトルを超えるライブサービスゲームをリリースすると予告しており、こういった展開にBungieが深くかかわってくることが予想される。

 SIEによるBungieの買収は現地時間の7月15日(金)をもって完了した。本件の詳細については、SIE、Bungieの過去の公式ニュースなども参照されたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月26日03時~2024年4月26日04時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ