般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月26日、「東京ゲームショウ 2024」の公式配信番組にて「日本ゲーム大賞2024」の発表授与式を行い、「ゲームデザイナーズ大賞」に『Viewfinder』を選出した。
「ゲームデザイナーズ大賞」は、ゲーム業界を代表するトップクリエイターがプロの視点から「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、最も優れた作品をひとつ選出する賞。
本年度の審査員には、審査員長の桜井政博氏をはじめ、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、外山圭一郎氏、ヨコオタロウ氏、さらに『UNDERTALE』、『DELTARUNE』で知られるトビー・フォックス氏も加わった計8名によって大賞が選考されている。
審査方法としては、各審査員が10点ずつ持ち寄って自由に投票し、第二次審査などを経て大賞を確定していくといったかたちになる。
昨年度は構想に15年、開発期間は9年にも達する『RPGタイム!~ライトの伝説~』、一昨年度はネタバレ厳禁なカードゲーム『Inscryption』が大賞を受賞していた。
そして今年の「ゲームデザイナーズ大賞」に選ばれた『Viewfinder』は、インスタントカメラで撮った写真を使って空間を再定義していくゲーム。作中では写真だけではなく、絵画、スケッチ、スクリーンショット、絵はがきなどに命を吹き込んで具現化させることができる。
会場では審査員長を務める桜井政博氏が登壇し、実際にプレイしながらゲームの内容と魅力を紹介した。実際にプレイしている最中には「ゲームを作っている側からすると、どうやってコレ作ったんだろうなって思う所ありますね」と、本作のシステムを称する発言も見られた。
また、授賞式では本作を開発したSad Owl Studiosのゲームデザイナー、マット・スターク氏によるビデオメッセージも公開されている。
ビデオメッセージ内では「ゲームデザイナーズ賞」を受賞したことに対し、マット・スターク氏は「非常に光栄であり、チーム全体がともに達成したことをとても誇りに思っています」と喜ぶコメントを残すほか、授賞式を企画・実施したCESA、プレイして応援してくれたゲームクリエイターにも感謝を述べている。
そして、最後に桜井政博氏は総括として「審査員も一同びっくりしているということで、今回の賞にふさわしい物だったと思います」というコメントを残した。
『Viewfinder』はPC(Steam)、PlayStation 4、PlayStation 5にて配信中だ。
以下、プレスリリース。
日本ゲーム大賞 2024 ゲームデザイナーズ大賞「Viewfinder」(Sad Owl Studios)プラットフォーム:PS5 / PS4 / Steam
「日本ゲーム大賞 2024(Japan Game Awards 2024)」(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、略称:CESA、会長:辻󠄀本 春弘)では、「Viewfinder」(Sad Owl Studios)を本年度の「ゲームデザイナーズ大賞」に決定し、本日発表いたしました。
ゲームデザイナーズ大賞審査員長の桜井 政博氏(有限会社ソラ 代表)からの授賞理由は以下の通りです。
今回ゲームデザイナーズ大賞に選ばれた「Viewfinder」は、昨年度の選考にも名前が挙がっていましたが、アーリーアクセス期間だったので見送りになっていました。
昨年度とは関係なく今年度改めて審査したのですが、審査員から多くの票を得て授賞となりました。
本作は、平面の写真を立体投影して進むパズルゲームです。
絵だと思っていたものが立体になり、逆に立体が絵になり、トリックアートを実際に歩くようなシステムは、わかりやすくも唯一無二のアイデアでした。
難易度はそんなに高くはないので、機会があればぜひ楽しんでいただければと思います。
「Viewfinder」
■ゲームデザイナーズ大賞について
日本ゲーム大賞のもう一つの栄誉ある大賞であるゲームデザイナーズ大賞は、トップクリエイターがプロの視点で「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、最も優れた作品を 1 つ選出しています。
今後のゲーム産業の発展のための一つの指標として贈られる「ゲームデザイナーズ大賞」に、引き続きご期待ください。
「ゲームデザイナーズ大賞」の発表の模様は「日本ゲーム大賞 2024 発表授賞式」のアーカイブで視聴できます。
URL: https://youtube.com/live/RkFqZ6jh4Fo