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『鋼嵐-メタルストーム-』を巡る紛争、配信元Ten Treeがスクウェア・エニックスとの和解を発表。開発中止の『フロントミッション』作品のシステムやデザインを無断で流用しているとして、スクエニが訴えていた問題。Google PlayやSteamでも利用可能に

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5月23日、HK Ten Tree Limited(以下Ten Tree)は、同社が提供するスマートデバイス向けゲームアプリ『鋼嵐-メタルストーム-』に関して、株式会社スクウェア・エニックスとの間で生じていた紛争について、和解により解決したことを公式に発表した。

同社は発表の中で、「当社は引き続き、ユーザーの皆様により良いサービスを提供できるよう努めてまいります。皆様にご不便をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。引き続き本ゲームをよろしくお願いいたします」とコメントしている。

『鋼嵐-メタルストーム-』を巡る紛争、配信元Ten Treeがスクウェア・エニックスとの和解を発表_001
(画像はSteam『鋼嵐-メタルストーム』より)

『鋼嵐-メタルストーム-』公式サイトに掲載された発表は以下のとおり。

当社と株式会社スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX CO., LTD.)は、当社のスマートデバイス向けゲームアプリ『METAL STORM -鋼嵐-』に関する紛争について、和解により解決することで合意しました。
当社は引き続き、ユーザーの皆様により良いサービスを提供できるよう努めてまいります。皆様にご不便をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。引き続き本ゲームをよろしくお願いいたします。

(公式サイト「和解成立に関するお知らせ」より引用)

本件については、もともと『フロントミッション』シリーズの作品『Front Mission-2089: Borderscape』というゲームが、スクウェア・エニックスからライセンスを受けた中国のZishun社によって開発されていた。しかし、2022年10月に契約が破棄となり、開発は終了。その際、作品の知的財産権はスクウェア・エニックスが保持することになっていたという。

その後2024年10月にTen Treeから『鋼嵐-メタルストーム-』がPCおよびスマートフォン用にリリースされたが、これが『Front Mission-2089: Borderscape』からシステムやデザインを無断で流用しているとスクウェア・エニックスが主張。訴訟を提起したと2025年3月頃に報道されていた。

なお、今回の和解に合わせてか、5月21日にGoogle Playストアを通してのアプリのダウンロード、更新、決済が再開され、5月22日にはSteamストアでもゲームのダウンロード・購入が可能となっている。

ライター
物心ついたころからFFとドラクエと共に育ち、The Elder Scrolls IV: オブリビオンで洋ゲーの沼にハマる。 ゲームのやりすぎでセミより長い地下生活を送っていたが、最近社会にリスポーンした。 ローグライクTCG「Slay the Spire」の有志翻訳者。
Twitter:@Gre_zzz

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