YouTubeのドキュメンタリー番組チャンネル「Archipel(アルシペル)」は5月22日(木)、株式会社アニプレックスが4月24日に発売した『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(以下ハンドレッドライン)の開発ドキュメンタリー映像を公開した。
映像では、シナリオを手がけた小高和剛氏および打越鋼太郎氏、音楽プロデューサー・高田雅史氏、キャラクターデザイン・小松崎類氏の4名が出演し、本作の開発秘話を語っている。
「Archipel」は漫画やゲーム、アートなどのカルチャーシーンで活躍する日本のクリエイターとアーティストに焦点を当てたドキュメンタリー映像を制作しているYouTubeチャンネルだ。
今回の映像では、Archipelチームが『ハンドレッドライン』の発売日翌日にスタジオを訪れ、小高氏、打越氏、高田氏、小松崎氏に取材を実施。本作の開発の経緯や4名それぞれによる本作への思いなどを約12分の内容でまとめたショートドキュメンタリーとなっている。
『HUNDRED LINE』の完成に向けて社運を賭けたクリエイターの心境とは?
— Archipel | アルシペル (@SailToArchipel) May 22, 2025
コアメンバーの小高和剛、打越剛太郎、高田雅史、そして小松崎類の取材をもとにその答えを探るべく、ゲーム発売翌日にスタジオを訪れ、ショートドキュメンタリーを制作しました。
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映像のなかでは、小高氏が「今のご時世でゲームが目立つためには“狂ったポイント”や“このゲームおかしいぞ”と思わせるポイントがないと勝負にならない」と語っている。そこで永遠に続く物語、プレイするたびに変わる物語体験は新しい・凄いことだと思ったそうだ。
それを実現するために、開発には同氏や打越氏といった数多くのシナリオライター陣がいること、そしてサウンド、デザインの作成ができる人がいることに着目し、物語をたくさん制作、最終的に100エンドに分岐するようなもの作ることにしたとのこと。
はじめてこの構想を小高氏から聞いた打越氏、高田氏、小松崎氏はみな、実現は厳しいのではないかと感じていたそうだ。すべてのエンディングに意味を持たせるというボリュームの多さや、イラストなど必要な素材数の多さ、1本にまとめてしまうのはもったいないという風にそれぞれ思っていたという。
そこで打越氏はまずビジュアルで小高氏を説得しようと思い、畳一畳分サイズにもなった100通りのエンディングに分岐するフローチャートを作成。どれだけ膨大な量の作業が必要かを知ってもらうために事務所に貼り付けたという。しかし、それを見た小高氏は逆に「これが作りたかった」と満足そうな表情を浮かべていたようだ。



小高氏は本作を開発するにあたってすべてをかけるつもりでお金や時間、人生、情熱も注いできたという。出演している3名それぞれも本作の開発に対する情熱やボリュームの大きさなどを語っており、まさに社運をかけた超大作と言えるだろう。
小高氏は次のことはあまり考えられていないそうで、本作を遊んだユーザーの口コミなどでコミュニティを形成し、これからより盛り上がってほしいと思っているそうだ。
