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『ウマ娘』“ハルウララ”が海外でも注目を浴びる。「才能はないが、決してくじけないウマ娘」の育成に注力するトレーナーが続出。英語版リリースで海外ユーザー増加にともない話題に

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株式会社Cygamesより開発・運営されている育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)にて、作中に登場するキャラクター・ハルウララが海外掲示板にて注目を集めているようだ。

本作は6月26日に英語版がSteam、iOS、Androidにてリリースされており、これにより本作を初めて遊ぶ英語圏のユーザーも多くなっている。その結果、「1度も勝ったことがない」彼女を初めて知る方も多く、個別シナリオを通じて一緒に初勝利を目指して育成しているとみられる。

『ウマ娘』は、実在する競走馬の魂と名前を受け継いだ「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターたちが、レースでの勝利を目指して日々切磋琢磨する姿を描いたメディアミックス作品。2021年よりモバイル・PC向けにゲームが展開されており、2025年1月には累計2200万DLを突破している。

本作は6月26日にSteam版がリリースされているほか、北米・ヨーロッパ向けの英語版もiOS、Androidにてリリースされている。なお、日本からだとアクセス不可となっているが海外向けのSteamストアページも存在する。

Steamの非公式データベース「SteamDB」によると、Steamの最大同時プレイヤー数が「2万5000人」を突破し、Steamレビュー約3800件のうち95%が好評の「圧倒的に好評」のステータスを獲得している。

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(画像は『Umamusume: Pretty Derby』Steamストアページより)

そして今回注目を集めているウマ娘・ハルウララは、ゲーム内で一番低いレア度「星1」に設定されているキャラクターだ。作中では珍しく中央競馬での実績がなく、高知競馬をメインとする地方競馬のみ出走していた競走馬「ハルウララ」がモチーフとなっている。

史実では一度も勝利したことはなく、1998年から2004年まで実に113回ものレースに挑み、113連敗という戦績のもと引退している。しかし、ほぼ怪我などせずに年に約20レースも走り続けたタフネスさや、いつかは勝つのではないかという期待感から注目、そして人気を集めた。

ゲーム内でもその背景が語られており、「才能はないが、決してくじけないウマ娘」と紹介されている。ウマ娘ごとに設定されている個別シナリオでは「一定期間までにファンを稼ぐ」といった目標が並び、最終的に国内最高峰のレース「有馬記念に出走」することがゴールとなっている。

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(画像は『ウマ娘』公式サイトより)

ハルウララは、たとえ負けてしまっても走り終わった後は常に笑顔で観客・プレイヤーにアピールをする。その姿に海外ユーザーは心を打たれてしまったようで、「ハルウララに勝利を届ける」という“IFストーリー”を展開させるために育成に力を入れる方が数多くいるようだ。

海外掲示板に寄せられているコメントを見てみると、「レース後のモーションが大好き。特に、勝利を実感して興奮で震えるシーンから始まる、勝利後のアニメーションがさらに魅力的だ」「本当に涙が出るほど美しい瞬間だ。彼女はそれに値する」「彼女は決して諦めなかった。私たちは彼女を勝利に導き、彼女の夢を叶える以上のものを実現します。」など数多くのコメントが投稿されていた。

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また、このような流れは日本版がリリースされた2021年頃にも見られた。「ゴールドシップ」や「スペシャルウィーク」、「ダイワスカーレット」など錚々たるメンバーが揃うなか、ハルウララで有馬記念で勝つというチャレンジも行われた。

ハルウララは、実際に競走馬の頃から知っている方、『ウマ娘』で初めて知った方それぞれの記憶に残る、勝ち負けの物差しで測れない名馬として語り継がれている。今回英語版がリリースされたことによって、日本のみならず世界中に「ハルウララ」の名を響かせているのではないだろうか。

ライター
気になったゲームは古今問わず遊ばずにはいられない性格。シリーズ物も大好き。 中学生の時に東方Projectに触れてからゲーム音楽へ目覚め、アトリエシリーズと出会い覚醒。普段聴く音楽が9割ゲーム関連となってしまった。 幅広いジャンルのゲームを遊びながら、まだ見ぬゲーム音楽との出会いを求めて日夜探求し続けている。

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