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『Anthem(アンセム)』のサービス終了が決定、2026年1月でプレイ不可に。EAとBioWareが2019年に発売したオンラインアクションRPG。発売後の評価は不具合もあり芳しくなく、改善計画もコロナで頓挫していた

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7月4日、BioWare(バイオウェア)チームは公式サイトにて、オンライン協力プレイ可能なアクションRPG『Anthem(アンセム)』のサービスを2026年1月12日をもって終了することを発表した。

今後、180日以上ある残りの期間は引き続きオンラインでプレイ可能。記事執筆時点でゲーム内のプレミアム通貨の購入が不可能となるが、サーバーが終了するまではゲーム内の通貨残高を使用することができる。なお、1月12日までゲームのサーバーは利用でき、その日付をもってプレイが不可能となる。

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(画像は『Anthem』の公式サイトより)

エレクトロニックアーツの公式サイトのQ&Aによると、「オフラインモードで「Anthem」をプレイできないのでしょうか?」という質問に対して、本作がオンライン専用のゲームとして設計されているため、サーバーが終了すると同時にプレイできなくなると返事がされている。

また、『Anthem』が「EA Playにいつまで残りますか?」という質問に対しては、2025年8月15日にEA Playのプレイリストから削除される予定。さらに、BioWareに所属する人物で、サービス終了により影響を受けた者がいるのかという質問に対しては「いません。「Anthem」の終了による従業員の解雇は発生していません。」とコメントされている。

2019年に発売された『Anthem』は、最大3名でオンラインマルチプレイができるアクションRPGだ。プレイヤーは主人公を操作し、それぞれ固有の能力を持つ強化アーマー“ジャベリン”を装着し、ほかのプレイヤーたちと共に敵やモンスターと戦う。

強化スーツを着込んで空を飛ぶ爽快感をはじめ、レベルアップなどのロールプレイングゲーム的な要素や、アイテム収集要素などハック&スラッシュのようなプレイフィールのタイトルであった。

しかし、本作はリリース直後に多数の不具合が発生し、内容面からも評価が決して高いとは言えない状態からスタート。翌年の2020年には、『Anthem Next』として大幅なゲーム内容の改善案が公開、レアドロップや希少なモンスターを登場させる要素に注力する方針が発表された。

BioWareは、プレイヤーの選択により続編のストーリーにまで影響を及ぼす大河ドラマ的なRPG『ドラゴンエイジ』『マスエフェクト』シリーズなど多数の高評価タイトルを手がけた開発スタジオで、この事態はユーザーとしても予想外の出来事であったと多数の声が寄せられた。

さらに、BioWareのディレクターであるChristian Dailey氏は、翌年の2021年に本作の再開発は新型コロナウイルスの影響で中止となったことを発表。スタッフが在宅ワークへ移行したことで過度なストレスを与えず、計画通りに開発することが不可能になったと要因が述べられていた。

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(画像は「Anthem」ローンチトレーラーより)

『Anthem』は2026年1月12日をもってサービスを終了する予定だ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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