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何をどう選んでも壮絶すぎる!『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は、6×5×4=120通り(!?)の「絶望」から始まるRPGだった

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『ファイナルファンタジー』『サガ』に並び、スクウェア(現スクウェア・エニックス)を代表するアクションRPGシリーズ。
そして、パッケージなどによく描かれる巨大な「マナの樹」に代表される豊かな自然と、温かみのあるグラフィックから、幻想的でほわほわしたイメージがあるファンタジー作品。

それが『聖剣伝説』だ。

……が!

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

今回、『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』をプレイして、イメージが激変した。
いや、「自然が豊かで温かみがあって幻想的でほわほわしていて」はその通りだったのだが、6人いる主人公の生い立ちが例外なく壮絶すぎて震え上がった。マナに満ちた世界はほわほわだが、主人公たちは何もほわほわじゃなかった

本作の副題は「TRIALS of MANA」。すなわち、「マナの試練」。その名の通り、6人の主人公それぞれに絶望的なまでの試練が降りかかるぞ! やったね!
しかも本作は6人から「主人公」「仲間1」「仲間2」を選べるシステムで、その組み合わせによって話の展開や道中の会話が細かく変わるので、ストーリーはなんと6×5×4=120通り! 120通りの絶望(!?)が味わえるぞ! やったね!
なにも「やったね!」じゃないのだが? むしろ「よくもやってくれたな!」なのだが?

文/ゲムぼく。
編集/竹中プレジデント

スマートフォン版『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は2025年10月13日(月・祝)まで50%オフセール(3500円⇒1700円)実施中!

※この記事は『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』の魅力をもっと知ってもらいたいスクウェア・エニックスさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


母に「死」を望まれた、力も魔力もない最弱の主人公アンジェラ

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

ゲームを開始すると、まずは主人公選択。
候補は、負けず嫌いの傭兵デュラン、魔法王国の王女アンジェラ、獣人王の息子ケヴィン、光の司祭の孫娘シャルロット、冷静で情に厚い義賊ホークアイ、風の王国の王女にして軍のリーダーでもあるリース
この時点では、名前、能力の傾向、簡単なプロフィールくらいしかわからないので、見た目も含めてフィーリングで決めることになる。

悩んだ末に、いちばん太ももがむちむちしているアンジェラにした
筆者の座右の銘は「実家と太ももは太いほどよい」である。アンジェラは王女なので実家も太いし、ご覧の通り太ももも太い。最強キャラである可能性が高いと見た。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

仲間1はケヴィン、仲間2はリースにした。
ただ、いきなりこの3人で冒険が始まるわけではなく、まずは主人公であるアンジェラの旅立ちからスタートするようだ。じっくり見ていこう。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

魔法王国アルテナ。
極寒の地にあるが、国を治める「理(ことわり)の女王」の魔法のおかげで、つねに春のように温暖な気候を保っている。
しかし、魔法の源となるマナが減少し始めており、このままでは国の安全が保てない。アルテナは、マナストーンを確保するために他国を侵略し、それにより増大させた魔法の力をもって世界を統一する「魔法帝国」を築くことをめざすのだった。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

……あれ? なんか思ったよりだいぶ物騒だな?
「マナを集めるために世界を旅して精霊たちと仲良くなろう!」みたいな話かなと思ったら、開始10秒で戦争が始まろうとしているが?

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

主人公アンジェラは、理の女王の娘。すなわち魔法王国アルテナの王女にあたる。父はいない。
母は女王としての立場をつねに優先しているため、アンジェラは母の愛情を知らずに育った。幼いころは寂しさから涙が止まらない日も多かったらしい。よく周りの人にイタズラをしたりワガママを言ったりして困らせているが、それはかまってほしさゆえの反動だ。

そして、アンジェラには大きな悩みがあった。
それは、魔法王国の王女なのに魔法が使えない、ということ。もちろん、アンジェラの周囲もそのことを知っている。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

城内では、一般兵たちが魔法の訓練をしている。魔法王国なので、ほぼ誰もが当たり前のように魔法を使えるのだ。
訓練室に入ると「アンジェラ様、お気をつけください! 今、兵士達が、魔法の特訓をしておりますので…」とやんわり注意される。「特訓をしておりますので、魔法の使えないアンジェラ様は危ないですよ」ということだろう。
アンジェラの胸中を察すると、胸がキュッとなる。明らかに気を使われている。いっそ邪険にされたほうがマシな気すらする。

しかし、ある夜。
母の愛情に飢え、自らの無才を嘆いていたアンジェラに、ついに転機が訪れる

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

母である理の女王に、「大事な任務の話がある」と呼び出されたのだ!
こんな機会はめったにない。これはおそらく……チャンス! 母に認めてもらえる、千載一遇の!

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

理の女王が、任務の説明を始める。当然ながら、それを真剣な顔で聞くアンジェラ。
女王の話を要約すると、こうだ。

“このたび、アルテナ内にあるマナストーンのエネルギーを解放するため、「封印されし古代魔法」を使うことにしました。この古代魔法は、術者の命を代償に発動します。しかし、私や城内の者を犠牲にするわけにはいきません。”

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

“死になさい、アンジェラ。魔法の使えない、王家の恥。せめて、古代魔法を使って名を残しなさい”

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

母の愛情に飢え、自らの無才を嘆いていたアンジェラ。
女王の言葉は、彼女のすべての生きる意味を奪い去った。自分はもはや、王女とも、娘とも、それどころか人間とすら思われていなかった──

アンジェラが絶望に満ちた叫び声を上げると、城内が光に包まれ……

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

アンジェラは城外にワープしていた。着の身着のまま、極寒の雪原に
もう、城には戻れない。おそらく、追っ手も差し向けられるだろう。城から出たことなんてないから、道もわからないし頼れる人もいない。武器もないし魔法も使えないし、寒さに耐える術も飢えをしのぐ食料もない。
それでも……行くしかない。どこかに何かがあると信じて、アンジェラは一歩を踏み出すのだった

これが、主人公アンジェラの旅立ちである。

……

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

絶望的にもほどがあるだろ! 壮絶すぎるよ! いまのところ聖剣要素がなくて壮絶要素しかないよ! 壮絶伝説3だよ!

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

本作はスーパーファミコンで発売された『聖剣伝説3』のリメイク作であり、このプロローグの大筋は当時から変わっていないらしい。
が、ご覧の通り美麗なグラフィックで表情豊かに一部始終が描かれ、しかもイベントシーンはほぼフルボイスなので、プレイヤーが味わえる絶望感はおそらく何倍にも膨れ上がっている。そんなもん膨れ上がらせるな
そしてこれを見ると、「TRIALS of MANA」という副題がものすごく示唆的に感じられる。マナの試練、重すぎるだろ。慈悲はないのか慈悲は

そして、恐ろしい点がある。
「TRIALS」は複数形だし、主人公は複数人いるということだ。つまり……

主人公6人、全員壮絶

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

なんと、アンジェラだけじゃない! 主人公6人が全員、アンジェラ並みの絶望を味わい、旅立ちを迎えるのだ!
登場人物全員壮絶! 『アウトレイジ』か? いや、『アウトレイジ』でももうちょっと救いがあると思うが?

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

本作では、しばらく主人公ひとりで冒険を進め、やがて聖都ウェンデルをめざすこととなり、そのなかで仲間1、仲間2と順番に出会っていくことになる。

ちなみにアンジェラの場合は、迷い込んだ町の占い師に「聖都に行けば道が開ける」と言われ、その言葉にすがるようにウェンデルをめざす。
あれだけの目に遭っても「魔法が使えるようになればお母様も私を認めてくれる……はず……」と、やはり母の愛をあきらめられない姿に、また胸がキュッとなる。がんばろう、アンジェラ。アンジェラを主人公にしてよかったと思ってるよ。絶対に幸せになろう。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

ここで、本作の優れたシステムのひとつに「これまでのお話」というのがある
これは、仲間1、仲間2と出会ったとき、そのキャラの旅立ちの経緯を追体験できるというものだ。仲間はそもそも主人公候補のひとりであるので、アンジェラと同じようにプロローグが用意されており、それを見られる、というわけだ。全員が主人公である本作ならではのシステム。
詳細はぜひ実際にプレイして確かめてほしいので、ここではケヴィンとリースのプロローグのあらすじを簡潔に紹介しておく。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

ケヴィンは、ビーストキングダムの獣人王の息子。
戦闘マシーンとして育てられていたが、ちびウルフ「カール」との出会いで優しさと愛に目覚めた。ケヴィンにとって初めてにして唯一の友達、カール。
しかしある日、そのカールが突然豹変して襲いかかってきたことで、野生の血が覚醒。ケヴィンは我を忘れ、無意識のままカールを手にかけてしまう。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

それはすべて、父である獣人王の企てだった。ケヴィンの野生の血を覚醒させるため、カールを狂わせ、ケヴィンを襲わせたのだ。
怒り狂うケヴィン。彼は、カールを生き返らせる方法を見つけ、憎き獣人王をいつか殺すために、ビーストキングダムを旅立つのだった……

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

リースは、風の王国ローラントの王女であり、国を守るアマゾネス軍のリーダーでもある。
弟エリオットの誕生とほぼ同時に母が亡くなってしまったこともあり、自分が母親代わりになろうとエリオットを溺愛している。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

しかし、エリオットはリースが目を離したスキに敵国兵に騙され、風のマナストーンの働きを止めてしまう。
リースが駆けつけるが、時すでに遅し。風が止まった王国は、敵国軍の眠り粉を用いた襲撃を受ける。
結果、リースはエリオットを取り返せず、父ジョスター王を殺され、アマゾネス軍も壊滅し、城も燃やされた。彼女はすべてを失い、ほぼ唯一の生き残りとして逃げるようにローラントを後にするのだった……

……

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

壮絶すぎるやろがい! やっぱり壮絶伝説3やないかい!
簡潔に紹介してこの絶望感であり、しっかりぜんぶ見ると心にだいぶダメージが残るので、心して見てほしい。
ちなみに、今回は選ばなかったデュラン、シャルロット、ホークアイの旅立ちも、当然のごとく絶望に満ちている。安心だね。何も安心じゃねえよ

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

「これまでのお話」システムを最初は「へ~、便利だな~」と思っていたのだが、「お前が選んだ3人が背負っている絶望はこれだからよろしくな!」というのを見せつけるためのものだと思うと、だいぶタチが悪い気がしてきた。こんなにプレイヤーへの攻撃力が高いシステム見たことないよ

ただ、これのおかげで、プレイヤーは自分が選んだ3人に感情移入せずにはいられなくなる。選んだ責任を持って、この3人が救われるさまをどうにか見たい、と必ず思う。
アンジェラ、ケヴィン、リース。がんばろう。

そして、本作の本当にすごいところはここからだ
単に「6人から3人選びましょう」であれば、ほかのゲームでもなくはない幅広さなのだが……

6×5×4=120通り。「この3人、この順番」だからこその体験が必ずある

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

本作は6人の候補から「主人公」「仲間1」「仲間2」を選ぶシステムで、同じキャラでもどれに選んだかによって加入時期が異なるし、一部ストーリー展開も変わる。さらに、組み合わせごとに最適な戦い方は当然変わるし、特定の組み合わせにしかない固有の会話も多くある。
つまり、6×5×4=120通りのプレイ体験がある! 数学で言うと「6C3」ではなく「6P3」なのだ!

※「6C3」は6個の中から3個を選ぶ場合の総数(20通り)、「6P3」は6個の中から3個を選んで並べる順列の総数(120通り)。

たとえば、筆者は「主人公1:アンジェラ 仲間1:ケヴィン 仲間2:リース」にしたわけだが、そこではどんな特有のドラマがあったかを、序盤の体験ベースで紹介しておく。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

まず、ストーリーに関して
この3人は、旅立ちにおいて「親」がよくも悪くも重要な役割を果たしている。そこから生まれる共通点と相違点にドラマがあった。

主人公であるアンジェラは、父がおらず、母の愛情に飢えて育った。そして、母に死を望まれてなお、母から愛されることをあきらめられないでいる。「魔法さえ使えれば、お母様も私を認めてくれるはず」と根拠のない願いを抱き、それを心の支えにして生きている。
そんなアンジェラは、仲間1であるケヴィンと出会う。彼は逆に母がおらず、父に戦闘マシーンとして育てられた。唯一の親友カールを実質的に父に殺され、「あんな奴は父親じゃない」と吐き捨て、父に復讐しようとしている。
そして、ふたりは仲間2であるリースと出会う。彼女は両親に愛されて育ったが、両親はもうこの世にいない。何があっても、認めてもらうことすら、あるいは復讐することすら、彼女にはできないのだ。

母に認められたいアンジェラ、父に復讐を誓うケヴィン、愛してくれた両親を失ったリース
3人の運命が交差し、冒険が始まる──

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あ、あまりにも……あまりにも物語としてよくできている……! 「これが正史なのでは?」と思ってしまうほどに……!
もはや、この3人、この順番しか考えられない……!

しかしこれは、単に「120分の1」に過ぎない。
アンジェラ、ケヴィン、リースの順で選んだからこそ、「親」を巡るこのドラマが味わえたわけだが、順番が違えば味わいは変わってくるし、そもそもメンバーが変われば3人の共通点や相違点も変わってくる。
おそらく、誰をどう組み合わせても、こういうドラマが生まれるのだ。「この3人、この順番しか考えられない!」と思ってしまうようなドラマが

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そして、戦闘に関して。これはかなりおもしろかった。

ハッキリ言っておくと、アンジェラはかなり弱い。腕っぷしは弱いし、魔法は使えない。体力は低いし攻撃モーションも遅い。おそらく初期状態では全主人公で最弱だ
ただ、最初はそれに気づかない。アンジェラしか知らないから。「なるほど、このゲームの戦闘はこういう感じなのか。敵が硬いし、難度けっこう高めだな」としか思わない。
で、その後、ケヴィンが加入したわけだが……

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

ケヴィン、狂ったように強い! さすが獣人王の息子!
何これ!? 敵が溶けるのだが!? 知らないうちに難度設定をベリーハードからイージーに下げたかと思うくらい戦闘がすぐ終わるのだが!?

これも、選択と順番の妙。主人公をアンジェラ、仲間1をケヴィンにしたからこその体験だ。なかなかシビアなアクションだなと思っていたら、ケヴィンを操作した瞬間に三国無双みたいな爽快アクションが始まってしまった
キャラごとに性能や操作感がまったく異なることに驚いたし、「アンジェラ、設定上だけじゃなくてゲーム的にも本当に弱いんだ……」ということにも驚いた。
でも、これによって、アンジェラへの思い入れが一層深まった。どうにかアンジェラを活躍させてあげたい、早くレベルを上げてスキルを覚えさせてあげたい、と。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

ちなみに、リースはふたりに比べるとバランス型の性能
ストーリー的には生い立ちが対照的なアンジェラとケヴィンの間を取り持つような立場にいるリースだが、戦闘面でも役割が似ているのがおもしろい。

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

また、固有会話も見逃せない
たとえば、序盤の洞窟で、主人公と仲間1の組み合わせがアンジェラ&ケヴィンでなければ見られない会話がある。ケヴィンが「オイラ、獣人王の息子。戦うの得意。」と言い、戦いが苦手なアンジェラが「いっそ戦いはあんたに任せて、私は休んでいようかしら。」と返す。
無才によって母に見捨てられたアンジェラとしてはケヴィンがうらやましいはずだが、ケヴィンのその戦闘能力は憎き父の教育によって身に着いたもの。なんとも皮肉なものである。

これもまた、ほかの組み合わせにはほかの組み合わせのドラマがあるはず。いろんなパターンを試したくなってしまう。
なお、本作にはそれを見透かしたかのように「強くてニューゲーム」機能があり、周回プレイしやすいように作られている。いろんなパターンを試しまくろう!

アンジェラがかわいい

最後に、本題からそれてしまうが、どうしても追加で言いたいことがあるので言わせてほしい。

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アンジェラがかわいい!

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髪を整えるアンジェラ!

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投げキッスアンジェラ!

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宿屋ですやすやアンジェラ!

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太ももむちむちアンジェラ!

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ちなみに、あえて何がとは言わないが、アンジェラは揺れるぞ!
確認するために壁際でジャンプしまくってしまったぞ! あなたもやってみよう!

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どうしても追加で言いたいことは以上です。ご清聴ありがとうございました。

120通りの、絶望から始まる希望の物語

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

プレイヤーが選んだ3人は、その順番通りに出会い、絆を深めながら長い冒険を続けていく。

個人的に本作のとても好きなところが、「旅立ちこそ絶望に満ちているが、世界の雰囲気は温かく明るく、3人で力を合わせて前進していく希望の物語」であることだ。
決してプレイヤーに絶望をもたらすことが目的ではなく、そこからの再起や出会いや成長こそが本質。「聖剣伝説」シリーズ特有の豊かな自然、温かみのあるグラフィック、幻想的でほわほわした雰囲気が、世界の根底にある前向きさをよく演出してくれている。

120通りの、絶望から始まる希望の物語。それこそが、『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』!
アクションバトルが楽しいとか、リングコマンドが使いやすいとか、グラフィックや音楽がいいとか、ほかにも語れる部分は山ほどあるのだが、本作最大の魅力はそこだと思う。

そして、

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』レビュー・感想:主人公全員の生い立ちが壮絶すぎ。120通りの

アンジェラがかわいいこともお忘れなく!

『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は、Nintendo Switch、PlayStation 4、PC(Steam、Windows)、Xbox Series X/S、Android、iOSでプレイ可能。
ぜひ、120分の1の、あなただけの物語を紡いでみてほしい。

© SQUARE ENIX

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ライター
ブロガー。同名のブログをほぼ毎日更新している。抹茶スイーツとコンビニグルメと格ゲーとむちむちボディの生物の話なら任せろと思っている。いろいろなゲームを日々遊んでいます。
Twitter:@gamebokusan
編集者
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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