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ライザ、クラウディア、リラが目の前に! 『ライザのアトリエ』声優がプレイしたらあまりの出来のよさに思わず演技をしてしまった? オフィシャルのキャラを使ってVR空間上に簡単にアニメが作れる“AniCast Maker”を声優が実際にプレイしてみた

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 アニメやゲームなどの作品に触れたとき、「このキャラクターをこう動かしたい!」とか「違うシチュエーションでキャラクターを見たい」などと、想像が膨らんでいくことがあるはずだ。

 3Dモデルを使ったアニメーションの制作は、ツールの進化と共に気軽になりつつあるものの、まだまだ敷居が高い。様々な専門の技術や能力が問われてしまい「ちょっぴりキャラクターを動かして映像を作りたい」と思う人は寂しい思いをしてしまうはずだ。

 そんな難しい問題を、パパっと直感的に解決してくれるVRソフトが登場した。それが『AniCast Maker』だ。

 『AniCast Maker』はエイベックス・テクノロジーズが発売しているOculus Quest向けアニメ制作アプリケーション。VRの空間に再現されたスタジオを使い、キャラクターの演技からカメラ撮影、小道具や背景の設定など、様々な役割を”ひとり”で行うことで、最大15秒のアニメを制作することができる

 キャラクターモデルと、様々な背景や小道具、モーションなどの素材がアプリにあらかじめ付属しており、Oculus QuestまたはOculus Quest 2さえあればすぐにアニメ制作を行うことができる。

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(画像はAniCast Makerより)

 また、人気のゲームやアニメとコラボし、キャラクターモデルやオブジェクトといったアニメーション制作用素材がアセットとして配信しているため、まさに「このキャラクターをこう動かしたい!」とか「違うシチュエーションでキャラクターを見たい」といった想像を大いにぶつけることができるのだ。

 現在はゲーム『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』、TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』、バーチャルタレント「東雲めぐ」、劇場アニメ『映画大好きポンポさん』とコラボしたアセットなどが発売中。

 そして今回の企画は、そのうちのひとつ『ライザのアトリエ』の声優、イラストレーターに実際にAniCast Makerをプレイしていただき、アニメ制作までを体験していただくというもの。本稿ではその模様をレポート形式でお届けしていく。

 参加してくださったのは、ライザ役ののぐちゆりさん、クラウディア役の大和田仁美さん、リラ役の照井春佳さん、そして『ライザのアトリエ』のキャラクターデザインを担当したイラストレーターのトリダモノさんの4名。超豪華!

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左から照井春佳さん、大和田仁美さん、のぐちゆりさん、トリダモノ氏

 『ライザのアトリエ』の世界からは想像できない声優達のキャラや世界観、イラストレーターならではの視点からの『AniCast Maker』など皆さんがわちゃわちゃと制作していく姿を楽しんでいただきたい。

※『AniCast Maker』による動画制作は、のぐちゆりさんと大和田仁美さんのペア、照井春佳さんとトリダモノ氏のペアに分けて別々に行っています。
※取材に際し、写真撮影時以外はマスク着用、座席間隔の確保、パーテーションの設置等、感染症対策を徹底したうえで実施しています。
※この記事は『AniCast Maker』の魅力をもっと広めたいエイベックス・テクノロジーズさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

取材・文/tnhr
編集/クリモトコウダイ


『AniCast Maker』ってどうやって操作するの?

「では、『AniCast Maker』の使い方の簡単に説明をしていこうと思います」

一同:
「よろしくお願いします!」

「簡単に言うと、撮影スタジオをバーチャル上に作って、この画面にいる青いカメラマンとなって撮影する感じです」

「簡単ですね」

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「はい、とっても簡単です。キャラクターを出す→背景を出す→キャラクターの動きを決める→カメラを操作するという一連の流れで短い3Dアニメを作ることができます」

「なるほど」

「カメラは画角や位置を自由に設定できますし、細かい箇所の動きや小物、BGMを使うことによって、さまざまなシチュエーションを作ることもできます」

「小道具ってどういうものがあるんですか?」

「『ライザのアトリエ』本編に出てくるさまざまな小物が登場します。定番の敵である「ぷに」だったり、錬金釜のほか、手に持つ小道具や武器類もあります。ちなみに、BGMや背景も本編で出てきたものを使うことができます」

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(画像はAniCast Makerより)
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(画像はAniCast Makerより)
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(画像はAniCast Makerより)

「ライザにフルートを持たせたりとか……」

「みんなで武器を持ったりできるんですね!」

「なんか物騒ですね……(笑)。さて、まずは登場させたいキャラクターを選択し、配置します。『AniCast Maker』の大きな特徴なんですけど、キャラクターの中に入って自分自身で動きの演技をつけていくんです」

「すごい! ふたりの演技をひとりでつけるんですか?」

「はい、できます。なので、掛け合いなんかも演技次第で収録することができます。ちょっと実際にやってみますね。いま、僕はライザになってるんですけど……」

「え!?」

「中に入っているわけですね。すごいなー」

「ライザの中に入った感覚で、自分が手を動かせばライザの手が動くわけです。手だけではなく、頭や体の動きまで、細やかな動作も反映されます。コントローラーの握り方によって指がさまざまな形になったり。その後、RECボタンを押したら、これでもう収録完了です」

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『AniCast Maker』操作画面

「あっという間に動画ができちゃいましたね」

「収録したキャラクターの動きに合わせてカメラで撮影が可能です。カメラを自分の手に持って操作して、対象を撮影していくことになります。実際のカメラマンのように、アングルや距離を自由に撮影できます。たとえばしゃがんで撮影すればローポジションからの撮影が行えます。撮影後に編集を行ってアニメシーンが完成となります」

「『AniCast Maker』だけで全部できちゃうんですね」

「説明は以上です。それでは実際に『AniCast Maker』を使って皆さんにアニメを作っていただきます。じつは、のぐちさんには以前少しだけ触ってもらっているんですよね」

「そうなんです。「へ~すごいな~」という感じで説明を聞いていたんですけど、実際に触ってみると「え!これすごっ!!」って驚きました(笑)。実際に体験したら驚くと思うから、みんな楽しみにして!」

「AniCast Makerの宣伝番組をやっていまして、のぐちさんには、そのときにご体験いただいたんです。制作に没頭してくださって、撮影時間が結構伸びちゃいましたよ(笑)」

「時間いっぱいいただいちゃいました。あの時はすみませんでした(笑)」

さっそく制作!ライザが学校に異世界転生!?

「たくさん素材があって何からやろうか迷っちゃいますね~」

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「前回映像を作ってもらったときは『ライザのアトリエ』の背景を使ってもらったと思うんですけど、他にもたくさん背景があるのでいろいろなシチュエーションでアニメを作ることができます」

「学校みたいな背景もたくさんあるんですね。これを使えば、ライザが校舎前にいるシチュエーションが作れるじゃないですか!」

「もちろんです」

「校舎前で待ってるライザとか、どうだろう?」

「学校にこの格好(ゲーム中のライザの衣装)って、ヤバくないですか?(笑)」

「あれだよ、タイムスリップというか異世界転生ものというか?」

「では校舎の背景でいきましょうか。配置が終わりましたら、ライザの中に入って演技をつけてみてください」

「(ライザの声で)私……どうしちゃったの? ちょっとちょっとあんた!」

「近くに誰かいるんだ(笑)」

「(ライザの声で)ここ……どこ? もう! どうなってんのよ!」

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「これでいきます(笑)」

「完全にライザですね」

「なんかライザ怒ってない?(笑)」

「1回再生を押してみてください。すると、カメラマンの目線でライザの演技をみることができます」

「ライザが怒ってるように見えますね。 勝手に転生したのに(笑)」

「(笑)。でもすごいです! 動けば動くほど映像もおもしろくなるので、つぎはRECボタンを押して撮影をしてみてください」

「ライザが近い! めちゃくちゃ近い! うわっ、かわいい!」

「カメラ、なめる(下から上に向かってカメラアングルを上げる)ね~」

「横とかにも回り込めますよ」

「ヤバいです! ライザに夢中になりすぎて背景をまったく気にしていなかった(笑)」

「見切れちゃってますけど、カメラの動きはそのままで背景だけを大きくすることもできるので大丈夫です」

「すごい! 簡単!」

「ちょっと直しただけでいい感じになりましたね」

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「うーん、どうしよう。これ永遠にこだわれちゃうな(笑)」

「めちゃくちゃスムーズに操作できてますね。前に触ったのは3ヵ月くらい前ですよね?」

「私もビックリです。体が操作を覚えてました!」

「では、保存していただいて一旦書き出しましょうか。保存すれば、この状態からまた作業を進めることができます」

一方そのころクラウディアは……

「つぎは大和田さんです。バトンタッチお願いします」

「「一方そのころクラウディアは……」って感じですね」

「(VRヘッドセットを装着して)うわー、すご。え、ヤバい! すごい!」

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「なになに!? 何が見えてるの?」

「これがVRです。まだなにも始まっていませんが(笑)。では、クラウディアを出してもらって……。あ、クラウディアのフルートもありますよ」

「フルートを吹くこともできるんですか!?」

「ちょっとしたテクニックが必要ですが、できます」

「それじゃあ、背景を校庭にして、フルートを持って……」

「ライザがキレてるのに、クラウディアはめっちゃ落ち着いてるね(笑)」

〜あれこれ調節すること5分〜

「私の腕がクラウディアなんですけど! これは興奮しますね。私がクラウディアになってます!」

「そうですね、中に入って演技をするとそんな感じに見えるんですよ。最初に手が細かく動くと説明しましたが、その機能を使ってフルートを持つことができるんです。判定があるのは右手だけなので、”左手は添えるだけ”となります」

「これ、フルートを口に当てたときにカチってなりますよね?」

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「はい。手だけではなく、頭にモノを装着することもできるんです。つまりフルートが頭(口)についた形となります」

「おー! フルートが手に付いてる! 手を放しても付いてる! これで手を添えられますね」

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「いい感じいい感じ! 超かわいい! って、なんで「ぷに」を連れてきてるの?(笑)」

「連れてきちゃった(笑)」

「演技撮影に入りますが、フルートを吹いているので音楽もつけていきましょうか」

「え? 音楽もつけられるんですね」

「つけられます。さらに、体のステップや演技を残したまま、手の動きだけを上書きすることもできるんです。表情などはそうやって変えるといいと思います」

「こんなに細かく修正できるんですね!」

「めっちゃ笑顔でフルート吹いてるよ」

「おー、クラウディアがジト目だ」

「ジト目だね」

「かわいい」

「校庭でノリノリのクラウディア良いよ~」

ファンが『ライザのアトリエ』に何を求めているかわかるかも?

「いや~、永遠に遊べちゃいますね」

「本当、永遠に遊べるね」

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「『AniCast Maker』を触ってみていかがでしたか?」

「めちゃくちゃ楽しいです! もっとこだわりたい!」

「『ライザのアトリエ』にフォトモードがあるじゃないですか。あれを、自分たちで本当に好き勝手できるっていうイメージでした」

「細かくいろいろできるのは本当に楽しいですね」

「たとえば採取の瞬間はゲームではキラキラってするだけですけど、『AniCast Maker』なら「森で、かがんで、ちゃんと手で採る」という映像を作れるんですもんね」

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「ゲームで見るキャラとは違う感じですか?」

「目の前にクラウディアが出てきた瞬間に鳥肌が立ちました。泣きそうになりましたもん」

「私は声をあてたくなるほどテンションが上がりました!」

「クラウディアのジト目をずっと見ることができるなんて、なかなかないですから。ジト目を望んでる人にとっては最高のソフトになるんじゃないかなと思います!」

「そういう人、絶対にいますもんね。 妄想が膨らみまくります」

「「現実世界に転生」というアイデアがすばらしかったですね。短時間でしたが本編と違ったシチュエーションで簡単にアニメを作れたことに驚きました」

「このあと、ライザとクラウディアが学校で会うんだろうな~、とかめちゃくちゃ想像が広がりました」

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「このあと確実に会うよね」

「ライザは「どこ!?」って焦っているのに、クラウディアはのんきにフルートを吹いているのがいいですね(笑)」

「多分ライザはフルートの音を聴いて「この音は!」とハッとなってダッシュでクラウディアのもとに駆け付けるんだろうね(笑)」

「(クラウディアの声で)ライザ!」

「(ライザの声で)クラウディア!」

一同:
(爆笑)

「ふたりで集まって、交代で物語を作っていくのも楽しそうですよね」

「それいいかも!」

「これってまだまだ『AniCast Maker』のさわりって感じですか?」

「そうなんです。まだまだいろいろなことができます。たとえば、こんな感じのものまで作れるんです。」

「ヤバいじゃん。作るの止まらなくなっちゃう」

「止まらないね」

「『ライザのアトリエ』ファンの皆さんに作ってもらいたいシチュエーションはありますか?」

「ファミレスみたいな背景もありますよね。だからふたりで女子会とか……(笑)」

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「ティーカップもありましたよね」

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「学校やファミレスのような現実にある背景にライザとクラウディアを溶け込ませるのはおもしろいですよね。楽しいので、皆さんぜひ遊んでみてください」

「ファンの方たちが作るアニメを見させてもらったら、皆さんがどんなライザやクラウディアを求めているのかがわかるかもしれないですね」

「確かに!」

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ライター
『プリパラ』、『妖怪ウォッチ』ありがとう。黙々とゲームに没頭する日々。こっそりと同人ゲーム、同人誌を作っています。ネオ昭和ビジュアルノベル『ふりかけ☆スペイシー』よろしくお願いします。
Twitter:@zombie_haruchan
編集
新聞配達中にトラックに跳ね飛ばされたことがきっかけで編集者になる。過去に「ロックマンエグゼ 15周年特別スタッフ座談会」「マフィア梶田がフリーライターになるまでの軌跡」などを担当し、2017年4月より電ファミニコゲーマー編集部のメンバーに。ゲームと同じぐらいアニメや漫画も好き。
Twitter:@ed_koudai

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