『バトルフィールド2042』先行オンライン体験会での3時間はあっという間に過ぎていった。懸念点を感じつつも「いつものBFの帰還」を感じたプレイの感触

 10月4日、インフルエンサー、プレスメディアに向けた『バトルフィールド2042』の先行体験会イベントが実施された。

 本日10月6日から開催されるベータテストと同様の体験を味わうことができる機会だ。このベータテストの参加方法、使用できるマップやスペシャリスト、さらにはゲームプレイのヒントといった情報は、メディアが紹介する意味もないほどに公式サイトにわかりやすく要約されているため、そちらを参照してほしい。

 また、すでに始まっているベータテストゆえに、どういった体験であったかは実際に遊んだり映像を見ればことたりるだろう。しかし、いくつかの点に不安をいだきつつも、あっという間に過ぎた3時間の体験は『バトルフィールド』ファンにとって素晴らしいものであった。少しだけ早めに新生『バトルフィールド』の戦場の息吹に触れた筆者の所感を軽く述べておくので、ぜひプレイ前の参考にしてほしい。

文/悲野ヒコ


マップの雰囲気や環境変化はまさに『バトルフィールド』

 率直に言って、戦場の空気感は歴代の『バトルフィールド』そのものだ。「128人」という今までの倍の参加人数ではあるが、その分大きくなったマップのお陰で、あまりにも密度が高すぎるということも、あまりにもフィールド上がスカスカということもない。じつに『バトルフィールド』らしいバランスで、従来のコンクエストの戦場感をそのままにスケールアップしたという印象を受けた。

 テストでプレイできることができる「オービット」のマップは基本的に視界が広く平地も多いが、オブジェクトのポイントではいくつかの建物、場所によっては『バトルフィールド4』のシージオブシャンハイを彷彿とさせる高層のビルもあり高低差を利用した戦術が繰り広げられた。

 とくにマップの中心とも言えるロケット発射場では、開始数分でロケットは発射シーケンスに入り、なにもなければそのまま発射されるが、ダメージを与え続けると破壊されるといった、マップレボリューションも健在だ。

 さらに『バトルフィールドV』のリリース当初問題になった敵の視認性については問題なく、キルタイムも『バトルフィールド』らしく、少し同様に長めに調整されているようだ。

スペシャリストによりプレイスタイルは一新されている。懸念点も

 新機能である戦場でのアタッチメントの変更に関してはじつに簡便に使用できるようになっており、慣れれば状況に応じた変更は瞬時にできるようになるだろう。さらにビークルのその場での呼び出しなども含め、自由度という面では革新的な進化を遂げている。

 自由度という意味では、今作から採用された「スペシャリスト」の精度はプレイヤーのプレイスタイルを一新させている。従来のように兵科によって武器、ガジェットを制限されないシステムは、個々人のプレイスタイルの自由度を飛躍的に向上させているのは間違いない。

 ただし、先行体験した印象では、その自由度によって得られるある程度の「自己完結」可能なガジェットの組み合わせに多少の懸念も抱いた。過去作では兵科の制限の中で役割分担、たとえば偵察兵は索敵したりビーコンを焚く、援護兵は弾薬の供給とビークルの修理を担うなどしてきたわけだが、今作では推奨されていた従来型の分隊システムとは明確に方向性を違えている。つまり従来の『バトルフィールド』ブランドの強みでもあった「共闘感」が削がれてしまうのではないかという心配は拭えない。

 さらにプレイ時は現状四つあるスペシャリストの内「ウェブスター・マケイ」の持つ固有スキル「グラップリングフック」の瞬時に高所を取れる能力の利便性が非常に高いという印象を受けた。高いスキルを持ったプレイヤーがその能力を使いこなすと非常に強力では無いかという印象、要はつまりスペシャリストの能力のバランス調整に甘さはないだろうかという懸念もある。

 もちろんあまりにもスペシャリストの選択バランスが悪ければライブサービスの中で改善されるだろうが、自由度の高いロードアウト形成が可能であるということは突出して強い組み合わせが出現すれば、リリース当初それが問題になる可能性はあるだろう。

戦場を埋め尽くしてくれるAIの利便性と不安

 もうひとつの懸念事項は、AIで動くbot兵士の挙動の不安定さだ。『バトルフィールド』というゲームの性質上、両軍の人数差が出てしまいがちな状況をbotで埋めるという発想は優れたものだが、先行体験においては銃器を持たずに殴りかかってくるだけの兵士や、輸送機のコックピットの直上に兵士が立っているなど、通常起こり得ない状況があった。

 参加が限定された先行体験会ということもありプレイヤー数は少なかったと思われるが、今回のテストではbot兵士の数が多いマッチでは遭遇する敵の半数以上がbot兵士のマッチもあり、その場合のゲーム性の変化は小さくはないことが予想される。ただし現在実施されているベータテストでは人数が足りないという状況は恐らくないと思われ、AIの不安定さがどこまでプレイに影響を与えているのかは未知数だ。


 「不安な点がない」と言えば嘘になるが、本当にひさしぶりに世に出ようとしてる「大規模」、「大人数」FPSの大作タイトルに筆者は熱狂したし、ただただ面白く、用意された約三時間を一瞬に感じるほど熱中した。

 昨今のFPSタイトルがバトロワか、少人数チームプレイに偏っているのは時代の変化だろうが、大人数がカオスな戦場でぶつかり合うという特殊かつ別種のゲーム体験がどこまで勝負できるのか。長い時間「これ」を待ち望んでいた古参BFプレイヤー達も、今まで触れてこなかった新規のプレイヤー達も、この古くて新しい挑戦を体験しそのポテンシャルを感じて欲しい。

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