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ネクソンの新作RPG『HIT: The World』のスケールがヤバい。500人が参加する超大規模戦闘も可能、ギルドが所有する城を9つのギルドが狙う大人数戦ならではのスケール感と戦略立案が楽しい

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ネクソンより、4月17日(水)に配信が予定されている大型MMORPGタイトル『HIT: The World』。今回その配信に先駆けてクリエイターやインフルエンサー、メディアに向けて先行体験会が開催されました。本作は2016年に同社よりリリースされたアクションRPG『HIT』の世界観を継承、MMORPGとしてPC/スマートフォン向けに展開されるタイトルとなっています。

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▲左から、Oooda氏、S嶋氏、パク・ヨンシク氏、はくしん氏、反王ケンラウヘル氏

ベースとなっているのは、すでに韓国や台湾でリリース済みの『HIT2』というタイトル。日本国内向けにタイトルが変更されている形となるものの、本作の開発統括を務めるパク・ヨンシク氏によると「日本のユーザー向けの真摯な変化」を重点においているとのこと。つまるところは、単なるタイトル変更だけで終わらない作品というわけです。

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今回の体験会は、最大50人のプレイヤーで構成される全10ギルドで同時に戦闘することが可能な大規模PvPコンテンツ「攻城戦」の試遊台が会場にズラリと並ぶ豪華なもの。クローズドなイベントでありながら全5ギルドが参戦、筆者も他メディアのライター陣とともに徒党を組みインフルエンサーたちに挑むことになりました。

この記事では、大きな盛り上がりを見せたイベントの様子を大まかなゲーム概要とともに紹介していきます。配信開始を目前に控えたネクソンの大型タイトルですので、少しでも気になっている方はぜひ参考にしていただければ幸いです。

なお、本作の詳細については電ファミにて過去に掲載された記事でも紹介しています。興味のある方はあわせてご覧いただけるとより深く本作を理解できることと思います。

文・取材/Squ


■50人のギルド×10組の最大500人が挑む大規模戦闘コンテンツ「攻城戦」の全貌が明らかに

今回の体験会で披露された「攻城戦」は、最大50人で構成されるギルドが最高で10団体参加できるコンテンツ。「インテラ城開放イベント」と呼ばれる特殊なイベントが発生したあとに開放される要素となっており、サーバーごとに開始時期が変わるお祭りのような内容になっています。

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▲今回は限られた人数での参加となったが、実際のゲームでは500人が同時参加することになる

攻城戦は、1つのギルドが所有する城をかけて別のギルド9つが城に攻め入るという構図となっており、そのビジュアルは圧巻。限られた人数で開催された体験会でしたが、ファンタジー世界における戦争とその緊迫感を体感できたため、製品版での没入感にはかなりの期待が持てるでしょう。もっとも、攻め入るギルド同士も敵同士なわけで、攻め側になった際に対抗先がいくつもあると考えると恐ろしいのですが……。

ルールは至ってシンプル。攻め側のギルドはギルドマスターが最深部の刻印石に触れて城の奪取を目指し、防衛側のギルドは「城門」、「守護石」、「刻印石」の3エリアを軸に守り切ることを目指します。

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今回メディアチームは機会に恵まれず城を奪うことはできませんでしたが、筆者としてはタイミングと戦略が鍵という印象を受けました。攻撃チームを出し抜くことはもちろんですが、いかに他の攻撃側ギルドを出し抜くかというところも重要な要素となってきそうです。

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「魔法障壁」は防衛側の切り札となる存在。攻撃側の“読み”も必要な、大人数戦ならではのワクワク感

この攻城戦において、攻撃・防衛どちらの場合にも軸となるのが「魔法障壁」の存在。前述の城門、守護石、刻印石の周辺に設置されている重要な設備です。

城門や守護石自体にも耐久値が設定されていますが、それらよりも厄介なのがこの魔法障壁。防衛側が活性化させることで壁となり、さらには攻撃側のプレイヤーに対してアタックすることが可能となっています。

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魔法障壁はプレイヤーひとりにつきひとつ活性化させることができるのですが、一度活性化させると自身の体力が尽きるまで移動が出来ないというおまけ付き。やられても簡単に戦線復帰することは可能ですが、戦況が刻一刻と変わっていくことを想定すると、50人という限られた人材を如何に割り振るかが重要。1対9という構図ゆえに、いずれは攻撃側の火力には負けてしまうので、見極めが肝心と言えそうです。

逆にいえば、攻撃側ギルドは防衛側のプレイヤーたちが魔法障壁や遊撃部隊にどの程度の人数が参加しているのか、どの方向が手薄なのかといった情報を予測・分析して立ち回ることが必要です。

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▲前方に対して後方が手薄だったため、すでに赤が守護石に近づいている。こうなると誰も魔法障壁を殴らないので、一部の防衛側プレイヤーは戦闘に参加できず戦力が腐ってしまう

今回メディアチームは、他のチームに比べてギルドの人数が若干名少ないという特殊編成。数の暴力に負けてしまうことを想定し、操作に慣れるよりも先に作戦を練る必要がありました。

というのも本作、ギルド同士が協力し合う「連合」機能が搭載されています。今回のイベントは5つのギルドで開催されているので……。我々メディアチーム、余りです。そう、単純計算で2倍の火力を相手にしなければいけないという厳しい戦いを強いられていたのです。

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とはいえ我々はゲームメディアの集まり。そう簡単に負けていられません。操作練習時間も練習そっちのけでキャラクター強化に勤しみます。

今回の体験会では、事前に用意されたデータを用いてコンテンツに挑戦したため、アイテムがそれなりに揃っている状態でスタートしました。所持金が5億ゴールドであったり、ある程度の強化用アイテムが手持ちに用意されていたことから「そういうことなんだろう」とチーム内で納得。火力重視での構成を目指します。

本作は3つのクラス(職業のようなもの)をリアルタイムに切り替えて戦闘に参加します。筆者は事前のアドバイスを参考に「鈍器」、「双剣」、「宝珠」をチョイス。メディアチーム内ではタンク的役割の「鈍器」や、遠距離攻撃が得意な「弓」「双剣」、回復役の「宝珠」を選択するライターが多かったようです。

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純粋な火力差が圧倒的に届かないメディアチームにとって重要だったのは、いかに少ない火力で効率よく敵を倒すかという点です。純粋な5ギルド同士による対戦だった1試合目の結果から、ある程度は集中砲火をしないと相手プレイヤーを倒すことが出来ないと判明したため、着実に獲物を倒していく作戦を立てました。

城を奪取するためにはギルドマスターによる刻印が条件のため、「ギルドマスターを狙って立ち往生させる」という発想までは良かったものの、同盟という圧倒的な力の差に負け敗北。ギルドマスターがふたりいることから、少人数での対処には限りがあるようでした。

同盟を組んでいるA・Bギルド、C・Dギルド同士はバランスの取れた攻防を繰り広げていたようです。人数が少ないギルドでも大手ギルドに力を貸してもらったり、少人数ギルド同士で手を組むという選択肢を取る行為自体は結構アリなのかもしれません。

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▲残念ながら敗北。それなりに食らいつけていたのであれば……いいな……。

ちなみに……。2戦目に向け、相手の連携を崩すために「名前を早口言葉にする」という作戦も考案されていました。なお、これが戦局にどのような影響を与えていたのかは一切不明となっています。

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深夜の配信開始に向け「開発チームは会社近所のホテルを確保済み」。いよいよ迎えるサービススタートへの気合がすごい

大盛況のうちにエンディングを迎えた今回の体験会。終盤には新情報ラッシュが待ち構えており、運営の「タダでは帰らせないぞ」という気概を感じます。

手始めに、5月末までのアップデートスケジュールやオフライン大会の情報が発表されたほか、新規に開発される予定のコンテンツの存在が明かされました。

さらに詳細なサービス開始時刻についても、当日の午前0時に予定されていると発表。運営型のゲームでは配信直後のサポートのしやすさなどの理由から、サービス開始は日中に設定されがち。会場では気合の入りように驚きの声が上がりました。

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「0時開始」という攻めているようにも見受けられる時間設定に対して、開発統括を務めるパク・ヨンシク氏から「万が一のトラブルについては協議済みで、既に会社近くのホテルを予約しています」とフォローが飛び、会場は一気になごやかなムードになりました。

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イベントの最後には同氏が「この数年間、韓国から日本にやってきた数多くのタイトルすべてが成功したわけではありません。本作を日本国内でのお手本になるような作品にしたいと思っています。」と締めくくり、体験会は幕を閉じました。


もうすぐそこまで配信が迫る『HIT: The World』。パク氏の語るように深夜ながらサポート体制を整えてのサービス開始を予定しているなど、「日本のユーザー向けの真摯な変化」に本気で重点を置いている作品であることは間違いありません。

『HIT: The World』はPC、スマートフォン向けに4月17日(水)よりサービス開始。もうすぐ訪れる壮大な冒険に思いを馳せながら、配信を心待ちにしましょう。

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。

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