※本稿では「ペットの死」についての内容を含みます。
生命が必ず直面する「死」。
今回紹介する『リリー in ドリームワールド』の主人公も、愛犬を亡くして絶望に暮れているひとりだ。でももし、愛犬も飼い主に会いたいと思っていたら……?
本作はそんな愛犬・リリーが飼い主に会うべく不思議な死後の世界を旅していく「アクションRPG」となる。
「えっアクションRPG」?と思った方もいるかもしれない。そう、紛うことなく本作はアクションRPGである。しっとりしたバックグラウンドとは裏腹に、プレイ画面は「無双系」のそれである。
実際にプレイしてみると、無双系の爽快さを感じさせながらも、ボスはしっかり硬派な作り。もちろん飼い主とリリーの絆も描いた作品となっている。
ということで本稿では6月22日に秋葉原で開催された「TOKYO SANDBOX」にて、発売前の『リリー in ドリームワールド』を一足先にプレイする機会を得たので、その模様をお届けしていく。
愛犬を亡くし、絶望にうちひしがれる飼い主に会うためワンコが敵を蹴散らす。勇敢に剣をくわえて大冒険
愛犬の死に直面し絶望する飼い主のタケル。彼の愛犬であるミニチュアダックスフンドのリリーは、なんとかして夢の中から彼に会うべく旅をすることとなる。
リリーが冒険するのは、死後の世界「ユメセカイ」。本作では旅の途中で出会う仲間たちとの絆や、立ちはだかるさまざまな謎、そしてペットと飼い主の愛情が描かれる。
ちなみに本作は“アクションRPG”と呼ばれるように道中では「悪夢」などの敵が行く手を阻む。リリーは勇敢にも剣を口にくわえ、それらを蹴散らしながら突き進んでいく。また、後述する犬らしいアクションにも注目だ。
試遊を開始すると、アクションのチュートリアルがスタート。
本作のアクションは「攻撃」、「強攻撃」、「スキル」、「回避」、「ガード」、「ジャンプ」の6つで構成されており、状況に応じて技を切り替えて戦うテンポよい戦闘が特徴的であった。
ダンジョン探索では匂いを嗅ぎ分けることで隠しアイテムを見つけ出すなど、犬らしいアクションも。試遊範囲では宝箱やショップのようなものは見当たらなかったため、これは回復アイテムを手に入れる重要なアクションとなっていた。
一通りのチュートリアルを終えると、本作の舞台・ユメセカイに飛ばされ早速はじめのダンジョンに向かうことに。本ダンジョンでは「ボス」を倒すことが目標で、たどり着くまでの道のりではさまざまな敵が行く手を阻む。
本作の特徴として、いわゆる雑魚敵の数は比較的多め。「IP」と呼ばれるポイントを消費することで強力なスキル技を使うこともでき、「無双系」のような爽快感あるアクションを楽しめた。
雑魚で無双、ボスで苦戦。キュートな見た目と裏腹に回避やガードを駆使する“硬派な作り”のボス戦で手応えもバッチリ
雑魚敵を倒しまくり、いよいよボス戦に到達。ボスの前には回復ポイントが設けられており、一息できるスペースも。しっかり体制を整え、いざ早速ボスに立ち向かう。
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めちゃくちゃ強い。
今回戦ったボスはリーチが長いうえ攻撃のスパンが早く、隙を見せれば大幅にHPを削られる場面も多い。そのため、回避やガードを駆使していく必要があり、アクションゲームファンの心を掴む手ごたえを感じさせてくれた。
なお、筆者はこのボス戦に計3回挑み、全敗した。
ボス戦の手前には、ストーリーを楽しみたい人や苦戦している人向けに「1000ドレム(通貨)を支払うことで、ボスの弱点を知れる」という救済措置も。ドレムは通常の敵を倒すことで手に入るので、アクションに自信のないプレイヤーはボス戦前にドレムを貯めておくと良いだろう。
『リリー in ドリームワールド』はPC(Steam)で配信を予定しており、ストアページも公開中。ワンコの勇敢な姿や冒険に興味がある方は、ウィッシュリストに登録して続報を待とう。