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【ポケポケ】『Pokémon Trading Card Game Pocket』を遊んできたら、スキマ時間に一戦できちゃう理想の「スマホでポケカ」だった

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「エネルギー」が、カードじゃなくなってる

【ポケポケ】『Pokémon Trading Card Game Pocket』先行プレイレビュー:理想の「スマホでポケカ」かも_019
「ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト」より)

もしかしたら、ここまでで「そもそもポケモンカードゲームって何……?」と感じている人がいるかもしれません。だから、大前提となる「ポケモンカードゲームとは」について説明しましょう。なんて丁寧な記事なんだ! わからないじゃないか……フラッと小学1年生の子が読みに来るかもしれないじゃないか!

ポケモンカードゲームは、『ポケットモンスター』シリーズの世界をテーマにした、ふたり用対戦型トレーディングカードゲームです。そう、「ふたり用対戦型」トレーディングカードゲーム

つまるところ、『ポケポケ』にもちゃんと「対戦」は用意されています。
コレクションも大事だけど、対戦がないのはポケカじゃありませんから。

ただ、今作の対戦は、従来のポケカとは少しだけ違うところがあります。
それは、「一度の対戦にかかる時間」です。

つまり、『ポケポケ』は「スマホで対戦する」というフォーマットに合わせ、1試合が5分くらいで終わるような形でデザインされているのです。実際に作っている側としても、「休み時間に軽く1戦できるくらい」を意識されているのだとか。

そんな対戦時間に合わせて、いくつかスマートフォン向けにルールが最適化されています。

まず、「勝敗条件」の違い。

ポケモンカードゲームは、相手のポケモンをきぜつさせることで取れる「サイド」を、先に6枚取った方が勝利……というのが基本的なルールとなっていました。

ただ、今作はサイドではなく、シンプルに「3回、相手のポケモンをきぜつさせた方が勝利(ポケモンexをきぜつさせると、2ポイント)」となっております。「サイド」の存在自体がなくなっています。

さらに、画像をよく見ていただけるとわかるかもしれないのですが……ポケモンのワザを発動するために必要な「エネルギー」が、カードではなくなっているのです。ほら、画面の右下にご注目を。なんか、エネルギーっぽいやつが鎮座しています。あれが、今作のエネルギーなのです。

【ポケポケ】『Pokémon Trading Card Game Pocket』先行プレイレビュー:理想の「スマホでポケカ」かも_022
右下の赤いやつが、炎エネルギーです。

このエネルギーは、1ターンにひとつずつ使うことができます。ターンが回ってくるたびに、右下にひとつエネルギーが置かれているので、それをポケモンにつけてあげましょう。

勘のいい方は、「え、つまりデッキにエネルギーカードが入っていないってこと?」と、お気づきになられているかも。そうです。『ポケポケ』のデッキは、ポケモン・トレーナーズの2種類のカードで構成する形となります。ここ、思い切った再デザインですよね。たしかにこれは1戦が早くなります。

勝敗条件は、シンプルな3ポイント先取。
エネルギーは、1ターンにつきひとつずつ補充される。
1回の試合は、5分くらいで決着がつく。

これを覚えておいていただけると、紙の方に慣れている方は、すぐに『ポケポケ』のルールにも馴染めると思います。実際、「弱点」などのルールにも少し調整が入っていて、かなり気楽に対戦できました。本当に休み時間に1戦できます。これはある意味危険なゲームですね。

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ここで、「待てよ? 1ターンにつきエネルギーがひとつなら、ふたつのタイプを採用したデッキの場合はどうなるんだ?」と疑問を感じた方。アナタ、頭いいですね。

それを説明するには、「デッキ編成」の話をする必要があります。
コレクション、対戦と来たら、やっぱり「デッキを作る」楽しさも外せません。

もちろん今作も、プレイヤーが自由にデッキを編成することができます。
イチから自分で作ることもできるし、自動で「おまかせ編成」をしてもらうこともできる。さらには、ゲーム内で入手できる「テーマデッキレシピ」というものから、強力なテーマデッキを作ることもできるのだとか。

そして、デッキを作る段階で、「このデッキで使うタイプ(エネルギー)」を決めることができます。この時、1タイプのみ選ぶと、実際のバトルではそのエネルギーが毎ターンひとつ補充されます。2タイプ選ぶと、ターンごとにランダムでエネルギーが補充されます。

つまり、「炎」と「草」を2つ採用したデッキを組んだ場合、どちらのエネルギーがそのターンに補充されるのかは、完全にランダムとなります。エネルギーの安定感を求めて、1タイプのデッキを組むか? それとも、エネルギーはランダムとしつつも、より強力な2タイプのデッキを作るか?

こういった「デッキを組む楽しさ」は、従来のポケモンカードゲームから変わらずといった感じです。

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ちょっと待ってください。

「自分でイチからデッキを作るのはちょっと自信がない……」「だけど、おまかせで組んでもらうのも、なんだかそれはそれで……」というジレンマに悩まされる方も、いらっしゃるのではないでしょうか? なんでさっきからこんな通販番組みたいなノリなのでしょう。

そんな方のために、「レンタルデッキ」も用意されています。

ゲーム内に用意されている「デッキミッション」をクリアすることで、「フシギバナexデッキ」や「リザードンexデッキ」といった、構築済みのレンタルデッキを入手できます。実際にどちらも使用してみたのですが、しっかりといいバランスで組み上げられているので、初心者の方も安心して戦えます。

ただ、一点だけ注意してほしいのが、「レンタルデッキの使用回数」です。
なんとこちらのレンタルデッキ、「10回」という使用制限があります。10回分を使いきったら、そこでなくなっちゃいます。いつまでもレンタル頼みではいられない、ということですね。

しかし、10回戦っているうちにいろいろなミッションを達成できるので、今度は別のレンタルデッキが手に入ったり、そもそもカードが集まって「レンタルではないフシギバナexデッキ」を、自分のカードだけで組み上げることもできる……はず。上手くレンタルを使いこなしつつ、ポケカ上達しましょう。

タケシやカツラのデッキで戦える……って、どういうこと

もちろん、他のプレイヤーとオンライン対戦を行えるモードもあるのですが、ひとりでAIと戦う「ステップアップバトル」というモードも用意されています。初級から上級まで存在しており、こちらをクリアすることでも、さきほどの「レンタルデッキ」を獲得できます。

で、この「レンタルデッキ」の結構面白いところが……「なんか意外なチョイスのデッキ」が用意されているところです。なんとなく、「フシギバナexデッキ」や「ミュウツーexデッキ」はわかりやすく強そうなレンタルデッキですよね。

ただ、中には「タケシデッキ」「カツラデッキ」なども存在しているのです。

そう、タケシはあのタケシです。ニビジムのタケシです。
カツラも、あのカツラです。グレンジムのカツラです。

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要するに、「ゲームに登場するトレーナーをモチーフにしたデッキを使える」ということなのですが……この中身がなんだか面白いのです。

たとえば、「タケシデッキ」は文字通り、タケシの手持ちを再現したデッキです。ゴローンをゴローニャに進化させたり、HPの高いイワークを駆使して戦うデッキ編成になっています。

そして、切り札(?)として存在しているのが、サポートカードの「タケシ」

効果も「自分のエネルギーゾーンから格闘エネルギーを1個出し、ゴローニャまたはイワークにつける」という、もうほぼほぼタケシ専用サポートカードのタケシです。これでイワークにどんどん格闘エネルギーをつけていき、一気に勝利を掴み取るようなデッキでした。

そして、もう一方のカツラデッキも、ギャロップなどを中心とした炎ポケモンで編成されたデッキとなっており、まるでカツラになったような気持ちで対戦することができます。まるでカツラになったような気持ちになることがあるんですね。

しかも、サポートカードの「カツラ」も、キュウコン・ギャロップ・ブーバーなどのデッキに編成されている炎ポケモンのワザのダメージをアップさせるような効果となっていて……こちらもほぼほぼカツラ専用サポートカードのカツラみたいな感じです。うーん、これは面白い。

多分、他にもいろいろ「あのトレーナーをモチーフにしたレンタルデッキ」が用意されていると思われます。これはリリースをお楽しみに。早くもう一度タケシになりたい。

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「エリカ」なども、草ポケモンをサポートするような効果になっています。従来のポケモンカードゲームの効果を一部再現しつつ、一部は今作に合わせて調整しているようなカードが割とあります。

ざっくりとした説明でしたが、『ポケポケ』はこんな感じのゲームになります。

1日2パックを無料で開封できるコレクションを楽しみつつ、自分で作り上げたデッキやレンタルデッキで対戦。そこでミッションなどを達成し、さらにたくさんのカードを集めていこう。そんな感じのゲームです。シンプルに、しっかり「スマホでポケカ」を楽しめるゲームになっていると感じました。

で、ここからはQ&A形式で、地味に気になるポイントを解説していきましょう。

本当に細かい仕組みについてですが、気になる方は要チェックです。

Q1.
パック開封以外でカードを入手する方法はありますか?

A1.
パックを開封する以外に、ゲットチャレンジやゲーム内イベントに挑戦することでも、カードを獲得できます。

Q2.
プレミアムパスについて詳細を教えてください。

A2.
プレミアムパスに登録することにより、1日に開封できるパックが1つ多くなるほか、プロモカードをはじめとしたアイテムを獲得することが出来るプレミアムミッションに挑戦することが出来るようになります。月額980円です。

リリース時点では、プレミアムミッションで獲得できるカードはイラストが拡張パックから登場するカードとはことなりますが、カードの性能は同一です。

Q3.
ランクマッチのようなレートバトルはありますか?

A3.
リリース時点での実装はございません。みなさまのニーズにお応えできるよう開発を進めてまいりますので、今後の発表をお待ちください。

Q4.
『Pokémon Trading Card Game Pocket 』と『Pokémon TCG Live』の違いはなんでしょうか?

A4.
『Pokémon Trading Card Game Pocket 』は、ポケモンカードを手軽にコレクションできる新しいアプリです。一方、国外の一部地域で展開されている『Pokémon TCG Live』は、「Pokémon TCG」の公式ルールに基づいてデジタルでプレイできることに重点を置き、デッキを構築したり練習したりするためのサービスです。

こんな感じでしょうか。

とにかく、レンタルデッキや汎用カードの入手方法などを含め、「対戦したいのにカードが集まらなくてどうにもならない」という状況にはならないようにしている……ということはお伝えしておきたいですね。

この辺の細かいところは、リリースをお楽しみに。
いずれ続報もあるでしょう!

いかがでしたでしょうか。
『Pokémon Trading Card Game Pocket』、楽しみになりましたか?

何度も書いていることではあるのですが、やっぱり個人的には「ポケカを休み時間に1戦できるボリュームに調整して、スマホで遊べるようにしてきた」ことが、中々にすごいと思っています。ちくしょう、そこに目をつけてきたか。

こういう「空き時間についつい触ってしまいそう」なタイプのゲームが、なんだかんだ一番プレイ時間を割いてしまうんですよね。

なんとなく、『ポケモン』のゲームは、「日常に滑り込んでくる」ことが多いと思っています。たとえば、外出中に遊べる『Pokémon GO』や、睡眠を計測して遊べる『Pokémon Sleep』など……よく、「その時間はゲームを遊んでいなかった」と思うところに、いい感じに滑り込んでくる。

そして、今度の『ポケポケ』は「ちょうど持て余した5分くらいのスキマ時間」に上手く滑り込まれてしまう気がする。たとえば、ポットでお湯を沸かしている3分間とか、冷凍食品をレンジで温めている5分間とか……そういう、「絶妙に手持ち無沙汰な時間」で、プレイできてしまう。それがおそろしい。

どうしよう、こんなの1日のスキマ時間が全部ポケカに吸われてしまう……。

そんな恐怖を感じながら、『ポケポケ』の正式リリースを楽しみに待ちます。配信日は、2024年の10月30日を予定しています。気軽に1戦できる楽しさと、カードを集める面白さ。ぜひお楽しみに!

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ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※画面は開発中のものです。

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ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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