「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」といえば? と聞かれたら、今の私は「早ければ何でもアリのスピード感が最高なアクションゲーム」と答えます。
早くゴールに辿り着くためなら壁を走るのはもちろん、道路に停めてある車をぶっ飛ばしたり、街をぶっ壊すのも厭わない。なんなら時間を止めてギミックもタイムカウントもぜーんぶ止めてしまうのもアリ。
もちろん、スピード感があるアクションゲームは他にもいろいろあります。でも『ソニック』はあらゆる要素が「いかに早くゴールにたどり着くか」という点に集約されていて、それがこのゲームでしか味わえないスピード感を生んでいます。
ただその分、独特な挙動をしていて、難易度は高めなイメージ。かくいう私も約20年前に『ソニックアドバンス』を遊んで以来、「ソニックは歯ごたえがある」というイメージを持っていました。
そんなわけで、久しく『ソニック』から離れていたのですが、そんな私のもとに朗報が届きました。そう、年末恒例の「セガ 年末年始スペシャルセール」の開催です!
『龍が如く』シリーズや『初音ミク』シリーズなど、セガの名作タイトルが盛り沢山のなか、『ソニック』シリーズの姿も発見。しかも10月25日に発売されたばかりの『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』もあるじゃありませんか!
エッ! 12月27日に公開される実写映画にも登場するあの「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」が主人公の新作が30%オフに!?メッチャお得!
というわけで、今回は『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』をプレイして体験した、「早ければ何でもアリ」のスピード感が味わえる『ソニック』の独特なおもしろさを紹介できればと思います。
※この記事は「セガ 年末年始スペシャルセール」の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
スピードのためなら何でもアリなソニック。平気で車をぶっ飛ばしたり、街をぶっ壊す
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』は、新要素が追加された『ソニック ジェネレーションズ』リマスター版と完全新作の『シャドウ ジェネレーションズ』の2タイトルが収録された作品です。
まず触ったのは『ソニック ジェネレーションズ』。本作は2011年に発売された「ソニック生誕20周年」のメモリアル作品。そのため、登場するステージも過去作をモチーフにしているようです。
とくに興味が惹かれたのは『ソニックアドベンチャー2』の「シティエスケープ」ステージ。このステージ名やBGMである「Escape from the City」を知らなくても、ソニックがスケボーですげぇ急勾配の街を爆走するステージと書けば「アッ、なんか見たことあるかも!!」って思う人もいるのでは?
私もそう思ったひとりで、ステージを開始してBGMのイントロが始まった時点でテンション爆上がり。実際にプレイして感じたのは、なんといっても「メッチャ気持ちがいい」こと。
あ、あの、街がすごい勢いでぶっ壊れていってるんですが……。
なんてプレイヤーのツッコミにも「急いでるんだ、悪いな!」なんてセリフが聞こえる(実際には言っていない)ような清々しさがあります。
ステージの演出、操作性やステージ構成、そういった要素がすべてが独特の「スピード感」に繋がっていて……
このゲーム、マジで早ければ何でもアリです。
ただそれだけに、操作キャラクターとしての「ソニック」は挙動が独特。早すぎて制御が難しいし、止まらず一気に駆け抜けていくことが前提になっているステージもあって、一度突っかかってスピードが落ちてしまうと、なかなか勢いを取り戻せないステージ構成なのが特徴。
そこを上手く制御して速さを追求する感覚は、むしろレースゲームのようで、プラットフォームアクションとしてはかなり珍しいのですが、個人的にはこの感覚こそ『ソニック』からしか得られない楽しさだと感じています。
「究極の力」を駆使するシャドウ。ワープもするし、時間も止める
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』に収録されているもう1作品が、完全新作の『シャドウ ジェネレーションズ』。タイトルの通り、主人公は「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」です。
さきほどソニックの暴れっぷりを紹介しましたが、シャドウも早さのためならだいぶヤンチャしています。というのもシャドウの代名詞とも言える能力「カオスコントロール」は短時間ながらも時間を止めることができるのです。
もう一度言います。シャドウは……時間を止めます。
時間を止めると、敵キャラや障害物はもちろん、タイムカウントすら停止します。アクションゲームの自キャラが持つにはギリギリセーフな性能をしていて「これは確かに究極の力【※】だわ」と勝手に納得してました。
※カオスコントロール使用時のセリフ。シャドウは「究極生命体」を生み出すというプロジェクトの産物。なので本人も「究極」というフレーズをよく使う。
このゲーム、マジで早ければ何でもアリです。
ソニックが「スピードに極振りしているキャラ」だとすれば、シャドウは「豊富な能力を駆使してゴールに進む」キャラといったところ。
シャドウは、飛び道具など攻撃手段も強いんですが、そういうアクションすら「早くゴールに辿り着く」ことに繋がっています。
たとえば、「ドゥームブラスト」という技は、敵に蹴り上げからのぶっ飛ばし、吹き飛んだ先にワープして追撃というコンボをお見舞いするアクションなんですが、ワープ追撃するので長距離移動も可能な代物。
ソニックと比較すると操作量や考えることが増えるんですが、スタイリッシュなアクションは爽快感とスピード感が両立されていて、「特定のアクションをしないと起動しないギミックや倒せない敵」という面倒な要素も、きっちり処理したほうが結果的に早くゴールできるという点も奥が深いです。
そしてこのシャドウ、今めちゃくちゃアツいキャラなんです。
12月13日には“映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』パック”が配信され、シャドウが映画版の姿になるスキンと、映画の舞台である「東京」を舞台にしたミッションがプレイ可能に。
映画においては、英語版のボイスアクターを、あの「キアヌ・リーブス」が演じていることが有名ですが……
ゲーム内のボイスもしっかりキアヌになるってよ!【※】
※「映画版シャドウ」は「映画DLC」で追加される範囲でのみ適用可能とのこと。つまり通常のステージはキアヌボイスでは遊べない点に注意。
誰に聞いてもおすすめされる『ソニックフロンティア』に触れた初心者が、タイムのために制作者の優しさを「ガン無視」するようになるまで
『ソニック ジェネレーションズ』と『シャドウ ジェネレーションズ』とで、「早ければ何でもアリ」のスピード感を味わった筆者ですが、2作品の間に『ソニックフロンティア』をプレイしていました。
じつは最初にプレイした『ソニック ジェネレーションズ』で、その難しさに挫折しかけてしまったんです。
これはいかんと、ソニック有識者の友人に「最近の作品のなかで初心者がひとつやるとしたらどれ?」と聞いてみたところ、「フロンティア!」とノータイムで返ってきたわけです。
もちろん本作も「セガ 年末年始スペシャルセール」対象作品です。50%オフで3294円。安い! しかも、プレイしてみてマジで正解でした。
本作をひと言で表すと「ソニック+オープンワールド」といった雰囲気の作品。舞台となる島を縦横無尽に走り回り、従来の『ソニック』的ステージである「電脳空間」をクリアしキーアイテムを入手することで進行する。3Dアクションゲームの王道的な構成になっています。
操作性は良好で、初心者への配慮が行き届いた親切設計。同時に「早ければ何してもいい」ことに気づくきっかけになった作品でもありました
たとえば、狭い通路の手前に敵がいるとします。こちらはロックオンしていて、3回ボタンを押せば簡単に先に進める状況。みなさんは多少時間をかけてでも倒しますか?それともリスクを承知で無理やり避けていきますか?
私は最初にプレイしたとき、しっかりと倒しました。というかそれが通常ルートだと思っていたので避けるという発想じたいがなかった。でも『ソニック』の場合、クリアタイムが大きな指標として存在するので、基本的には無駄な敵を倒すのは明確にタイムロスになるんですよね。
他にも「どうぞ使ってください」と言わんばかりに配置されたジャンプ台や、勝手にまっすぐ進んでくれる、初心者向けの「制作者の優しさ」が詰まったギミックも、早く駆け抜けるためには逆にお邪魔要素だったりするんです。
敵を倒している間やジャンプ台で跳んでいる間は、とてつもなく減速してしまうので「早いものだけ使う」というのが重要。
これに気付いてからは、以降のステージでもジャンプ台やレールを見るたびに「このレールは簡単にここに行くためのものなんだな」とか「このジャンプ台に乗ればスティックの調整無しでこの足場に乗れるんだな」みたいな制作者の意図を考えるようになりつつ……
「でも遅いからスルーしますね!」
という判断もできるようになってきたわけです。
制作者の皆さんの優しさや配慮だろうが、遅延要因になるものを避けるためなら何をしてもいいという部分から「あ、このゲームって早くゴールに着ければ何してもいいんだ」という気づきに繋がったんです。
コース取りやジャンプのタイミング、ギミックの利用法を頭の中で組み立てたり、何度も遊んでジャンプのタイミングを指に覚えさせるのって『ソニック』が上手い人にとっては当然のことだろうとは思うんですが、初心者にとってはこういう新しい発見が楽しくてしょうがありません!
今更ではあるんですが、操作キャラとしての「ソニック」も加速の遅さと、最高速度、慣性の強さって他のアクションゲームとはかなり違う感覚があるんです。うまく操作できれば早いんですが、独特な挙動をしています。
それに、他のステージクリア型のアクションゲームが、基本的に一本道でゴールに繋がっているのに対して、ステージ内の分岐がかなり多め。今振り返ってみると、このあたりの要素が「ソニックって難しい」って思うようになった要因だったのかもしれません。(ゴールに到達するのを目標にしたらそこまで難しくないんですけどね)
ただ、『ソニックフロンティア』は、操作性もマイルドで戦闘も楽しい。その気になればチャレンジステージで腕前を磨ける。確かに『ソニックフロンティア』は初心者にもおすすめの作品でした。しかも今なら半額でゲットできる。これはアツい!
今回、久しぶりの『ソニック』でしたが、ド派手な演出や「時間停止」という大きな要素はもちろん、細かな考えかたやテクニックまで「いかに早くゴールにたどり着くか」という点に向かっていて、それが独特の難しさと、他のゲームにはないスピード感を生んでいました。
また、結果論ではありますが、『ソニック ジェネレーションズ』でオーソドックスなソニックに触れ、初心者でも楽しめる『ソニックフロンティア』で楽しみながら腕を磨き、少し成長した状態で『シャドウ ジェネレーションズ』で爽快感を味わう。
この流れって今このタイミングで『ソニック』を堪能するなら、正解ルートだった気がします。
というわけで、この記事を読まれているみなさんも、ぜひ「セガ 年末年始スペシャルセール」で『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』や『ソニックフロンティア』をはじめとする『ソニック』シリーズの購入を検討してみてくださいね!
それにこの「セガ 年末年始スペシャルセール」、『ソニック』シリーズ以外にも90作品以上のゲームが割引中。『龍が如く8』が50%オフだったり、『JUDGE EYES:死神の遺言』でお得にめちゃつよ状態になれたりします。期間は2025年1月17日(金)まで。豪華ラインナップになっていますので、ぜひチェックしてみてください。
※タイトルラインナップは、開催日によって異なります。
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