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『デュエットナイトアビス』のビルドシステムが“盛れすぎ”で怖い!やりたい強化を何でも積める欲張りビルドで「俺の考えた最強のスキル」を目指せ

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先日、中国に拠点を置くHERO GAMES『デュエットナイトアビス』というRPGゲームを遊ぶ機会をいただいた。

『デュエットナイトアビス』CBT先行プレイレポート。圧倒的自由度の「魔の楔」ビルドシステムが盛れすぎて怖い_001

本作はサービス運営型のソーシャルゲームでもあり、魔法と機械が融合した美しい世界観ダークでカッコいいキャラクターデザインなどから、日本でも話題となっている一作である。

特に力が入っているのは爽快なバトルシステムだ。個性豊かなキャラクターたちを操作しバサバサと斬り倒していく本作のゲームプレイはとても気持ちよく爽快であり、後述する装備システム、「魔の禊」の存在により操作以外でプレイヤーが介入できる点も多い。

一言で言い表すなら、「俺好みのビルドとアクションで遊ぶ」ゲームだと感じた。

上記を含め、この記事で、筆者が『デュエットナイトアビス』を遊んで得た感想(特に戦闘部分とストーリー演出部分について)を紹介するとともに、それらがゲーム内でどのように面白さを形作っているのかについての個人的な考察も加えていきたい。

それでは、早速『デュエットナイトアビス』の世界へ飛び込んでみよう。

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文/植田亮平
編集/逆道

※この記事は『デュエットナイトアビス』の魅力をもっと知ってもらいたいHERO GAMESさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


自分好みのビルドで爽快アクションをキめろ!

本作の最も注目すべきポイントは、何と言っても戦闘におけるカスタマイズの豊富さだ。キャラ、装備、補助アイテムなどを自由自在に入れ替えることで、『デュエットナイトアビス』のバトルはプレイヤーに無限に近い可能性を与えてくれる。

まずはこの戦闘におけるカスタマイズについて、ガッツリと解説していこう。

本作でプレイヤーが自由に変更可能なのは主に3つ。キャラクター武器・そして「魔の禊」と呼ばれるカスタマイズアイテムだ。実際にはここにサポート役のモンスターも加わるのだが、ここでは割愛したい。

キャラクターについてだが、本作はアクションRPGであり、各キャラクターには専用のアクションスキルが2つほど用意されている。アクションスキルには純粋にダメージを与えるものや自身にバフをかけるもの、前方に大きくブリンク(高速ダッシュ)するものなど多種多様だ。

また、ほとんどのスキルは連発することを念頭に設計されており、演出はミニマルにまとまっている。大技らしい大技こそ無いものの、モーションの使いまわし等はなく、どのスキルにも独特の爽快感がある。

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プレイヤーはこれらスキルを通常攻撃に織り交ぜながら戦っていくことになるのだが、ここで重要になってくるのがキャラクターに装備させる武器である。

本作の武器システムは、多くのソーシャルゲームで見られる数値上の強化アイテムとは異なり、実際にキャラクターの攻撃を左右する重要な装備となっている。

片手剣なら素早い剣捌での攻撃が、ならロングレンジと範囲攻撃を兼ね備えた攻撃が、というふうに、装備させる武器によってキャラクターの戦闘スタイルは大きく変化する

さらに、武器には近接武器遠隔武器の2種類が用意されており、プレイヤーはこの2種類の武器両方を臨機応変に切り替えながら戦闘を行っていくこととなる。キャラクターによる武器制限はなく、全てのキャラが全ての武器を使用可能だ。

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そして最後に、キャラクターや武器を強化するアイテム、「魔の禊」を紹介しよう。これは本作のカスタマイズ要素に多様性を与える重要な要素であると同時に、おそらく本作でプレイヤーが最も(いい意味で)頭を悩ませる代物でもある。

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「魔の禊」はキャラクターと武器に装着可能な強化装備であり、攻撃力やスキルのクールダウン短縮など、様々な効果を与えてくれる。

これだけ見れば単純なシステムだが、「魔の禊」には興味深い2つのポイントが存在する。それは「単なる数値上のパワーアップだけではないこと」と「シナジーが存在すること」である。

多くのゲームにおいて、このような装備アイテムの役目は単純に「ステータス数値の底上げ」にある。ゲームが進行するにつれて敵がどんどん強くなっていく必要のあるRPGにおいて、ステータス強化のカスタマイズはプレイヤーに成長を実感させ、モチベーションを維持するための一要素になりうる。

だが、これは裏を返せば「単なる数値上の強化」でしかなく、複雑なUIに対して視覚的な恩恵が少ない点からも、ともすれば「ただただ煩雑でありながら、ゲームの進行には必須のシステム」に感じられてしまう。実際、私もこの「魔の禊」システムを最初に見たときは「はいはい……」と若干億劫な気分になっていた。

しかし、ふたを開けてみればこの「魔の禊」はただのステータス強化装備ではなく、むしろ戦闘そのもののカタチを決定付ける重要な要素であった。

まず、先ほど述べた通り「魔の禊」にはプレイヤーや武器のステータスアップには留まらないユニークな効果が複数存在する。「銃の弾が広く拡散する」といったものや「通常攻撃のモーションが短縮される」など、視覚的に分かりやすい変化が用意されている。つまり、魔の禊装着後でキャラクターの挙動が少なからず変化するのだ。

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さらに、「魔の禊」はそれぞれの効果が他の効果を増幅させる、いわゆる「シナジー」を前提に設計されており、これによってカスタマイズの多様性が大きく広がっている。

例えば攻撃に追加効果を与えるスキルを持ったキャラクターがいる場合、武器に「追加効果が発生した時にクリティカルダメージを与える」魔の禊を装着すれば、キャラクターのスキルが実質的にクリティカルを発生させるものへ変化することとなる。

さらにそこから、キャラクターに「クリティカルダメージが発生したときにSP(スキル発動に必要なポイント)を回復する」魔の禊を装着した場合はどうだろう。スキルを使うごとに追加ダメージ・クリティカル・そしてクールダウン短縮が生まれ、スキルを回しながらダメージを与え続けることが可能になる。

このように、特定の魔の禊がキャラクターや武器に装着されている魔の禊と噛み合うことで、とてつもないパワーを生み出すという現象がこのゲームでは発生する(というよりもそれを前提として設計されている)。

本作では上記のキャラクター・武器・魔の禊をどのように組み立てるか、この「ビルド設計」の面白さが戦闘システムの肝かつ面白さのエッセンスとなっており、特に「魔の禊」によって同じキャラクター・同じ武器でも全く違った遊び方が可能となっている。

スキルの火力を集中的に上げるビルドや、ブリンクスキルを高速で回転させるビルド、中には放置しているだけで火力が出せる「放置プレイ向け」ビルドなど、プレイヤーのスタイルによっていくらでもカスタマイズできる余地が残されており、試行錯誤が楽しめるだろう。

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また、武器と魔の禊は一部を除いてほとんどがステータス数値固定であり、なおかつ強化要素が武器と魔の禊に分散されているため、この固定ステータスによる装備強化はソーシャルゲームで顕著な周回・育成の負担軽減にも役立っている。つまり、ランダムドロップで一喜一憂する必要が無いということだ!

装備画面のUIや説明文の多さから一見とても複雑なシステムかのように見えるが、本作の「装備・カスタマイズ」要素は非常にシンプルかつ奥深いものに仕上がっている。プレイヤーの皆さんは是非とも自分のお気に入りのビルドを見つけてみてはいかがだろうか。

余談だが、今回のプレイで筆者が特に面白かったのは「スキルの範囲と威力をめちゃくちゃデカくする」ビルドと「弓の連射力と拡散力を上げまくる」ビルドであった。前者は壁を背にしてスキルを連打するだけで敵を葬り去ることができ、後者は遠距離から敵の出現ポイントに撃ち続けるだけで雑魚を一方的にハメることが出来る。

このようにビルド次第で「俺ツエーwww」が味わえるので、繰り返しになるがぜひお気に入りのビルドを見つけてほしい。

オタクの心を掴む演出がニクい!

最後に、本作の世界観やストーリー部分についても紹介しよう。
とはいえ、『デュエットナイトアビス』は魔法と機械が交じり合ったファンタジー世界で……というような説明も面白くないので、ここでは私が個人的に刺さった設定や演出について個別に書いていこうと思う。

W主人公たまんねぇ~

本作のプレイ開始時には、プレイヤーが主人公の性別を選ぶような画面がある。

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しかし、今回のベータテストにはここで男性側を選べないようになっており、「COMING SOON」という文字がただ表示されているだけである。この時は「開発中だからそういう仕様になっているのかな?」と特段気にせずプレイしていたのだが、ストーリー中盤以降に”それ”はやってきた

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いやW主人公か~~~~~~い!!!(嬉)

というわけで、本作は場面によって女主人公と男主人公が切り替わるという斬新な仕掛けになっている。『デュエットナイトアビス』の「デュエット」部分はこれのことを指していると思われる(多分)。
しかも、女主人公と男主人公にはほとんど真逆ともいえる設定上の差異がある。

女主人公「カロン族」と呼ばれる特殊な能力を開花させる(ことがある)種族であり、この世界では被差別階級の種族にあたる。そのため、最初に辿り着く街においてもあまりよい待遇を受けさせてはもらえない。

一方、男主人公の方はヒト族に見える軍人となっている。社会的な上位に位置する種族でありながら、帝国軍の隊長という「エリート中のエリート」という設定だ。

この全く別々の境遇からスタートする二人の物語がどのように交差していくかが『デュエットナイトアビス』の物語の面白いところなのだが、このW主人公が刺さるゲーマーは間違いなく遊んだほうがいい

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会話の選択肢はサイコロとステータスで!

戦闘以外のアドベンチャーパートでは、主人公が行う会話上の選択は6つのステータスサイコロの出目によって結果が変動する「TRPG」のようなシステムが採用されている。

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ダイスで参照するステータスはプレイヤーの好みによって「どこを伸ばすか」が調整できるようになっており、共感力を示せば共感力が、理知的な答えを示せば理性ステータスが、とんちんかんな受け答えをすれば混沌力(?)が上がるといったように、意図的に会話スキルの割り振りが可能になっている。

これによってシナリオが変動するということは今のところ確認できていないが、このシステムは間違いなくNPCたちとの会話に「単なる情報を聞くパート」以上の価値を与えている。RPGの「ロールプレイ」部分を強化するとともに、積極的にプレイヤーにフレーバーテキストを読ませる、いいシステムと言えるだろう。

イベント戦での演出がイイ!!

ガッツリネタバレになるのであまり詳しいことが書けないのが残念だが、本作のストーリー後半は非常に凝った演出が雪崩のように連発される。例えば、ストーリー中で本作第一章のヒロインである「サイキ」ちゃんを操るパートでは、これまでゲーム中では一切行われなかった「弾幕飛び交う空中戦」の要素や、記憶の中を歩きながら辿るウォーキングシム的な要素が突然登場する。

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また、男性主人公側ではバトル中のQTE演出や固定アクションしかできない「イベント戦」など多くの要素も登場し、これらはどちらもプレイヤーをあっと言わせる出来に仕上がっている。

昨今高クオリティな演出を盛り込んだソーシャルゲームは多いが、本作もその例に漏れず、演出やストーリー展開にこだわるRPGファン(特に中高生以上のゲーマー層)を狙い撃ちするアツい展開がぎっしりと詰まっている。

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以上、箇条書きのように本作の個人的な推しポイントを解説したが、これらのうちどれか一つでもピンとくるものがあったら間違いなく本作を遊ぶべきだろう。そのクオリティは保証しよう。

また、『デュエットナイトアビス』のキャラクターデザインや世界観は(陰鬱とまではいかないが)少々ダークで「大人向き」な路線となっている。悪魔をモチーフにした中二感溢れるキャラクターデザインや、戦場における派閥間抗争といったシリアスな物語展開など、硬派なRPG作品を遊びたいゲーマーにも打ってつけだ。

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『デュエットナイトアビス』は現在βテストを開催中。ここで紹介したビルドの楽しさや高クオリティの演出を是非あなたも体験してみてはいかがだろうか。

ライター
大阪在住のゲーマー。ゲームに限らずアニメ、映画など気になったものは何でも取り込む雑食系。オープンワールドのゲームやウォーキングシミュレーターなどが大好き。最近はオンラインゲーム『League of Legends』にドハマりしているが、プレイの腕はイマイチ。
ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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