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ペンギン殴り合いゲーム『ファーストペンギン』が、可愛い見た目に反してバイオレンスすぎた。レースゲームなのに、対戦相手をぶん殴るとなぜか加速する。やはり暴力。暴力はすべてを解決する

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「ペンギンがレースをするゲーム」。そう聞いたとき真っ先に思い浮かんだのは「よちよち歩きでトコトコ進軍するペンギンの群れ」でした。

でも、実際に『Faaast Penguin / ファーストペンギン』(以下、『ファーストペンギン』)をプレイして目にしたのは……どつき合いながら加速して空をぶっ飛んでいくペンギンの姿だったんです。

しかも、どこからともなくシャチを召喚。対戦相手を吹っ飛ばしながら爆走しているじゃないですか。うひょ~~激しい!

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対戦相手もギミックもぶっ壊しながら爆走していく

な、なんつーバイオレンスなゲーム! っていうか、対戦相手とは言えこんなにかわいいペンギンをぶん殴るなんて無理無理……!

なんて思ったのも最初だけ。1時間ほどプレイすると、対戦相手にノリノリで「アタック」をぶちかましたり、対戦相手からの「アタック」を避けてカウンターを仕掛ける楽しさに目覚めていました。

というのもこの「アタック」というアクションは本作における重要な要素のひとつ。連続でアタックを決めて加速をしたときの気持ちよさもさることながら、対戦相手との間合いやタイミングの駆け引きがおもしろいんです。

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クルッと前に宙返りをキメながらカカト落としを叩き込む

とはいえ、本作の本質は最大40人がハチャメチャに入り混じるパーティ感満載の大規模レース。アクセルなし、ブレーキなし。ドリフトのようなテクニックもなく操作も簡単。ランダム要素も多く、かなりカジュアルに楽しめるゲームに感じました。

しかも、ありがたいことに基本プレイ無料。さらに、クロスプラットフォームプレイ(Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam、Epic Games Store)にも対応しているので、友達と気軽に楽しめます。

文/白熊のヨゥ
編集/竹中プレジデント

※この記事は『Faaast Penguin / ファーストペンギン』の魅力をもっと知ってもらいたいヒストリアさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


アクセルなし!ブレーキなし! レースのセオリーは「対戦相手をぶん殴って」加速すること

本作には、アクセルやブレーキ、ドリフトなどの操作がなく、能動的に加速する手段が限られていて、その中のひとつが「アタック」というアクションです。

この「アタック」、前方にクルッと宙返りするモーションを対戦相手に当てることで、ビュンと大ジャンプするというもので、対戦相手の妨害はもちろん自身も「加速」するという重要なアクションになっています。

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レース開始時も、タイミングよくアタックすることでスタートダッシュを決めることができます

そのため、レースで勝つためのセオリーは「対戦相手を可能な限りぶん殴る(アタック)こと」

「はぁ?」って思われるかもしれませんが、これがマジで強いんです。

いつでも発動可能なうえ、相手にヒットしたときのメリットがめちゃくちゃ大きい。うまくヒットさせて空をぶっ飛べると、その間は障害物や対戦相手に邪魔されません。しかも速度も見違えるほどアップ。シンプルに強力な行動になっています。

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比喩とかではなく本当に踏みつけて大ジャンプしている

ただし、対戦相手に当てないといけないため、当然近くに対戦相手がいない状況では成立しません。また、外してしまうと4秒間のクールタイムが発生するので、やみくもに使えばいいわけでもありません

「アタック」を狙って対戦相手に近寄れば当然警戒されてしまうし、近距離で「アタック」を外してしまうと、無防備な状態で相手に攻撃のチャンスを与えてしまいます。

間合いを計ったり、行動を読み合ったりの駆け引きが楽しいですし、前に対戦相手がいればいるほど「アタック」のチャンスがあるわけですから、スタートダッシュに失敗した場合でも逆転しやすいのはおもしろいポイントですよね。

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レースゲームでは、スタートダッシュを決めて最短ルートをせめていくのが定石だと思うのですが、本作の場合は必ずしも先頭をキープするだけが戦いかたではありません。

後方から「アタック」で加速してきたプレイヤーに抜かれたり、自身が「アタック」を受けるリスクも高いです。あえて突出しすぎず、集団の中でチャンスをうかがうのも有効な戦法になります。

ちなみに「アタック」に成功した場合、通常なら4秒発生するクールタイムがなくなり、連発も可能。対戦相手に限らず、一部ステージギミックにも当たり判定があるため、うまく活用することで一気に順位を上げることだって可能です。

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連続アタックを決めるとコンボカウンターが増え、SEも盛り上がり、順位も上がって気分もアガる

プレイしていておもしろいと感じたのが、レースゲームなのに「対戦相手を先に行かせる」判断も大事だってことです。

「アタック」のクールタイム中に対戦相手が近づいてきたら、いったんコースからちょっと外れて道を譲る……みたいなことはちょくちょくありました。

レースゲームで対戦相手に道を譲るなんて、普通ならあり得ないのですが、本作ではほら……「アタック」のチャンスが増えるからいいんです! だってそのほうが対戦相手を殴れますからね!!

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アタックを狙っている相手がいないかチェックする後方確認はとっても大事

ちなみに、本作のコースはスタートからゴールまでギミックやショートカットがぎっしり設置されている仕様となっています。

仕掛けは最大限利用したいところですが、ショートカットには要注意。ショートカットはかなり狭いコースなので、殴り放題&殴られ放題な危険ゾーンに化すことがあります。

悠々とショートカットしていたら、ボコボコにされて大惨事……なんてこともあるので、あえて入らないほうがいい結果になることも。

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画像は、油断していたら、対戦相手の「スペシャルライド」(アイテムを集めることで発動できる)に接触してスピンしているところ

自身の加速と対戦相手の妨害をワンアクションでできる「アタック」により、ただただ先頭を目指すだけではトップになれない奥深い駆け引きが味わえるようになっている本作。

ガチろうとすると細かい戦略や立ち回りが要求されるかもしれませんが、とりあえず楽しく遊ぶためにはこれだけ覚えれば十分です。

対戦相手は!可能な限り!ぶん殴れ!!

最大40人での大規模レースはハチャメチャでカオス。初心者でもカジュアルに楽しめる。プレイも無料

本作は最大40人で行うレースゲームとなっており、1レースで4コースを戦い抜く形式。各コースで規定順位に入ればつぎのコースへ進出、そうでない場合は失格扱いになるというシステムです。

お互いをぶん殴りながらレースを進め、上位に入れないと脱落……

そう聞くと、シビアなゲームに思えるかもしれませんが、安心してください。実際にはカジュアルに楽しめるパーティゲームとしての色合いが強く、初心者でも上級者と対戦できる設計になっていると感じました。

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エモートで他プレイヤーとコミュニケーションを取るのも楽しい

たとえば、キャラクターの性能は全プレイヤー同じ。カスタマイズのスキンは見た目のみに影響しています。課金の差でペンギンじたいの性能が大きく変わる、なんてことはありません。

また、操作方法も一度走り出してしまえば基本的に「左右移動のみ」とかなりシンプル。アクセルもブレーキも存在せず、ドリフトのようなテクニカルな技もないため、気楽に遊べます。ペンギンくんたちのスピードも早すぎずほどよい感じ。

1レースの中で走る4つのコースはランダムで選出される仕様ですし、各コースにはギミックがぎっしり。

ランダム要素が多いため、同じコースを走っても、コース取りがいつも正解とは限りません。というか、同じコースを毎回同じコース取りをするのは相当難しい仕組みになっています。

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走っているとき近くにプレイヤーがいるとそっちに頭を向ける細かな仕草がかわいい(なお実際は双方隙を伺って内心バチバチしている)

もちろん「初心者が上級者に簡単に勝てる!」 なんてことはなく、しっかりスキルの差が反映される実力ゲーな面も。

ただ、初級者と上級者とが一緒にレースをしても(たとえ勝てなくても)楽しいですし、「アタック」を対戦相手に当てることを意識しだしてから上位陣に食らいつくこともできるようになったし、カジュアルに遊べるゲームだと感じています。プレイも無料ですし。

やはり、「対戦相手を可能な限りぶん殴る」……これが大事です。

ペンギン、北半球イタリアを爆走。今シーズンで追加されたコースは初心者にもオススメ

じつは、本作では1月23日にアップデートが行われており、新ワールド「イタリアクランチ」が登場しているんです。

その名のとおり、イタリアがモチーフとなっていて、コースはもちろん、スキンやエモートもパスタやバルバリア海賊などの地中海近辺の要素が取り入れられています。

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ちなみにエモートはレース中も使える。チーズに乗って坂道を下りながらパスタをむさぼり食うペンギンが誕生したりする

とくにおもしろいと感じたのは、追加コースで登場するギミックの「宝箱&鍵付き扉」。簡単に言うと、鍵を持っているプレイヤーだけ入れるショートカットが出現するギミックです。

先ほども触れたとおり、「アタック」で殴り合うのがこのゲームの基本なんですが、逆に「自分の近くに誰も走っていない状況」を作ることができれば、かなり安全に進むことができるわけなんですよね。その状況を作りやすいのが、この鍵というわけです。

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ゴール直前、最後の逃げ切りまで温存できれば最高だけど、難しい……!

たとえば、対戦相手から狙われている状況で、自分だけが鍵を持っているなら近場の鍵付き扉に入れば逃げることができます。逆に「アタック」を狙いたい状況なら、リスクを承知で対戦相手を追いかけ、扉の先の狭い通路で逆転するチャンスにもなります。

といったように、鍵と扉はさまざまな選択肢を追加していて、簡単な操作で駆け引きを楽しめる本作の魅力を損なうこと無く面白さの幅を生んでいるように感じました。

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上手くタイミングが合えば、お宝ザクザクのショートカットを独占できる!

また、同じく今シーズンの追加コースに設置されている「ペンギン砲」も他のプレイヤーとの分断を狙えるギミックになっていて、こちらも追跡から逃れるのに活用できそうです。

体感ですが、こういった安全に走ることができるギミックが多いのと、場外に落下する危険性が少なかったりすることからも「イタリアクランチ」のコースはとくに走りやすい印象を受けました。

アップデート直後で既存のプレイヤーもまだ不慣れだったということもあるかもしれませんが、他のコースに比べても勝率が高かったので、これから始めるという方は「イタリアクランチ」が出たらスコアを伸ばすチャンス。

ここぞとばかりにライバルを殴りにいきましょう!

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向きが自動で変わる大砲。アタックを狙いやすい手前のプレイヤーがどちらに飛んだかは結構重要
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イタリアはカプリ島の名所「青の洞窟」をモチーフにしたエリア。出入り口はとっても狭いので……アタックチャンス!!

パーティ要素のあるレースゲームはいろいろありますが、中でも本作はマシンスペックの差がなかったり、コース全般の傾向として運要素が大きくて、かなりカジュアルに遊べる印象でした。

また、1月23日から4月22日の期間にて、人気ゲーム実況グループ「ドズル社」とのコラボが開催中。3月上旬から第2弾が始まり、新たなスキンやアイテムもゲットできるらしいです。

カスタマイズ性も豊富なのも本作の特徴。お気に入りのスキンやエモートを見つけて、それをお立ち台で披露するのを目指すなんてのも楽しいですね。

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どこでもパスタを貪る飯テロペンギン

『ファーストペンギン』は無料で遊べるうえ、クロスプラットフォームプレイにも対応ししています。Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam、Epic Games Storeで配信中。友達を誘ってレースして、みんなを殴ってトップを目指そう!

©historia Inc.

ライター
アクションゲームとアメコミ映画を愛する三十路ゲーマーで、前職は某ゲーム機のカスタマーサポートとのウワサ。一人用ゲームを好むが、人が好きなものの話を聞くのはもっと好きなので「誘われればどんなゲームでもやる」がモットー。そんなこんなで始めた「スプラトゥーン3」を気づけば1000時間遊んでいたチョロいやつでもありますが、私が書いた文章をきっかけに誰かが「好きなもの」を見つけてくれたらいいなと思っています。
サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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