『Neon Abyss 2』は、ユニークなキャラクターと豊富な武器、その他にもいろいろなアイテムを組み合わせ、シナジー(相乗効果)を発揮し暴れ回る。
そんなローグライク2Dアクションゲームです。
たとえば、ダンジョンに潜る前に選択できるキャラは「シナジー」の核にあたる存在。たとえば、こちらの「サヤ」は、固定装備として専用の刀を持っていて、遠近どちらの状況にも対応しやすいのが特徴です。
そしてこちらの「ジェームズ」は、他のキャラクターとは違ってふたつ同時に武器を所持できるという能力を持っているのですが……。
これ『ジ◯ン・ウィック』ですよね?
なんだか犬に優しそうな「ジェームズ」は武器を臨機応変に切り替えつつ、スタイリッシュに敵を片付けていく、まるで「映画に出てくる凄腕の殺し屋」みたいな戦い方が出来るのが特徴です。

そんな個性豊かなキャラクターの特徴と、多数のアイテムを組み合わせて立ち回るのが本作のキモ。
そう聞くと「なんだか難しそう」、「複雑そう」なんて感じるかもしれません。ローグライクである以上、ある程度の難しさはたしかにあります。
ですが、本作の特徴は「深く考えずにプレイしても、気づけばいい感じのビルドが組めている」ことにあります。上手く噛み合ったときは、圧倒的な破壊力と制圧力で敵を粉砕していくのがすっごく楽しい。
気づけば、大量のゆるキャラを引き連れ、テニスラケットとアヒルのおもちゃで大暴れする「ジ◯ン・ウィック」というなんだかシュールかつド派手な絵面で大暴れしていました。
今回は、7月17日にSteamにて早期アクセスが開始された『Neon Abyss 2』をひと足早くプレイ。一見複雑そうに見えても、意外なまでに遊びやすいと感じたシナジー要素を中心に、内容をご紹介していきます。
※この記事は『Neon Abyss 2』の魅力をもっと知ってもらいたいIOIGamerさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
「無限のアイテムシナジー」は一見複雑。でも、“タグ”を合わせるだけで発揮できる
本作の基本的なルールは、多くのローグライクと同じです。入るたびに構造や入手できるアイテムが異なるダンジョンに潜り、探索し自身を強化しつつ、最深部を目指す……という流れです。
操作は、左スティックでキャラクターを操作し、右スティックで照準をあわせて攻撃する、いわゆる「ツインスティックシューティング」で、敵の弾幕を避けながらハチの巣にする爽快感が特徴です。

武器は銃だけではなく、バットや刀、ギターなど、近接攻撃を主体とするものもあります。 敵に近づくリスクがある代わりに、火力が高かったり、ユニークな特性を持っていたりとクセもの揃い。
本作の敵は原則、接触ダメージがないので気軽に試しやすいのも良いところです。

プレイヤーは、多彩なキャラクターとさまざまな特徴を持つ武器。そして、戦闘を補助してくれるペット「ハッチモン」などの要素を駆使して自分だけの戦法をカスタマイズしていくわけなんですが……。
お、覚える要素が多い……!

上に挙げたものはごく一部。
公式でも「無限のアイテムシナジー」と銘打つとおり、実際にはさまざまなリソースやアイテムの種類があり、正直最初はかなり混乱してしまいました。
でも、安心してください。
プレイ中に拾えるアイテムには、「タグ」のようなものがついていて、それぞれどういう分野のアイテムか示してくれます。ここが本作の良いところなんですが、基本的にこのタグを合わせるようにアイテムを回収していくだけで簡単にシナジーが起こせるようになっているんです。
分かりやすいところでいうと、「コイン」のタグが付いた武器はお金を持っているほど強くなる……という感じですね。

次の項目で詳しくご紹介しますが、この「タグ」機能はアクションゲームのテンポを損なわずに、ローグライクのランダム性や組み合わせによるシナジーの楽しさを加速させる要素となっています。
もちろんタグとは関係ない部分でのシナジーもあり、以下のアクセサリーと武器はそれぞれ、「発射される弾数が増える代わりに、1発あたりのダメージが減る」、「9発当てるごとに爆発が起きて大ダメージを与える」という効果を持っています。
これらを組み合わせることで、タグとは別に爆発を起こす頻度を早めていくシナジーが起きるというわけです。
ローグライク特有の「立ち止まる時間」をなるべく感じさせないことで、アクションゲームらしいテンポ感を維持
先に触れた通り、本作はシナジーを生み出すための要素がとにかく多いです。
最初のころは「わからない、俺たちは雰囲気で『Neon Abyss 2』をやっている」とかブツブツ言いながらプレイしていたんですが、気づけばシナジーを発揮できるビルドになっているし、なんなら狭い部屋なら一気に制圧できる火力が手に入っていたりしました。
この、なんとなくでプレイしても気づけばビルドが形になっている「ゆるさ」もまた、ローグライト特有の「シナジー」が楽しみやすい理由だと考えています。

というのも、先に紹介した「タグ」を見ながら取捨選択をすることで「どういう方向でカスタマイズしていくか」を定めやすいし、「これは今のビルドと噛み合わないからいらない」という判断も直感的にやりやすいです。

今は「タマゴ」をたくさん持っているし、それを活かせる装備もある。だから他の武器は持っていく必要はない。みたいな判断もタグを見た数秒だけでできるわけですね。
また、武器の入手や更新の機会が非常に多い点も魅力です。各フロアには戦闘さえこなせば必ず武器を入手できる部屋があるし、ショップでも「コイン」と引き換えに装備を入手できる。チューンナップするタイミング自体が多いんです。

そもそも各キャラの初期武器も、タグを意識して装備やリソースを集めて鍛えていけば十分強力になるので、ローグライクでよくある悩みの「序盤の不運で詰む」という状況自体が少なくなっているのも好印象です。

「ローグライク」って、ランダム性が強いジャンルです。それが一期一会のプレイ体験を生み出して面白いんですが、ランダム要素でハズレを引き続けた時の立て直しのしんどさや「このアイテム、あとで本当に使うかな?」みたいな取捨選択の難しさもまた、ローグライクの一面です。
とくに、膨大なアイテム数の中から最適なものを見つけるのは、けっこう大変。それなりに時間を費やして経験を増やすか、いちいち調べないといけません。
一方、「アクションゲーム」はテンポがすごく大事なジャンルです。だから新しい装備やアイテムが出てくるたびに、それが役に立つかを考えたり、効果を調べるために検索する「手を止める時間」が出てくるのって、ちょっと大変に感じてしまうこともあります。

しかし、本作は先述のタグによってこの「面倒さ」を上手に軽減しています。深く考えずに「雰囲気」でプレイしても心ゆくまで楽しめる。そんな絶妙なバランスで「ローグライク」と「アクションゲーム」が融合し、異なるジャンルでありながら相乗効果を発揮しています。

ひとりでもカオスなのに、マルチプレイにも対応。こんなん、みんなでやったら絶対楽しいに決まってる!
ところで。タイトルからも分かる通り、本作は2020年7月15日に発売された『Neon Abyss』の続編です。最大の進化点は、「最大4人マルチプレイ」に対応していることのようです。
今回、筆者はソロでプレイしたのですが、それでも最終的に画面に敵味方の攻撃が入り乱れたハチャメチャな状態になっていました。
ひとりで遊んでいてもそんな感じでしたから、「4人でやったらどうなってしまうんだ?」なんて思っていたんですが……。

カオスすぎる。
めっちゃ楽しそう。
これ、フレンドとボイスチャットしながら遊んだらめっちゃ盛り上がりそうですね。
ビルドもとりあえずタグだけ参考にしていればいい感じのビルドになるので、一緒にプレイする相手を待たせる心配も少なくなりそうだし、ローグライク初心者のフレンドでも気軽に誘いやすいのもいいかも。

本作もけっして簡単なゲームではなく、ビルド自体はいい感じにまとめられても、ボス戦では苦戦を強いられることがしばしばありました。
でも、そんなひとりでは歯が立たない激強ボスも、4人で挑めばきっと違う展開になっていくと思うんです。

また、本作は繰り返し遊ぶことで新要素が解禁され、だんだんと遊びやすくなっていくローグライクのお約束もしっかりおさえてあります。
難易度選択も可能。難易度が「イージー」または「ノーマル」の場合、「失敗すればするほど、次のプレイを有利にできる」仕組みもあるので、諦めずに挑み続け、上達していくことを楽しみやすい設計になっています。

ストアページの記載によると、プレイヤーからのフィードバックを取り入れつつ、今後約1年間の更新を経て、正式版へと完成度を高めていく予定とのこと。
同じくストアページに掲載されている画像によると、最終的なアイテムの数は700種類以上になるそうです。

700種……。とんでもない数ですが、本作は「なんとなく、雰囲気」でプレイしてもいい具合にビルドができる絶妙なバランスだからこそ、純粋に700種類のアイテムでどんなプレイが楽しめるのか、興味がわいてきます。
ローグライクは少し苦手だという方でも、本作のビルドシステムと、フレンドと共にカオスに飛び込めるマルチプレイ機能があれば、きっと大いに盛り上がれるはず。もしくはSNSを使って「自分なりの最強ビルド」を共有するなんてのも面白そうです。
今回紹介した『Neon Abyss 2』は、2025年7月17日よりPC(Steam)にて早期アクセスが開始中。お友達と一緒でも、ひとりでも、ハチャメチャな本作の世界を体験してみてください。