───遠い未来、どこかで見たような銀河系で……

───遠い未来、どこかでみたような銀河系で……
地球を含む多くの星が存在する太陽系は、クローン技術による人海戦術で圧倒的軍事力を誇る巨大帝国「グリニア」と、貿易を支配して勢力を拡大する宇宙規模の巨大企業「コーパス」、そして古代の生物兵器である「感染体」が蔓延っていた。
ある日、コールドスリープしていた古代戦士「テンノ」は「Lotus」と名乗る女性の手で目覚め、強化外骨格「Warframe」と共に覚醒。しかし、テンノは「Warframe」の絶大な能力を狙うグリニアの軍人「Captain Vor(キャプテン・ヴォー)」の手により、制御装置を埋め込まれていた。
テンノは支配から脱却するため「Captain Vor(キャプテン・ヴォー)」を討伐して制御装置を取り外す。ここから、テンノが宇宙の平和を守るために銀河をめぐる冒険が始まる。
- 最初の「Warframe」は近接攻撃メイン、スキル攻撃メイン、スピード重視の3体から選択可能
──さて、ここにひとりの「テンノ」がいる。
最初に選んだWarframeは近接攻撃主体の「Excalibur(エクスカリバー)」だ。
今でこそ銀河を股にかけ、“中忍”くらい(自称)の実力を身に着けた筆者にも、こんなに初々しい時期があった。
当時の私(=テンノ)は、コールドスリープから目覚めたばかり。
強化外骨格「Warframe」を身にまとったのはいいものの、わけもわからず「Lotus(ロータス)」なる謎のメカクレ女性に一方的に案内され、いきなり実戦に放り込まれる状態からスタートする。
つたない動きで大量のクローン兵をなぎ倒し、テンノにGPS的な装置をつけていた「Captain Vor(キャプテン・ヴォー)」をなんとか撃破。いきなり命のやりとりを強要させられ、「ニンジャなら無料」どころか無料(タダ)で死にそうになった。
そこに現れたのは「Teshin(テシン)」という刀使いの男。どうやら彼は「テンノ」について何かを知っているようだが、よちよち歩きの下忍にもなりきれていなかったテンノのことを、古代の戦士とはまったく認めてくれない。
それどころか、「本当に貴様がテンノなのか確かめさせてもらう」と言わんばかりに、唐突に斬りかかってきた。話を聞け!
「アイエエエエ!ニンジャ!ニンジャナンデ!!!」
カタナの達人(ガチ勢)に下忍が立ち向かうのは困難を極める。
あまりの理不尽さと恐怖に、筆者の口からは『ニンジャスレイヤー』めいた悲鳴が飛び出し、ブッダに救いを求めた。 情けない なんと情けないテンノよ 実際情けない。
あえなく斬り伏せられた私は、そのまま謎の基地へと連れ去られてしまう。
目覚めたとき、そこは椅子。
「オヌシは長く休みすぎた。起きろ、今すぐにだ」
そう語り掛けてきたのは、さっき私をボコボコにした「Teshin」その人であった。
彼はここで、テンノが(というか、このゲームで)強くなるために必須となる「MOD」の使い方を教えてくれる。
「MOD」と聞くとPCゲーマー諸氏であればゲームの内容を改変・拡張する“アレ”を思い浮かべるだろう。 だが、『Warframe』における「MOD」は前述したとおり「Warframe」並びに武器などを魔改造するための強化カードだ。
「Warframe」本体にはもちろん、「プライマリ武器(メイン)」、「セカンダリ武器(サブ)」、「近接武器」と、基本的にはこの4種の部位に装着し、性能を組み替えていく。
組み合わせによっては、先述した「バカマシンガン」のような敵を一瞬で溶かす対価として弾薬がマッハで消えるロマン武器から、一撃10万単位の威力で敵を吹き飛ばす決戦兵器まで実現可能。「MOD」を装着できる数に限りはあるが、これこそが『Warframe』の“沼”の入り口だ。
このトレーニング場では、Teshinから受け取った銃に電撃や冷気属性の「MOD」を組み合わせながら装着して銃の火力を高め、ターゲットを破壊する訓練を受ける。「なるほど、これが基本か」という部分は、ここで学ぶことができる。
訓練を続けていたら、Warframeの能力を狙って突如として企業組織「コーパス」が襲撃してくる。テンノをかばってその場に残った「Teshin」は敵にさらわれてしまう。
さっきまであんなに強かったのに!
いきなり斬りかかってくるほどには厳しいおじさんだが、彼には銃とModの使い方を教えてくれた恩義(?)がある。ここは、救出へ向かうしかない。
「Lotus」のナビゲートを頼りに、たどたどしい足取りでなんとかTeshinのもとへたどり着くテンノ。 そこには、なぜか「ジャパニーズ・セイザスタイル」で檻の中に閉じ込められているTeshinの姿が。
「さぁ、脱出しよう!」 そう手を差し伸べた、次の瞬間である。
Teshin:
「腕試しだ」
絶対いまじゃないだろ!!!
どんだけウデダメシ好きなんだよ!!!
檻から出た瞬間、Teshinは敵のど真ん中であるにも関わらず、凄まじい勢いで斬りかかってきた。 もはや狂気である。こいつ、実はウデダメシがしたいだけなのでは?
最初のウデダメシよりも明らかに“本気(マジ)”のTeshin。 さすがに(いろんな意味で)ブチギレたテンノは、装着していた近接攻撃主体のWarframe「Excalibur(エクスカリバー)」の能力をフルに発揮してTeshinを圧倒する。目つぶし攻撃からのブレード乱舞で対処し、なんとかおとなしくさせた。
- Teshinがとらわれていた宇宙船は主エンジン部を破壊して爆破し、脱出。
事情はよくわからないが、「Lotus」はテンノに銀河の平和を守らせようとしているし、「Teshin」はやたらとウデダメシをしたがる。さきが思いやられる旅路だ。
何はともあれ、こうして銀河(という名の果てしない沼)をめぐる冒険の旅が始まった。
テンノの背負う使命とは何なのか。
「Lotus」は何者なのか。
そして、Warframeとはいったい何のために存在するのか。
本作はその答えを知るために銀河をめぐる壮大なストーリーが繰り広げられるので、ぜひ続きはその目で確かめてほしい。
ちなみに、今回はMODに関するチュートリアルクエストを紹介したが、操作方法やコツも知るべきだと思う。自身の操る宇宙船内にある「コーデックス」から基本操作を学べるチュートリアルをプレイできる。何ごとも基本が大事だ。












