PC、スマートフォン、PS5対応のオープンワールドアクションRPG『鳴潮』では、きたる2025年12月25日に待望の大型アップデート(Ver3.0)が行われる。
舞台となるのは、新しい国「ラハイロイ」。メカニカルなSF風景に、「スタートーチ学園」でのきらめく学生生活。このロマンあふれる新要素に、現役の漂泊者(プレイヤー)はもちろん、これから始めてみようと興味を持たれた方も、Ver3.0の到来を今か今かと待ちわびていることだろう。
そんななか、中国・広州にて開催されたメディア向け試遊会にお招きいただいたのだが、 いつもながら期待を上回る出来栄え(『鳴潮』名物!?)で、プレイ中はずっと興奮しっぱなしだった!


(画像は「『鳴潮』Ver3.0PV丨星空を瞳に映して」より)
本記事では、試遊会で実際に遊んだ手触りを交えつつ、Ver3.0『鳴潮』でとくに目を引いた新要素についてお届けする。
また、試遊会の会場には『鳴潮』ファンにはおなじみ「あの着ぐるみ」の新しい姿も……? カオスに満ちた会場の様子は、記事後半にて!

Ver3.0での新しい国「ラハイロイ」は、学園生活とSFが交差する。ロマン全開の世界観にワクワクが止まらない
『鳴潮』はこれまで、Ver1では中国モチーフの「今州」を舞台にポストアポカリプス的な世界を、Ver2では中世ヨーロッパ風の「リナシータ」でファンタジーな物語を描き、れぞれ異なる感動を提供してくれた。
そして、新しく実装されるVer3の「ラハイロイ」では、雰囲気が一変。 青春を謳歌する“学園生活”と、ロボットや天文学が絡む“SF要素”。この二本柱が世界観を構成している。

(画像は「『鳴潮』Ver3.0 新エリアプレビュー」より)

特筆すべきは、街の「生きた」空気感だ。
学園では物語の主要キャラクターはもちろんのこと、そこに住む一般の生徒や教授たちまでもが非常に生き生きと生活している。
プレイ中はついつい街中のモブ生徒たちに話しかけて回ってしまったほどだ。

(画像は「『鳴潮』Ver3.0予告特別通信」より)

(画像は「『鳴潮』Ver3.0予告特別通信」より)
美術面でも「SF」へのこだわりが光る。
アンドロイド、列車、輸送機など、画面を彩るメカニックの数々は、これまでの『鳴潮』とはガラリと変わった雰囲気を感じさせてくれるだろう。

(画像は「『鳴潮』2025年TGA特別映像|帰校日」より)
また今回、KUROGAMESさんのご厚意で特別にストーリーの一部も体験させていただいた。 詳細は伏せるが、事前情報の通り、学園とSF要素は深く関わっている。
ネタバレなしで感想を言うなら、「小難しくなりがちなSF設定を、学園要素でキャッチーに仕上げている」といった感じだ。深みのある物語を、誰もが楽しめるエンタメとして工夫が凝らされているのだ。
あと、これだけは声を大にして伝えたい。 今回のストーリーも、めちゃくちゃ面白かったぞ!!!!!
新しい移動手段「エクスペディションバイク」で世界を駆け抜けろ!
『鳴潮』Ver3.0の目玉のひとつ。それが、広大な「ラハイロイ」を高速で巡ることができる「エクスペディションバイク」だ。
Ver2「リナシータ」では空を飛んでの移動手段「ソアー」が話題になったが、この「エクスペディションバイク」も非常に快適な移動手段となっている。
バイクは「モジュール」と呼ばれる補助アイテム扱いのため、キャラクターを問わず誰でも使用可能。平坦な道であれば道路以外でもガンガン走れる。長距離の移動の手助けとなるだろう。


「ラハイロイ」のマップ構造も、これまでの『鳴潮』と違って舗装された道路が高速道路のように長く配置されており、バイク走行を前提に設計されている舞台と言えるだろう。また、走行中の音楽をチョイスできる。実際に駆け抜けるプレイ感はまるでレースゲームのようだった。
視点変更も多彩で、通常の3人称視点に加え、1人称視点でドライブを楽しむことも可能。さらに、目的地を設定すれば自動で走ってくれる「オートパイロット機能」まで搭載されている。

(画像は「『鳴潮』Ver3.0予告特別通信」より)

(画像は「『鳴潮』Ver3.0予告特別通信」より)
オートパイロット中は「ふたり乗り」ができ、後ろに乗っているキャラが喋ってくれるというエモい仕様となっていた。
また、「ラハイロイ」はSF都市だけでなく自然豊かなエリアも多い。バイクからの景色も最高で写真映えも非常によい。スクショ撮影の手が止まらなくなりそうだ。
また、走行中にアイテム採取などの便利機能もあり。「エクスペディションバイク」は快適な旅のサポートをしてくれる。Ver3が実装されたら、まずはバイクに乗って新しい国の探索を楽しもう!
オタクに優しいギャル「リンネー」&スケスケ義肢の研究者「モーニエ」。新キャラの魅力に迫る!
Ver3.0では、前半ピックアップで「リンネー」、後半ピックアップで「モーニエ」が登場する。
まずは「リンネー」。彼女は「スタートーチ学園」に通う2年生の生徒で、新入生として入学する主人公の先輩にあたるキャラクターだ。
自由を愛し、学生生活を謳歌するその姿は、まさに“オタクに優しいギャル”といった雰囲気であった。



戦闘スタイルも奔放そのもの。 スプレーで攻撃したり、、ローラースケートを使って三次元的に自由に跳ね回ったりと、操作していてとにかく楽しい。
新しい強力な攻撃システム「不協和攻撃【※】」に関わる性能をしているため、今後の活躍にも期待できる。
※不協和攻撃……一定値「不協和値」が溜まると敵の攻撃を中断させながら強力な攻撃を放つシステム。

なにより、ローラースケートでの移動が快適だった。体感、他キャラの倍くらいの速度感でスイスイ進める。長距離の移動はバイクで、細かい移動は「リンネー」で。この使い分けで広大なマップを快適に探索できた。

続いてはVer3.0後半で実装される「モーニエ」。今回の舞台となる「スタートーチ学園」の研究機関「スペーストレック・コレクティブ」の教授であり、研究に没頭すると周りが見えなくなる生粋の研究者だ。
なにより目を引くのがスケスケで透明な義肢である。このデザイン、刺さる人には深々と刺さるはずだ。


戦闘では、基本的に「モーニエ」は空中に浮いてビットを使って遠距離攻撃をする。一定数攻撃を叩き込むと、軽いカットインのついた強力な攻撃を叩き込むキャラクターとなっている。

事前放送で話されていた通り、「モーニエ」は味方を強化する側面が強いキャラクターだ。試遊会でプレイした感想としては、まず、高所に浮いているため敵からの被弾をしにくいよさを感じた。
また、短い時間ですぐにアタッカーにバフを渡せるため、いろいろな編成に組み込める使いやすい優秀なバッファーといった印象を受けた。
「リンネー」に「モーニエ」のふたりは、ビジュアル、設定、性能、どれをとっても魅力的なキャラクターだった。筆者もふたりの登場が待ち遠しい。
熱気満点! 試遊会の会場やKUROGAMES本社の様子を紹介
今回の試遊会は中国・広州で行われたのだが、会場の作り込みもすさまじかった。
ただPCが並んでるだけかと思いきや、そこにはコスプレイヤーや巨大パネルが立ち並ぶ。クローズドなイベントとは思えない豪華な催しとなっていた。
学校の黒板を模したスペースに参加者が落書きを残せたり、ハイクオリティなコスプレイヤーさんがいたり。これだけでも驚きだし、すばらしいイベントだと感じていた。
しかし、会場にはまさかの「ヤツ」の姿が……。
それは「着ぐるみリンネー」と「着ぐるみモーニエ」だ!!!
『鳴潮』の着ぐるみといえば、その独特なフォルムだけでなく、自由奔放すぎる動きでお馴染みだ。毎度毎度楽しませてもらっているが、今回も期待を裏切らなかった。

両者がバチバチに睨み合ったかと思えば、次の瞬間「着ぐるみリンネー」が、華麗なジャンプからの回転キックをかます。相変わらず自由すぎる。そして動きのキレがよすぎる。
新しい着ぐるみ達も先輩着ぐるみ達に負けず劣らず圧倒的な存在感を放っていた。
なお、筆者は「着ぐるみリンネー」に握手を求めたところ、最初はフレンドリーだったものの、徐々に腕の勢いが増していき、最終的に「地面に叩きつけられるんじゃないか」というレベルで腕をブンブン振り回されてしまった。やはり『鳴潮』の着ぐるみはあなどれない……!
試遊会の後は、移転したばかりのKUROGAMES新本社へ。 1階は一般開放されたグッズ売り場になっており、広州を訪れた際はぜひ立ち寄りたいスポットとなっている。

さらに、一般非公開のエリアにも潜入。 巨大なKUROロゴの横には、数々の受賞トロフィーが立ち並んでいた。
また、社内にはお弁当の配達ボックスやジムも完備されており、クリエイターへの配慮が行き届いている。
そして、その「快適さ」を享受しているのは人間だけではない。新しくなった「猫部屋」では、猫ちゃんたちがのほほんとくつろいでいた。大変に癒やされた。
2025年12月25日、『鳴潮』では大型アップデートが行われ、Ver3.0で新しい国として「ラハイロイ」が追加される。
ファンタジー色の強かったVer2からガラリと変わって、バイクで駆け抜けるSF学園生活へ。

(画像は『鳴潮』公式Xアカウントより)
本作は基本的にソロプレイが主体のオープンワールドRPGである。競う必要もなければ、焦る必要もない。興味を持った瞬間こそが「始めどき」だ。
Ver3のSF世界観に惹かれて始める人のためか、Ver1や2の物語を一旦スキップして、いきなりVer3の最新ストーリーから遊べる機能も用意されている。
そのおもしろさも、話題性も(そして着ぐるみの暴走も)、事欠かない『鳴潮』に、大型アプデVer3.0という新たな「波」がくる。この絶好のタイミングであなたも『鳴潮』に身を投じてみないか。


















