映画『エイリアン』シリーズの最新ゲーム『Alien: Blackout』が発表された。アマンダ・リプリーが主人公のサバイバルホラーで、価格は4.99ドル(約600円)。日本語版が配信されるかどうかは現時点では不明。1月24日にスマートフォン向けに配信が開始される。
Daughter. Rebel. Hero. Her story deserves to be told…
— Alien: Romulus (@AlienAnthology) January 5, 2019
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2019年1月5日に、海外の『エイリアン』公式Twitterアカウントから謎めいたティザー映像が公開された。「WHO IS AMANDA RIPLEY?」とアマンダ・リプリーの存在を示唆した映像は、『ALIEN: ISOLATION』の続編と噂されていたが、蓋を開けると後継作品のスマートフォンの新規タイトル『Alien: Blackout』だった。
映画ファンや、『エイリアン』シリーズが好きな人には、アマンダ・リプリーという存在は意外とピンとこないかもしれない。アマンダ・リプリーというのは『エイリアン』シリーズの主人公エレン・リプリーの実の娘であり、映画で登場するのは『エイリアン2/完全版』のみ。しかも『エイリアン』と『エイリアン2』の間には57年の月日が経っているので、老衰死した後で写真と共に言及されるだけの形だ。劇場公開版の『エイリアン2』ではこのシーンはカットされているため、熱心なファンにしかわからないほとんど小ネタに近い設定が、アマンダ・リプリーだったのだ。
そのアマンダの設定を拾い上げたのが、日本では2015年に発売されたゲーム『ALIEN: ISOLATION』だ。『エイリアン』から15年後が舞台の作品で、母親を捜索に出たアマンダの身にエイリアンの恐怖が襲うことになる。
今回、発表された『Alien: Blackout』は、まだまだ情報が明かされていないが、『ALIEN: ISOLATION』の設定を踏襲しており、時系列としては同じ時期と見て良いだろう。今回はウェイランド・ユタニ社の宇宙ステーションが舞台で、そこにエイリアンが侵入している。そこでアマンダは、ホログラフィック・マップや監視カメラ、モーショントラッカーなどを駆使して、エイリアンを戦略的に出し抜き、乗組員と共に生き残ることを目指す。しかし宇宙ステーションの電力は限られているようで、そういったシステムは正常に機能しないときがある。最悪、乗組員に犠牲になってもらうこともあるだろう。
こういった限られた電力を駆使して生き抜くシステムは、同じく電力を消費して監視カメラを使用するホラーゲーム『Five Nights at Freddy’s』を思い出す読者もいるかもしれない。本作はそれに加えて、乗組員に遠隔で指示を出すなどさまざまな要素が加わっており、シミュレーションゲームとしての面が強まっている。
『Alien: Blackout』のシチュエーションは映画『エイリアン2』を彷彿とさせる。映画の中盤、リプリーが海兵隊の出動を基地の部屋から見守っていたシーンだ。映画では海兵隊は次々と殺されてしまったが、本作ではあの『エイリアン2』の名シーンの雪辱戦が果たせるのかもしれない。
ライター/福山幸司