クトゥルフ的恐怖が宇宙空間でも伝播する。火星の研究施設を技術者となって探索する一人称視点ホラーゲーム『Moons of Madness』が今秋発売

 Funcomは、Rock Pocket Gamesが開発中のクトゥルフ一人称視点ホラーゲーム『Moons of Madness』のトレイラーを公開した。発売は10月末のハロウィーンごろ、プラットフォームはPC(Steam)、Playstation 4、Xbox Oneとなっている。

 『Moons of Madness』は火星にある研究施設を舞台にした一人称視点ホラーゲーム。プレイヤーの分身となるのは、Orochiグループの技術者であるシェーン・ニューハートだ。

 セキュリティクリアランスの低い技術者であるシェーンは、研究施設を保全する簡単な業務を任命され、火星へと輸送船で向かうことになる。しかし訪れたそこは、実は火星より発信されている未知の信号を調査するという謎の使命を背負った施設だった。

 火星に潜む何者かの影響により事故が多発し、シェーン自身も不可解な幻覚にさいなまれるなか、プレイヤーは謎に満ちた研究施設を探索して行くことになる。

(画像は『Moons of Madness』公式サイトより)

 本作は、H.P.ラブクラフトの「クトゥルフ神話」などに代表される「宇宙的恐怖」(コズミックホラー)を元にしたホラーゲームだ。またパブリッシャーのFuncomは、ウェンディゴからイルミナティまで「現代に伝わる伝説・伝承が全て真実だったら」という世界観を持つMMORPG『The Secret World』を運営しており、こちらの世界観とも合流するタイトルとなる。たとえば今作の主人公が所属するOrochiグループは、同作にも登場する重要な企業となっている。

 ただし、『The Secret World』を楽しむためにシリーズの知識などは不要であることも強調されている。前知識がなくともSFとコズミックホラーというめずらしい融合を楽しめるだろう。このほかにも本作は、ホラー&SF映画である『イット・フォローズ』『ラスト・デイ・オン・マーズ』『イベント・ホライゾン』といった作品から影響を受けている。

(画像は『Moons of Madness』公式サイトより)
(画像は『Moons of Madness』公式サイトより)

 また、ゲームプレイの上では『Alien: Isolation』、『Firewatch』といった一人称視点ゲームの影響が強いという。特に昨年までにRock Pocket Gamesで公開されたゲームプレイ動画では、火星の地表を調査しながら相棒であるオペレーターと会話するシーンが何度か紹介されている。通信キーを押すことで会話を進めることができるが、押さずにその会話を打ち切ることもできるシステムからは、『Firewatch』の影響が色濃く見える。

 最初のティーザーが公開されてからそろそろ3年が経ち、2017年ごろから続報が途絶えぎみだったが、パブリッシャーを得て大きく開発が進んだようだ。ストーリー重視の一人称視点ホラーアドベンチャーに興味がある方は、本作が発売される10月末を待ってほしい。

ライター/古嶋 誉幸

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