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微生物から動植物、果ては大陸から銀河系まで、森羅万象になることができる壮大な思索的ゲーム『Everything』の日本語版発売決定

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 アクティブゲーミングメディアは、デヴィッド・オライリー氏が制作した『Everything』の日本語版の発売を発表した。

 プラットフォームはプレイステーション4、Nintendo Switch、PC(Steam、PLAYISM)。価格は未定で、発売は2019年秋を予定している。

 『Everything』は、「山になる」ゲーム『Mountain』で注目を集めたアイルランドのアーティストであるデヴィッド・オライリー氏が制作した手掛けるゲーム。

 ゲームジャンルとして分類することは難しいが、一種の環境シミュレーションゲームといえる。プレイヤーは、素粒子から微生物、さまざまな動植物や石、建物といった無機物や構造物、果ては島や大陸、惑星や銀河系まで、さまざまなものに乗り移り、操作することができる。

微生物から動植物、果ては大陸から銀河系まで、森羅万象になることができる壮大な思索的ゲーム『Everything』の日本語版発売決定_001
(画像はSteam:Everythingより)
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(画像はSteam:Everythingより)

 乗り移ったものはメニューの図鑑に追加されてコンプリートを目指すことができるが。乗り移ったもの中にはイギリスの哲学者アラン・ワッツのナレーションが再生されるものもあり、本作はざまざまなものになりながら旅をしつつ、思索をめぐらせ、瞑想し、森羅万象になるのはどんな気分なのか味わうゲームといえるだろう。

 日本語化されたことによって、図鑑やナレーションの理解がより深まるはずだ。

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(画像はSteam:Everythingより)
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(画像はSteam:Everythingより)

 本作の世界はAIによって自動生成されており、動物はちゃんと群れをなして動いていたり、生態系こそシミュレートされているわけではないが、世界が息づいていることを感じさせる。

 ゲーム全体で単純な動きのアニメーションを採用しており、生き物は転がるように動いている姿はシュールだ。乗り移ったモノの大きさによって視点がダイナミックかつシームレスに変化し、景色が一変することは本作の醍醐味のひとつだろう。

 本作は空間のスケールは、素粒子や銀河系になって終わるわけではない。実は素粒子よりさらに小さな世界、宇宙の外側の世界までもが表現されている。それがどのようになっているかは実際にプレイしてみて確かめてみて欲しい。

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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