コーラス・ワールドワイドは3月15日(月)、サイバーパンク・アドベンチャーゲーム『リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー』の体験版をSteamとEpic Game Storeで配信した。なお、ゲーム本編の発売時期は“今年の夏ごろ”としていたが、2022年の第一四半期(4月~6月)へと変更されている。
配信時の発表によると、シリーズ初の日本語音声吹き替えに対応することも明らかとなっている。プラットフォームはPlayStation 4、PlayStation 5、My Nintendo Store、Xbox One、PC(Steam、Epic Gameストア)。価格は未定。
※2020年6月に公開された『リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー』のトレイラー。
『リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー』は、ポイント&クリック形式のアドベンチャー『2064:リードオンリーメモリーズ』の続編だ。舞台は前作、2064年の近未来都市ネオ・サンフランシスコから数年後の世界。主人公ES88は、他人の記録に潜る超能力を持つ組織「MINERVA」に所属しているエージェント。ネオ・サンフランシスコの人々の潜在意識に入り込み、暗躍している超能力者「ゴールデン・バタフライ」を追跡することになる。
『リードオンリーメモリーズ』シリーズはサイバーパンクの世界設定となっているが、そのタッチは陰鬱というよりも明るいのが特徴だ。この世界では、遺伝子操作と人体の改造によるサイバネティック化が進められ、さらにROM(Relationship and Organizational Manager)という自立思考型AIを搭載したロボットが普及している。
前作ではこのロボット「チューリング」が主人公の相棒となり、売れないジャーナリストの主人公とともにネオ・サンフランシスコの陰謀に立ち向かった。このチューリングは、小島秀夫監督のアドベンチャーゲーム『スナッチャー』のメタル・ギアmk-IIをオマージュしており、主人公とのコミカルなやり取りが笑いを誘った。
緻密なピクセルアートで表現された活き活きとしたキャラクターたち、推理アドベンチャーとしての謎めいた物語の魅力、そしてAI、サイバネティック、LGBTQという社会的なテーマを盛り込んだシナリオはユーザーから高く評価されている。
なお、本作の翻訳は『コーヒートーク』や『ヘッドライナー:ノヴィニュース』などを担当した小川公貴氏が担当。発売が延期してしまったことは残念だが、シリーズ初の日本語音声吹き替えも対応しており、体験版が配信されるなどしっかり開発していることが伺える。前作の完成度が高かっただけに、続編『リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー』にも期待したいところだ。
ライター/福山幸司