ソーシャルゲーム事業を展開するGREEで『釣り★スタ』や『探検ドリランド』などの作品に携わったゲームクリエイターの“higo”こと比護賢之(ひご よしゆき)氏は、ゲーム感覚で楽しくタイピングを学べる無料のアプリ『Typing Land』(以下、タイピングランド)の配信を10月28日(木)に開始した。対応プラットフォームはiOS、Android、Windows、macOS。日本語を含む8ヶ国語へ対応しており、インストール後はインターネットへ接続せずとも利用できる。
アプリ内では、広告を表示しない代わりに寄付メニューが存在しており、寄付したユーザーは特別なミニゲーム「タイピングソード」を追加でプレイ可能だ。さらに、団体や法人向けには最大60人までプレイヤーを登録できる「School Edition」も提供されている。
タイピングのアプリを公開できました!RTしていただけたらすごくうれしいです!気に入ってくださったら各ストアで評価もおねがいします!
— higo (@higopage) October 28, 2021
Androidhttps://t.co/hY5C04Lxqj
iOS, MacOShttps://t.co/fXIWdzI2ow
Windowshttps://t.co/34sjV0tU9E
公式サイトhttps://t.co/PFiOQE6wN6#TypingLand pic.twitter.com/tjqVtjVzo0
『タイピングランド』は、比護氏が感じた「デジタル学習が盛んな今こそ、前提となるタイピングの習得が必要」との思いから、約2年をかけて仕事の合間に制作されたタイピングアプリである。本作は基礎となる指の配置から学べるほか、アプリ内では全81のレッスンをミニゲーム形式でプレイ可能。レッスンで良い結果や条件を達成した際には、ごほうびの要素として全150種類からなるバッジをもらえるという。
また、タイピングに慣れたプレイヤーは速く正確なタイピングで高スコアを目指す「チャレンジモード」での遊びも楽しめる。表示される文章はあらかじめ用意されたものだけでなく、自作した文章も使用できるようだ。
比護氏は、大学の卒業研究でタイピングゲーム『Ozawa-Ken』(1999)を制作したのち、2006年10月にグリーへ入社。ソーシャルゲームの企画・開発を歴任したことで知られる。近年では株式会社WFSにてゲームやゲーミフィケーション【※】の企画・開発へ携わりつつ、個人でもゲーム開発を中心に活動している。
【※】ゲーミフィケーション:ゲームにおけるルールやデザインなどのノウハウを、ゲーム以外の社会的な活動へ応用していくマーケティングの手法
比護氏が10月23日にTwitter上で本作を告知した際には4万を超えるリツイートと10万以上の「いいね」を獲得しており、ユーザーからは「かわいい」、「面白そう」、「『リズム天国』っぽい」との反応が寄せられていた。また、のちには本ツイートにぶら下げる形で取扱説明書も用意されている。
https://twitter.com/higopage/status/1451491382477029381
リリース前にできることを考えた結果、トリセツができました。(パワポ)まずはオススメの楽しみ方です。つづきます #TypingLand pic.twitter.com/S9lDdnbpsU
— higo (@higopage) October 27, 2021
最後に、アプリ内ではすべてのバッジを集めると“おまけのゲーム”も遊べるようだ。興味があれば気軽にダウンロードして楽しんでみるとよいだろう。
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『釣り★スタ』そして『探検ドリランド』が拓いた“ソーシャルゲーム”の時代の夜明け2020年4月公開。グリー元取締役でソーシャルゲーム黎明期のヒットタイトルにおける責任者であった吉田大成氏と、グリーで『釣り★スタ』と『探検ドリランド』のコア部分を制作した比護氏へのインタビュー記事。
当時どのような考えでゲームを手がけたのか。『釣り★スタ』と『探検ドリランド』が誕生した流れや、過去を振り返っての想いも詳しく書かれている