Supergiant Gamesが開発するアクションゲーム『Hades』は12月19日(日)、世界最大級のSF文学アワード「ヒューゴー賞」において、「ビデオゲーム」部門賞に選出された。
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— DisCon III – The 79th Worldcon (@worldcon2021) December 19, 2021
SFおよびファンタジー作品を対象とする「ヒューゴー賞」は、現存する中では世界最古の歴史を持つ1953年に創設された文学アワード。毎年世界各地で開催される世界SF大会(ワールドコン)の期間中に受賞作が発表され、小説から映像、コミックといった複数の部門賞を有する。
同アワードでは実行委員会の権限において、その年限りの特別部門が設けられる場合もあり、2021年は「ビデオゲーム」部門が抜擢。前年に発売されたノミネート作145タイトルから、最終候補には『あつまれ どうぶつの森』、『Blaseball』、『ファイナルファンタジーVII リメイク』、『Hades』、『The Last of Us: Part II』、『Spiritfarer』の6本が選ばれていた。
『Hades』は、2020年に正式リリースされたローグライクアクションゲーム。プレイヤーは冥界の不死身の王子となり、オリュンポスの神々の助けを得ながら地獄からの脱出を目指す。同作は緻密なゲームデザインなどが高く評価され、2021年の「Game Developers Choice Awards」での「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」受賞をはじめ、国内外のゲームアワードで数多くの賞に選ばれている。
同作のクリエイティブ・ディレクターであるグレッグ・カサヴィン氏は、今回の受賞に関して「大変光栄に思います。今後もゲーム部門の表彰を続けていただけると嬉しいです」とコメント。同氏は2021年6月にも、SF界では「ヒューゴー賞」と並ぶ権威を持つ「ネビュラ賞」において「ゲームライティング」部門賞を受賞している。
Wish I could have attended the #HugoAwards in person. I wasn't able to make an acceptance speech there on behalf of the team though did have a few words here. I'm grateful that the awards are recognizing work in this category, much less the work we did! pic.twitter.com/S9bfSp1i8H
— Greg Kasavin (@kasavin) December 19, 2021
『Hades』は、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam、Epic Games)で発売中。執筆時点ではXbox、Nintendo Switch、Epic Gamesの各ストアにて、割引価格で購入可能なセールも開催されている。
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そもそも「ローグライク」はなぜ面白いのか?──世界中で高評価の2Dローグライクアクション『HADES(ハデス)』開発者に聞いてみたら、極めてガチな回答が返ってきた電ファミでは『Hades』を開発するSupergiant Gamesのクリエイティブ・ディレクターである、グレッグ・カサヴィン(Greg Kasavin)氏へメールインタビューする機会を得ることができた。インタビューではローグライク好きとしてはこれ幸いとばかりにマニアックな質問をぶつけてみたのだが、グレッグ氏の口から飛び出したのは、極めて“ガチ”な回答の数々だった。これだけの世界的な評価を得たのも納得がいく、氏のローグライクというジャンルへの深い洞察、そして本作に施された具体的な工夫の数々をお届けしよう。