KADOKAWAは8月31日、ニュースリリース「連結子会社の第三者割当増資に関するお知らせ」(pdf)にて、フロム・ソフトウェアによる新株式の発行を行い、363億9955万円の資金調達を実施したと発表した。
第三者割当による新株式の割当先は、Tencent Holdings Limited(テンセント)の香港子会社であるSixjoy Hong Kong Limited、またソニーの子会社であるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)となっている。
ニュースリリースに掲載された今回の増資目的は以下のとおりで、フロム・ソフトウェアのさらなるゲームIPの開発や作品の拡大が目的だとされている。
フロム・ソフトウェアは、今般の資金調達を通じて、今後さらに多くの強力なゲームIPの開発に自ら積極的な投資を行い、その創出・開発力の強化を図るとともに、成長著しい世界市場における自社パブリッシングの範囲拡大に向けた体制の構築を目指します。これに加え、同社が創出・開発するゲームIPの世界市場でのメディアミックス戦略の強化によるユーザー層拡大を図るべく、中国を含む世界市場におけるモバイルゲーム等のネットワーク技術の開発・展開力に強みを持つテンセントグループのSixjoy、及びゲームや映像等の多種多様なメディアにおける世界市場でのIP展開力に強みを持つソニーグループのSIEに対するフロム・ソフトウェアによる本第三者割当を、同時かつ個別に実施することといたしました。
ニュースリリース「連結子会社の第三者割当増資に関するお知らせ」(pdf)より
KADOKAWAと両社の関係は今回が初めてではなく、SixjoyとはTencent Japanとの間でアニメ・ゲーム分野における取り組み強化を目指して資本提携を2021年10月に締結。またソニーとはDTCやブランデッドハードウェア、ゲームといったさまざまな事業で協業と取引を続けており、2021年2月には関係強化やIP創出と活用を目的に第三者割当増資を実施している。
なお、今回の第三者割当増資によるKADOKAWAの連結グループからの異動はないとされている。