ロックスター・ゲームスや2K Gamesなどのスタジオを傘下に置くパブリッシャー(販売元)のテイクツー・インタラクティブは日本時間4月17日(水)、従業員の約5%(約580人)に影響するレイオフ(人員整理)計画の方針を明らかにした。
本発表は米国証券取引委員会(SEC)向けに提出された書類から明らかとなったもので、PC GamerやGames Industry.bizなどの海外メディアを中心に報じられている。
発表によると、今回のレイオフはパイプラインおよび組織構造の合理化を目的としており、2024年内に計画をほぼ完了する予定。人員の削減にともない、進行中であったいくつかの開発プロジェクトも中止するという。
また、今回のレイオフ計画に際しては総額で最大2億ドル(約300億円)規模の費用が発生し、計画の実施後は年間で約1億6500万ドル(255億円)相当のコスト削減を達成すると見込んでいるようだ。
一方、海外メディアのEurogamerやVarietyは、2023年第3四半期における業績の不調を受けたコスト削減プログラムの推進や、テイクツー・インタラクティブの最高経営責任者(CEO)であるストラウス・ゼルニック氏が2024年2月の決算報告で「現時点で人員削減の計画はない」と説明したことについても報じていた。
テイクツー・インタラクティブの傘下では現状、ロックスター・ゲームスの『グランド・セフト・オート6』や2K Gamesによる『マフィア』シリーズの新作をはじめとしたタイトルを開発しているが、具体的にどのプロジェクトを中止するかは明らかにされていない。
なお、2023年に発生しはじめたゲーム業界のレイオフ計画は2024年に入ってからも相次いでおり、2024年1月にはマイクロソフトやUnityなどの企業がレイオフを発表した。
また、2024年2月にもソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が全従業員の約8%にあたる900名規模の削減を発表していた。