PS5実機プレイによる『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』インプレッション

 「ウェブ・スイング」による爽快な移動アクション、そしてヒーローらしさが際立った戦闘が好評を博したPS4用ソフト『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』。その続編となる『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(スパイダーマン:マイルズ・モラレス)』が、プレイステーション5(以下、PS5)のローンチタイトルとして11月12日にリリースされる(PS4版も同時発売)。

 前作をベースとして、グラフィックの強化、戦闘の拡張、読み込みの高速化などさまざまな面でグレードアップした本作。本稿では、PS5実機プレイで感じた注目すべきポイントをお伝えしていこう。もちろん、ネタバレは排除しているので、安心して読んでほしい。

文/電ファミニコゲーマー編集部


強くて頼れるヒーローを体感できるアクション

 ビルとビルの間を軽快に駆け回れる「ウェブ・スイング」をはじめとする、前作『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』で高い評価を得たアクションは本作にも継承されている。

 PS5版では、高精細なモデルと光の反射を細やかに表現するレイトレーシングなど次世代機ならではのグラフィックスでプレイできるため、街中を高速で移動する気持ちよさをよりダイナミックに感じ取れる。次の目的地まで距離がある場合でも、移動すること自体が楽しいのでまったく苦にはならない。

 戦闘に関しても、マイルズの能力である「ヴェノム・パワー」によるアクションで多数の敵を相手に立ち回りやすくなっている。生体電気をまとったパンチを繰り出し、敵を帯電状態にして動きを一定時間封じる「ヴェノム・パンチ」や、一気に上方へ飛び上がる「ヴェノム・ジャンプ」から範囲攻撃で複数の敵をまとめて吹き飛ばすなど、わかりやすく派手なパワープレイで不利な状況を打破できる。

 一方で、敵に気づかれないように死角となる高所から近づいてスマートに無力化していくステルスプレイもできるので、自分に合ったスタイルで戦えるのもポイントだ。また、本作では「親愛なる隣人アプリ」という機能が導入されており、ニューヨーク市民たちからの依頼や、近くで起きている犯罪をチェックし、簡単にアクセスできるようになっている。

 便利なナビゲーション機能としてだけでなく、街の人たちに寄り添い、命を救うヒーローとして活動するマイルズ(そして、プレイヤー自身)の役割を強く認識させてくれるものだ。

ロード時間を感じさせないシームレスなプレイ体験

 オープンワールドのゲームでありながら、まったくと言っていいほどロードによる待ち時間がないのは、PS5のスペックをはっきりと感じられる点だ。

 ゲーム中からイベントシーンへの繋ぎもスムーズで、ロード時間が発生するのはファストトラベルを利用したときと、敵に倒されてリスタートするときのみ。それもほんの数秒程度で終わるので、読み込みに対する不満は一切ない。

 また、ロード中にゲームのヒントを表示することもできるが、読み込みが快適すぎて、あえて読もうとしない限りはほとんど意識する機会がなかったことも付け加えておこう。

2つのグラフィックモードは甲乙つけがたい魅力的な選択肢

 本作にはグラフィック重視の「忠実度重視」と、フレームレート重視の「パフォーマンス」という2つのモードがある。忠実度重視はレイトレーシングが有効で4K解像度による30fpsでプレイするモード。PS5版ならではの映像クオリティを最大限に味わうのならばこちらのモードがおすすめだ。

 パフォーマンスモードは忠実度重視と比べ、描写負荷を抑えることで安定した60fps動作でプレイできる。アクションゲームはヌルヌルサクサクでプレイしたいという人にはうれしいのだが、正直言ってどちらのモードも違った魅力があり、悩ましい選択になる。

 忠実度重視の質感のよさ、特に風景が映り込むビルの窓は圧巻の美しさで、その中を跳び回る爽快感は一度味わうとなかなか従来の表現には戻れない。

 とはいえ、30fpsと60fpsでは、やはりモーションの細部などの視認性が異なるので、アクション性を重視したい人にとってはフレームレートを下げるのは難しいだろう。

 個人的には、モードをそのときの気分で切り替えて遊べぶことでそれぞれの良さを楽しむことができるため、切り替えを多用して両モードの特徴を味わってもらえればと思う。

「誰でもスパイダーマンになれる」という希望を与えてくれる

 本作の主人公マイルズは成熟したヒーローではなく、ヒーローとしての責任を負うことへのプレッシャーを感じながら、自分なりのスパイダーマンを目指して成長していく若者。

 スパイダーマンは必ずしもピーター・パーカーである必要はなく、マイルズ、あるいはほかの誰かでもいい。それこそ、本作を遊ぶプレイヤー自身でもいい。

 新人スパイダーマンとして未熟ながらも明るく、前向きに困難に立ち向かっていくマイルズ・モラレスという新たなヒーロー像は、「誰でもスパイダーマンのようになれる」という希望を与えてくれる存在なのだ。

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