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1vs4の非対称型ゲームでありながら一発逆転要素もあり! 『かみながしじま~輪廻の巫女~』は、呪われた孤島を舞台に生存を目指す「ヒト」と追う者の「カミ」に分かれて戦いが繰り広げられる

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 LiTMUSとAiming、講談社の共同制作によるスマートフォン向けゲームの『かみながしじま~輪廻の巫女~』。本作は、UUUM専属クリエイターのはじめしゃちょーさんが企画部長として開発の初期段階からプロジェクトに携わっていることでも話題になったタイトルだ。2023年6月6日のリリースを楽しみに待っている人も多いと思うが、それに先駆けてメディア向けの先行プレイ会がオンラインで行われた。

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 本作は、いわゆるPvPの非対称型オンラインホラーアクションというジャンルになっており、呪われた孤島を舞台にそこから逃げ延びて生存を目指す「ヒト」と、追う者の「カミ」という立場に分かれて戦いが繰り広げられるといった内容の作品となっている。

 すでにこうしたジャンルのゲームは他にも多数出て人気を博しているが、後発組ならではの特徴や個性を持った作品に仕上げられている。今回は、先行プレイから得られた情報とゲームの魅力についてレポートをお届けしていく。

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文/高島おしゃむ


ゲーム実況との相性の良さから非対称型対戦ゲームに

 この『かみながしじま~輪廻の巫女~』では、なぜ非対称型対戦ゲームというジャンルが選ばれたのだろうか? その理由はゲーム実況との相性がいいからだ。LiTMUSでは『脱獄ごっこ』というゲームを配信しているが、こちらはゲーム実況者と一緒に開発したことで1000万ダウンロードを突破したという実績を持っている。そうしたこともあり、実況者が遊びやすいゲームを作って流行らせてみようというのが、企画のはじまりだ。そこで、はじめしゃちょーさんと一緒にコンセプトを練り上げていったのである。

 最初は非対称型対戦ゲーム以外にも、バトロワなどいろいろなアイデアが出ていた。はじめしゃちょーさん自身がホラーゲームや美少女好きということもあり、そちらの要素もゲームに盛り込まれていったのである。

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 現時点で非対称型ゲームは、いくつかビッグタイトルがしのぎを削り合っている状態だ。企画段階は、そうした中でどうやって差別化していくのかについても話しあわれた。先ほど出てきた『脱獄ごっこ』も非対称型ゲームではあるのだが、こちらはどちらかというと人狼に近い内容のゲームである。当然のことながら、そちらと同じゲーム性では面白くならない。また、一般的な非対称型は1対他といった感じだが、その1の部分が他になっても面白いのではないかと考えた。

 ゲームの舞台は、はじめしゃちょーさん自身が島好きということから選ばれている。島が舞台になると、サバイバル系になりがちだ。しかし、島で殺人鬼に追われるのでは、ありきたりであまり面白みがない。そこで、島全体が相手になるようなものにしている。そこから、島自体に対して弱い人間たちが立ち向かっていくというといった内容が詰められていったのである。

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島に生息するすべてがヒトの敵となる

 ゲームは、島からの脱出を目指す4人の「ヒト」と、それを追う「カミ」という立場に分かれて行われる。基本的なルールとしては、ヒト側のプレイヤーは、島のどこかに設置された8つの結界のうち7つの結界を解除していく。すべての結界を解除すると脱出口が開き、そこから脱出することができる。ヒト側は、3人以上逃げることが出来ると勝利。ふたりまでの場合は引き分けとなる。

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リリース時に使用できるヒト側のキャラクターは9人。いずれも、個性豊かなスキルを持っている。

 上記のように大まかな内容は、一般的な非対称型対戦ゲームと似ているのでわかりやすい。これら多くのタイトルでは、ヒト側の立場のプレイヤーは逃げたり妨害したりといった程度しか対抗手段がないが、本作ではマップ内に点在しているアイテムボックス(段ボール)の中から武器を入手して追い払うことができるのが特徴となっている。

 結界の近くには、アイテムボックスが必ずふたつ用意されている。これらは結界を解除することで、開けることができる。それ以外にも、島にはアイテムボックスが用意されており、こちらはすぐに開けることが可能だ。

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入手した武器は「素手」または「武器変更」と書かれたボタンを押すことで選択ができる。

 なぜヒト側は武器が必要になるのかというと、実は島にはカミ以外にも、敵対的なオオカミやカラス、イノシシといった動物たちが生息しているのだ。これらを排除するためにも、武器が必要となるのである。ちなみに武器は、銃以外にも刀など様々な種類がゲーム内に登場する。たとえば銃を装備しているときは画面に標準が表示される。攻撃自体は照準の中に敵を入れることで、自動で撃ってくれる。もちろん、攻撃ボタンを押しても銃を撃つことはできる。

 これら武器のなかでもユニークな特徴を持っているのが、グレネードランチャーだ。こちらは少し特殊な使い方をするものとなっており、木の柵や木箱など、木製のものならある程度破壊することができる。また、爆風でもダメージを入れることができるので、まとまって近くにいる動物などを倒すときにもその威力を発揮してくれる。

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こちらはチュートリアルの画面。銃の形をしたグレネードランチャーを使えば、邪魔な柵も破壊して進むことができる。

 ヒト側の目的は、島にある結界を7つ解除して脱出することだ。どこに結界があるのかわからないため、まずはそちらを探して向かうことになる。これらのマップを移動するときも、最新の注意が必要だ。動物たちに見つかると、黄色い目のマークが画面上に表示される。赤い茂みの中でしゃがむことで隠れることもできるのだが、動物たちに見つかってしまっている場合は意味がない。

 また、ある程度の段差や木箱程度なら乗り越えて移動することが可能だ。オオカミはこうした段差を乗り越えることができないので、それらを上手く利用しながら結界の解除に向かうことになるのである。ちなみに結界は、空を見るとだいたいどちらの方向にあるのかは把握することができる。解除されていない結界は赤い光りが、すでに解除済みのものは青い光りが伸びているといった感じだ。

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結界の解除状況は画面の上にも表示されている。こちらは解除前の結界だ。

だまし討ちも可能! 全知全能感のあるカミ側のプレイ

 ヒトとは異なり、カミ側でプレイするときは脱出するヒトを3人以上倒すことで勝利となる。1vs4という非常に不利な状況だが、それを補うためにカミには様々な能力が備えられている。

 カミでプレイするときは、「霊体」と呼ばれる状態が基本だ。この霊体の状態では、直接ヒトを攻撃することはできない。そこで利用するのが「憑依」である。島の中には、3種類の動物たちが生息している。カミは、これらの動物に憑依することで操ることができ、ヒトを襲えるようになるのだ。

 それぞれの憑依する動物たちには特徴がある。例えばオオカミであれば足が速いので追いついて噛みつくことができる。また、イノシシの場合は突進というスキルを利用して、木の柵などを破壊しながら進んでいくことができる、カラスならば、その広い視界ですぐにヒトを見つけることができるといった感じだ。ちなみに動物への憑依はずっと続けることはできず、ある程度時間が経つと死んでしまう。それだけカミの力が強すぎるというわけである。

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ヒトに襲いかかるときは、オオカミなどの動物に憑依する必要がある。

 カミは、ヒトと異なり上昇と下降を使って上下に移動することができる。霊体の状態ではヒトからは一切見えないが、近づくと画面にノイズが入るため気配はわかるようになっている。ヒトがいそうな場所で「感知」ボタンを押すと、ガイドマーカーとヒトのシルエットが表示される。こうしてヒトを見つけて、近くにいる動物たちに憑依して襲いかかるというのが基本だ。

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これぞまさにカミ視点。上空からヒトを見つけ出そう。

 もうひとつ、カミならではのユニークな能力が「擬態」だ。こちらは簡単にいうと、プレイヤーが操るヒトになりすますことができる能力である。ヒトを見つけたときに、「対象をコピー」と書かれたボタンを押すことでコピーすることができる。その後、「擬態」というボタンを押すことで、そっくりそのままの姿に化けることができるのだ。

 この擬態は騙してヒトに近づくことはできるが、憑依ほど強くはない。カミが擬態しているときにヒト側が正体を見破ったとしても、攻撃態勢に入らない限りヒト側からは攻撃することはできない。こうしたことから、結界解除のときにさりげなくほかのプレイヤーに近づき、手伝うフリをして襲いかかるというのが有効だ。

ヒトとカミそれぞれに用意された一発逆転要素

 どうしても対人ゲームの場合、状況によっては展開が一方的になってしまうことがある。そこで本作では、ヒト側とカミ側それぞれに一発逆転を狙える要素が盛り込まれている。

 ヒト側でプレイしているときに、残りひとりの状態になるか、全ての結界が解除されると「秘宝」がマップ内に出現する。この秘宝を取得することで、それまで結界の解除が進んでいない状態であっても、すべて解除することができるのだ。これにより一発逆転が狙えるようになる。

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秘宝は諸刃の剣だが、うまくやれば一発逆転することもできる。

 秘宝には、メリットだけではなくデメリットも用意されている。この秘宝を取得したプレイヤーは、カミ側から常に位置を特定されるようになり、大きなリスクを背負うことになるのだ。また、完全勝利を目指すために、あえてすべての結界解除後に秘宝も取得して脱出するというプレイにも挑戦できる。

 一方、カミ側の一発逆転要素として用意されているのが、「顕現」だ。こちらはそれまで霊体だったカミが実体を持ち、直接ヒトを攻撃することができるようになるというものだ。バトル終盤になると画面上に表示されているボタンが押せるようになるのだが、顕現の状態になるとかなり強力な力が発揮できるようになる。これにより、ヒトに上手く逃げられていた場合であっても逆転できる可能性が生まれるのである。

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顕現で実体化してヒトに直接襲いかかろう。

スキルツリーで自分好みのキャラクターにする育成要素

 本作では、カミ側ヒト側それぞれのキャラクターごとに育成要素も用意されている。キャラクターを使用してバトルを繰り返していくことで、熟練度が貯まりレベルアップしていく。このレベルアップ時にポイントを獲得することができ、それを使用して特殊能力ツリーを解放していくことができるのだ。

 特殊能力ツリーを解放していくと、新しい特殊能力を獲得することができたりキャラクターのパラメーターやスキルを強化していくことができたりする。ちなみにツリーではふたつの特殊能力の中から、どちらかを選択して獲得していくことになる。これにより、自分好みのキャラクターに育て上げていくことができるというわけだ。たとえばヒトのキャラクターならば、逃げ足や結界を解除する速度を上げるといった感じである。

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こちらがスキルツリーの画面。どちらの能力を獲得するかを選択していくことになる。

 ちなみに、この特殊能力ツリーで獲得した特殊能力は、別のキャラクターに装備させることもできる。キャラクターの詳細画面に「特殊能力」と書かれた場所があり、そちらで最大4つまで取得してきた特殊能力を付けることができるのだ。それぞれのキャラクターには、オールランダーやアタッカー、エンジニアといった形で、得意分野を持っている。特殊能力を追加することでその能力をさらに伸ばしたり、苦手な部分を特殊能力で補っていったりといったことも可能だ。

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特殊能力は、他のキャラクターで取得したものも含めて最大4つまで付けることができる。

キャラクターごとの物語が楽しめる「記憶再生」やアバター要素

 ゲームの世界やキャラクターについて、より深く知るために用意されているのが「記憶再生」と呼ばれるアドベンチャーモードだ。こちらでは、それぞれのキャラクターごとの物語が楽しめるようになっており、なぜ島に連れてこられたのかといったことについても解き明かされていく。

 ちなみに本作はマルチメディアで展開されることがあらかじめ決まっているタイトルだが、ゲーム内だけではなく6月7日に発売される講談社の漫画雑誌でも、独自展開のストーリーが楽しめるようになる予定だ。

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「記憶再生」では、章立てでキャラクターごとの物語が楽しめる。
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基本的には読み進めていくだけだが、より深くキャラクターについて知ることができるのは嬉しい。

 また、スマホゲームならではの要素ではあるが、「ガチャ」も当然のことながら用意されている。こちらは、武器や回復アイテムなど、ゲームプレイを有利にしてくれるアイテムなどを入手することができる。ガチャからはキャラクターを着替えさせるアバターも入手可能だ。このガチャの演出が楽しく、某配管工のおじさんが活躍するレトロゲームを彷彿させるような演出になっているところも面白い。

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ガチャの演出画面。『スーパーミコワールド』という横スクロールアクションゲームをプレイしている風の演出になっている。
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ガチャからは、ゲームプレイを有利にするための様々なアイテムを入手することができる。

 ゲーム自体はホラー要素が高い作品なのだが、このアバターはダークなものばかりではなく明るいスタイルのものもあるなど、バラエティに富んだものが用意されている。カミ側もヒト同様にアバターが用意されているのだが、霊体自体のアバターは用意されておらず顕現の姿のアバターが選べるようになっている。

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デフォルトのアバターもいいが、派手なアバターに変更して遊ぶのも楽しそうだ。

プレイを重ねて自分の練度を上げていきたくなるような中毒性の高いゲーム

 今回の先行プレイでは時間の関係もあり、ヒト側でのみで2回プレイすることができた。事前にチュートリアルはプレイしていたものの、とにかく初見のプレイで驚かされたのがエリアの広さである。

 向かうべき結界の場所は概ね把握できるのだが、ただ広いスペースがあるわけではなく迷路のように行く手を阻む柵や壁があり、迷ってしまうのだ。オタオタしているうちにカミ側のプレイヤーに見つかってしまい、あえなくダウンとなる。

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黄色く表示されている目のマークは、動物に見つかったときに表示されるものだ。この状態で隠れてもあまり意味がなく、倒されてしまった。

 このゲームでは、ほかのタイトルにあるように、数回ダウンしたらゲームに復帰できないということはなく、ほかのプレイヤーに起こしてもらうことでふたたび参加できるようになる。ちなみにダウン中はほかのプレイヤーが活躍している様子を、カメラを切り替えながら見ることも可能だ。

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ダウン中は他のプレイヤーの様子を、カメラを切り替えて見ることができる。

 ヒトでプレイするときの目的のひとつが、結界の解除だ。こちらは結界に近づきボタンを押すことで、時間を掛けて解除するというものである。解除自体は、キャラクターやスキルによっても速度が異なる。また、ひとりで解除するよりも複数人のほうが早く解除することができる。

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 これまた本作ならではの特徴といえるが、結界を解除するときにスキルチェックなどは入らない。当初は結界解除時にパズルを導入するなどいろいろなアイデアが出たが、思っている以上に広いエリアを移動することになるため、スキルチェックまで発生するとしんどく感じてしまう。

 またスキルチェックという要素そのものが初心者キラーになりかねない。そこで、スキル解除が早いヒトにまかせつつ自分は周囲の守りに専念するなど、プレイの選択肢を増やすために導入されなかったという経緯があるそうだ。

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ひとりよりもふたりで作業した方が、早く解除することができる。

 ゲームプレイ中、とくに印象的だったのが、ずっと流れ続けているおどろおどろしいBGMだ。ホラー作品にあるような、不気味なストリングスと重厚なピアノなどが鳴り響く。たとえばゲーム中、オオカミなどに出会うとそのBGMがさらに恐怖を煽るようなものになっていくのである。

 今回2回プレイしたのだが、1回目は勝利し2回目は全滅で負けとなった。しかし、個人的にはほとんど目覚ましい活躍をする場面がなかった。実は2戦目では最後のひとりの生き残りとなり、一発逆転の秘宝を入手したのだが、出口が分からず迷っているうちにカミ側のプレイヤーに倒されてしまい終了となってしまった。これは単純に個人スキルの低さというのもあるのだが、ゲームに対しての理解度もまだまだ浅く、場面ごとにどうすればいいのかの判断が付かなかったということも影響している。

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ヒト側チームは勝ったものの、唯一「消息不明」に。

 ゲームをある程度プレイして慣れていくうちに徐々に理解が深まっていくものなのだが……こうした、ちょっとした悔しさが残るところも対戦ゲームの面白いところだ。それを克服するために、ゲームを繰り返し遊びたくなってしまう。

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2戦目はたまたま最後のひとりとなり秘宝をゲットしたものの、あえなくカミに倒されてしまった。

 というわけでざっくりとした内容ではあるが、ゲームの特徴的なポイントについてご紹介してきた。もちろんこれ以外にも多くの要素や、リリース後のアップデートでも追加されていくものなどもある。いずれにせよ、リリースは6月6日ともうすぐなので、非対称型対戦ゲームが好きならばぜひとも挑戦してほしい作品だ。現在『かみながしじま~輪廻の巫女~』は事前登録が可能となっている。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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