その100:任天堂ネタに溢れたブルックリン
マリオがブルックリンに戻されたとき、目の前には『バルーンファイト』の看板が見える。ほかにもブルックリンの街中には『アイスクライマー』のアイスクリーム屋や、「ディスクシステム」のディスくんが映っているお店、任天堂のトランプを連想させる看板も見つけることができる。背景に集中していればほかにも隠れているかも。
その101:『スーパーマリオ 3Dランド』のクッパのしっぽ攻撃
クッパがマリオに放つしっぽ攻撃は『スーパーマリオ 3Dランド』の終盤戦で使用していたワザ。『スーパーマリオ オデッセイ』でも使用している。
その102:ゲームを踏襲したクッパの咆哮
クッパがドンキーコングたちを左に追い返すときに、ゲームの咆哮ボイスが鳴る。
その103:マリオと名づけられる前の「ジャンプマン」
クッパにぶっ飛ばされ、ピザ屋「パンチアウト」で倒れるマリオのシーンでは、真っ暗な店内で点灯しているものがある。
それはマリオが初登場した『ドンキーコング』を連想させる『JUMP MAN』という筐体。「ジャンプマン」とはまだマリオに名前がない時代(1981年あたり)での彼の呼び名。映画ではマリオが諦めず立ち上がる直前、彼の左に「HELP ME JUMP MAN」という文字が表示される。
映画では横たわるマリオの左に「HELP ME JUMP MAN」という文字が表示される。そして自分の原点となる『JUMP MAN』を横に立ち上がるマリオ。最初から筐体が光り続けていたのは、マリオの諦めない気持ちを表していたのかも…?
その104:マリオの手を広げる走り方
無敵時に手を広げて走るマリオ。これは『スーパーマリオブラザーズ3』や『スーパーマリオワールド』で見せるダッシュポーズ。
執筆時点では最新作である『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』でも披露している。
ちなみに『スーパーマリオ 3Dワールド』の手を腰あたりに据えた走り方は、序盤の城下町のシーンで披露している。
その105:トドメのジャイアントスイング
クッパを倒すときにマリオとルイージが用いた投げワザは『スーパーマリオ64』のジャイアントスイング。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでもお馴染みのワザだが、じつは1986年に公開されたアニメ映画『ピーチ姫救出大作戦!』でもトドメに使用していた。
その106:ビン詰めにされるクッパ
最終決戦後にはマメキノコで小さくなったクッパがビン詰めにされるシーンが流れるが、『スーパーマリオ 3Dワールド』のスタッフロールでもビン詰めにされたクッパが流れてくるシーンが存在する。
またキノピオより小さくなるのは『スーパーマリオギャラクシー2』のスタッフロールに近い。
その107:Level Complete
スタッフロールで流れる「Level Complete」はマリオファンにはたまらないマリオメドレーとなっている。その原曲は以下の通り。
『スーパーマリオブラザーズ』地上BGM
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『スーパーマリオUSA』地上BGM(イントロ)
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『スーパーマリオブラザーズ』地下BGM&『スーパーマリオギャラクシー』のキノピオ隊長の笛
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『スーパーマリオブラザーズ3』敵バトル
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『スーパーマリオブラザーズ』水中BGM
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『スーパーマリオワールド』お城BGM
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『スーパーマリオギャラクシー』のウィンドガーデン
ウィンドガーデンで締める終わり方は『スーパーマリオギャラクシー2』のスタッフロールや、スーパーマリオ30周年記念コンサートでも行われていたため、思わず涙を流したマリオファンも多いのではないでしょうか。
※この先は、筆者の推測を多く含む小ネタをいくつか紹介いたします。ニッチすぎるネタが満載なので、「ついていけないよ!」という人は読み飛ばしてください。
その108:『スーパーマリオサンシャイン』のシャイン?
大型犬フランシスとのバトルが繰り広げられるバスルームには「SHINE」と書かれたオレンジのボトルが置かれている。おそらく『スーパーマリオサンシャイン』に登場したシャインを指しているのかもしれない。
その109:『マリオストーリー』のシャンテレル?
キノコ王国の城下町で「おはよう!」と挨拶したシャンテレルというキノピオ。彼女は『マリオストーリー』に登場する歌姫の英名「Chanterelle」と同名のキャラクター。色が紫色という点も共通点となっているため、ちょっとしたファンサービスかもしれない。
その110:BダッシュのフォーメーションB?
ピーチ城に侵入したマリオを追いかけ回す衛兵キノピオが発した台詞「フォーメーションB!」。これはゲームの「Bダッシュ」で「ダッシュで捕まえろ!」という意味かも。
その111:ルマリーが歪んでいる理由は?
先述のとおり、青い星のキャラクター「ルマリー」は『スーパーマリオギャラクシー』に登場した「よろずやチコ」の英名「Lumalee」から取られている。
ゲームのチコも映画のチコも星になりたいという考えは共通している。しかし目的は同じでも意味合いは大きく異なる。
『スーパーマリオギャラクシー』に登場したチコたちは大好きなママであるロゼッタのそばにおり、原作では「大切なヒトの笑顔のために星になりたい」というセリフも登場していた。しかし映画のルマリーには大切な人が描写されておらず、ただひたすら死による解放を望んでいる。
つまりルマリーは大切な人(ロゼッタ)がいないルートのチコ…なのかも? ※あくまでもひとりのマリオファンの意見であり公式の見解ではありません
その112:小さいマリオと大きいドンキー
マメキノコで小さくなってしまったマリオを叩き潰そうとするドンキーコングのシーンはゲームボーイで発売された『ドンキーコング』のラスボス戦で巨大化したドンキーコングが両手でマリオを叩き潰そうとするシーンに少し似ている。
その113:マリオはタヌキを知らない?
ネコマリオに変身したときには「ボクネコじゃん」と即座に自分が猫だと理解できているマリオ。しかしタヌキマリオに変身したときは、自分が何になったかわかっていない。これは彼がニューヨークのブルックリン住みで、タヌキという動物を知らないからかも。
その114:初代『ドンキーコング』の負け方?
ネコマリオでとびつき攻撃を繰り出し、鉄骨を破壊しながらドンキーコングを落とすシーンは初代『ドンキーコング』のラストシーンで見られる、100mの落下シーンを連想させる。
確かにドンキーコングの倒し方として、鉄骨の足場を落とすという行動はしっくりくる。
その115:『マリオカート ツアー』のバナナバレル?
レインボーロードではコング族が備え付けの大砲からバナナを発射して応戦するシーンがある。これと似たような性能を持つ「バナナバレル」というアイテムが『マリオカート ツアー』に存在している。
その116:『マリオカート ダブルダッシュ!!』のふたり乗り?
レインボーロードでドンキーコングのうしろに乗るマリオ。この姿は『マリオカート ダブルダッシュ!!』のふたり乗りを連想させる。同作で羽根付きデザインになったトゲゾーこうらがふたりを襲っているのも印象的。
その117:『スーパーマリオブラザーズ』の斧?
ジャングル王国の武器は主にハンマー、クッパ軍団の武器は槍となっているが、キノコ王国の武器は斧が基本。これは『スーパーマリオブラザーズ』でクッパを倒すときに、斧を使っているからかも。
その118:「超展開」のカロンはノコノコ?
結婚式のシーンで「超展開」という台詞を発したカロンは、中盤で「断られたらどうするんです?」と地雷発言をしてクッパに燃やされたノコノコではないかという説がある。
カロンは序盤のダークランドのシーンから出ているが、話すことはなかった。そして「超展開」という台詞と「断られたらどうするんです?」という台詞の声は非常に似ている。
その119:ドクターマリオの「Chill」?
マリオとドンキーコングがキノコ王国を走り抜けるシーンで流れるBGMは「Fighting Tooth and Veil」というタイトル。これらの曲は『スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオワールド』と、『スーパーマリオ』シリーズが元になっている。
しかし5秒間だけ(サントラでは2:06から2:11)『ドクターマリオ』の「Chill」が流れているという説がある。確かに似ているかも。
その120:真上からのマグナムキラー
終盤ではピーチ城を真上から襲撃するマグナムキラーのシーンがあるが、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のピーチ城ステージでもマグナムキラーが真上から降下してくるという同様のギミックが存在している。
その121:序盤と終盤でシンクロするシーン
大型犬フランシスとのバトル中に鏡で水を塞ごうとしているルイージが映るが、最後のバトルではマンホールで炎を防ごうとするルイージが映る。
この映画にはこのように序盤と終盤でリンクしているシーンがあるので、気になる人はぜひ探してみてください。
以上が現時点で発見した小ネタになります。恐ろしいのは、これだけ小ネタを解説し、「最強の小ネタ集ができた!」と自負しても「まだまだ隠されているだろうな…」と思わされてしまうところ。
膨大な小ネタの数に全世界のマリオファンが泣いていることでしょう(もちろん嬉し泣き)。それでも諦めずに小ネタ探しを続けた結果、この記事を書くことができました。少しでも「またマリオ映画を観たい!」と感じていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。