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「推したいゲーム大賞2023」を実施&発表します!この1年で、電ファミ編集部が「最も推したい!」と思ったゲームは『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』

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「推したいゲーム大賞2023」大賞

1位:『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』

「推したいゲーム大賞2023」を実施&発表します!この1年で「最も推したい!」と思ったゲームは『パラノマサイト』でした_010
(画像はパラノマサイト FILE23 本所七不思議 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)

━この価格に対する、この密度の濃さ!
━BGM・ビジュアル・ストーリーのすべてが期待値を超えてきた
━「メタ、ホラー、ミステリ」といった多くの要素を見事にストーリーに組み込み、キャッチーに昇華させた傑作

さあ 呪い殺せ!

「推したいゲーム大賞2023」第1位にランクインしたのは、スクウェア・エニックスより発売されている群像ホラーミステリーADV『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』

やはり1位に選ばれたこともあり、かなり多くの選評コメントが寄せられているのだが……「ストーリー」「ビジュアル」「キャラ」など、どこか一点ではなく、たくさんの要素が幅広く人気を集める結果となった。そのくらい、ゲーム全体の完成度が高い一作と言えよう。

まず注目したいのは、その世界観。「昭和後期の東京都墨田区を舞台に、呪いの力を得た9人の男女が七不思議に隠された《蘇りの秘術》を巡る物語を展開する」……という、一応現代でありながらも今とは少し違う昭和の東京が描かれているところが面白い。

この舞台設定により、他の現代アドベンチャーとは違うテイストを持たせつつ、「《蘇りの秘術》を巡るホラーミステリー」としての雰囲気作りが実現できているのだ。それだけでなく、ある種のメタ的な要素や、ゲームシステムそのものを駆使した展開も仕込まれており、単純に「ゲーム」として飽きさせない仕組みが数多く存在する。

さらに注目すべきは、その「お手軽さ」だろう。
定価1980円で購入できる手の届きやすさや、10~20時間で楽しめるゲームのボリュームなど、ある意味「時代にマッチしている」とも言えるパフォーマンスの高さも評価を集めた。

やはり「このプレイ時間、この価格でここまでの満足感を味わえるのはすごい」という選評コメントもいくつか寄せられており、このお手頃な遊びやすさも「推したいゲーム」に選ばれた要因になったと思われる。

ユーザーの間でもこのお手軽さ、衝撃的かつ満足度の高いストーリー展開、個性豊かなキャラクターの魅力が着々と話題を呼び、「いま話題のゲーム」としての存在感を増していった。

同時に、それほど大きな規模感のタイトルではないからこそ、やはり「ユーザーの口コミによる広がり」が強かったようにも感じる。まさに、「このゲームはすごい!」と友人や知人にオススメしたくなる……「推したいゲーム」と言えるのではないだろうか。

そして、今回の「推したいゲーム大賞2023」第1位を記念し、今作のディレクターとシナリオを務めた石山貴也氏からコメントをいただいている。石山さん、ありがとうございます。

石山貴也氏のコメント

え、本当ですか。本当に自腹で100本も!?
すごい、ありがとうございます! 定価が安いからじゃないですよね!? 男前ですね! ……という賛辞も時代にそぐわなくなっていくのでしょうか。

どうも。このたび「推したいゲーム大賞2023」という栄誉ある賞を賜りました『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のディレクターとシナリオ担当の、スクウェア・エニックスの石山と申します。石川じゃないですよ。石山です。
あとパノラマじゃないですよ。パラノマです。
よく間違われるので、ことあるごとに言い続けていきます。

さておき。
年に何十本とゲームをプレイしているであろう、電ファミニコゲーマーの編集スタッフさんやライターさんらが「今年推したいゲーム」として選んでくださったとのことで、本当にうれしく思っております。

なにせ、編集長が自腹で100本プレゼントに加えて1000万円以上の広告出稿と同程度のプロモーション展開だそうで! いやすごい! ありがとうございます!

こうして、たとえ低予算のタイトルでも、ちゃんと面白ければ、ちゃんと評価されて、プロモーションまでしてもらえるという道を示すことができたのは、多くのゲーム開発者の励みになると思いますし、大変意義のある賞なのではないでしょうか。

なにせ昨今の業界では、新しいゲームの企画を会社に提案しても、果たしてそれが本当に魅力的なのか、作りきれるのか、ということに加え「で、新規のタイトルをどうやって皆に知ってもらうの?」と問われては、「むぐぐ……そ、それはSNSや動画投稿による口コミでの拡散を……」と返すしかない毎日を皆が送っているわけですから。(※一般論です)
希望の星です。ぜひ毎年続けて欲しいです。

思えば、ボイスもないオーソドックスなテキストアドベンチャーゲームが今こんなふうに評価されるとは、去年まで誰が信じたでしょう。そのくらい意外性と夢のある受賞ではないかなーと思います。我ながら。

なにかとあるご時世ですが、これから先も、いろんなクリエイターがいろんなゲームを作って、そしていろんなユーザーがいろんな評価をしていける、そんな世の中であって欲しいし、そこに近づけたのではないかと思った2023年末でございます。夢をありがとう。がんばってよかった。

つまり何が言いたいのかというと、『パラノマサイト』は来年以降もタテとかヨコとかナナメとかいろいろ展開させていきたいと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします、ということで皆さま良いお年を。


さて、「推したいゲーム大賞2023」、いかがだっただろうか。

今回の大賞を記念し、なんと第1位の『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』を「100本」プレゼントするキャンペーンを実施している。まだ今作をプレイしたことのない方は、ぜひこのキャンペーンに応募してみよう。

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編集長
電ファミニコゲーマー編集長、およびニコニコニュース編集長。 元々は、ゲーム情報サイト「4Gamer.net」の副編集長として、ゲーム業界を中心にした記事の執筆や、同サイトの設計、企画立案などサイトの運営全般に携わる。4Gamer時代は、対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」などの人気コーナーを担当。本サイトの方でも、主に「ゲームの企画書」など、いわゆる読み物系やインタビューものを担当している。
Twitter:@TAITAI999
ライター
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