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『ファーミングシミュレーター 25』の再現度がガチすぎる。作中に登場する農業機械のメーカーISEKIも「研修に使える」と太鼓判、お米も作れるようになったシリーズ最新作

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農業、やってみたくないですか?

とはいえ、土地や作物、道具まで揃えなければ農業は始められない。
せめてゲームで予習できたらいいんだけどな~……。

そんなゲームが、あるらしい。
実在する機械を使って農業体験ができる!という、『ファーミングシミュレーター』
でも正直、『ファーミングシミュレーター』って”外国の農業”をテーマにしているイメージが強い……。
日本と外国とでは、土地柄や気候も違うし、広さも違えば土も違う。

お米とお味噌汁で育った生粋の日本人の筆者がプレイして、親近感を全く覚えられなかったらどうしよう……。

そんな想いを抱えていたわたしは、興味はあれど未だ『ファーミングシミュレーター』に触れられていなかった。

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(画像は『ファーミングシミュレーター25』日本語版の公式サイトより)

ところが、2024年11月12日より発売された『ファーミングシミュレーター 25』では、なんとお米も育てられるそうだ。

た……田んぼを作れるのか!?

そして、これをプレイして農業の予習をすれば、現実でも稲穂(いなほ)を実らせることができるようになるのでは!?

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(画像は(ISEKI M&D 松山|ISEKI Dream Gallery MATSUYAMA)の現地にて撮影)

ということで……やってきました。愛媛県。

さっそくトラクタがお出迎え。

今回は、株式会社セガさんにお招きいただき、『ファーミングシミュレーター 25』に登場する一部の農業機械を監修している井関農機株式会社(通称:ISEKI)さんにお邪魔して、彼らの手がける機械たちがどのように現実で使われているのか、ゲーム内での扱いなどもあわせてお伺いした。

文/TsushimaHiro
編集/anymo


早速、実機プレイ。リアルすぎてメーカーさんが「研修に使える」と太鼓判

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すごい………。

実物を目の前にすると圧倒される。想像してた3倍くらい大きい……。
やってきたのは、さまざまな農業機械が展示されているISEKI Dream Gallery

来年で創立100年を迎える老舗メーカーISEKIの手がける機械が、古いものから最新型まで見られる場所だ。展示館では、工場見学者を対象に12月20日までの期間限定で実機プレイも可能なようだ。さっそく、プレイさせてもらう。

 

なんだ、この本格的なコントローラー!

なんとこのコントローラー、『ファーミングシミュレーター』専用で株式会社ホリとゲームの開発元であるGIANTS Softwareが共同開発した代物。まさに“農業特化型”のゲームコントローラーだ。

合計76個のボタンにアクセル、ブレーキ、クラッチの3構成で、金属ペダルを踏んで機械を動かしてリアルな操作感を堪能できるという。もうワクワクしてきた。

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臨場感抜群のこのコントローラーで、さっそくISEKIの田植機「PRJ8」を操作させてもらう。ボタンをポチポチと操作してハンドルとアクセルで動かすと、本当に農業をやっているような感覚になる。

そのほかにも、本作に登場するISEKIのトラクタ「TJW1233」やコンバイン「HJ 6130」も操作させてもらえた。

そうしてゲームをプレイしながら、ISEKIの営業部本部の小野里 泰仁氏に気になったことを伺ってみた。

───さっそくなのですが、『ファーミングシミュレーター 25』には「東アジア」がゲーム内に登場することで、新たに田んぼがゲーム内に追加されました。我々日本人に馴染み深い“お米”の生産ができるようになり、本作や、農業に触れたことのないユーザーも興味を持つのではと感じております。

そこで、実際に農業機械を開発しているISEKIさんの目線からみて、『ファーミングシミュレーター』はどのような印象を覚えましたか。

小野里氏:
実際に(農業で)行われる作業工程の再現度が非常に高いですね。細かい部分まで再現された弊社の製品が、デジタル空間の中で自由に動き回る姿が新鮮で、ゲーム内でもユーザーから選んで使ってもらえることを喜びに感じました。

また、国内だけでなく海外の栽培方法も体験できるので、かなり「勉強になる」と感じました。お米も育てられるので、うち(ISEKI)の研修で使えるんじゃないかと思うほどです。

───実際に、これから農家を目指す人がプレイしても参考になるということですか?

小野里氏:
そうですね、機械の動かし方とかの再現度がかなり高いので、参考になると思います。

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(画像は「HORI ファーミングコントローラー for Windows PC 『Farming Simulator 25』同梱版」の公式販売ページより)

───『ファーミングシミュレーター』専用のコントローラーは、実際に農業機械を開発しているISEKIさんの目線から見て、どのような印象を受けましたか?

小野里氏:
私も、HORIさんのコントローラーをはじめて使いましたけど……もう、「すごいな」と……。

以前、『ファーミングシミュレーター 22』を遊んだ際は一般的なコントローラーで操作したのですが、リアリティが段違いです。ウィンカーを出したり、ライトをつけたりもできますし。

───操作性も良かったですか?

小野里氏:
そうですね、もちろん操作性も良かったです。

今は手元で色々と操作できる操作席が流行っているのですが、日本ではまだ少ないタイプですね。本音を言えば、このコントローラーを(農業機械に)くっつけて操作したいくらい良く出来ています。

『ファーミングシミュレーター 25』に登場するISEKI製の農業機械、まずはトラクタ

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実機プレイの次は、『ファーミングシミュレーター 25』に登場するISEKIの機械たちを紹介してもらった。まずはこちら、トラクタ「TJW1233」だ。

PVでは「その鋭いまなざしは、未来農業を見据える勇者のようである……」と語られているこのトラクタ。なんだそのパワーワードは。農業機械というよりロボットアニメの導入シーンのようだ。

───このトラクタは、日本ではどのように使用されているのでしょうか。

小野里氏:
運搬から耕うんなども行える、いわゆる「なんでも屋」になります。主に、農作業や重いものを運ぶ用途に使用されます。

トラクタでトレーラをけん引するだけでなく、多種多様な作業機を装着することで様々な作業が出来ます。

───まさに、農家にとって万能型の機械ということですね。普段、乗っている乗用車と比較すると、タイヤもすさまじい大きさです。

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小野里氏:
そうですね。海外にはもっと大きなものもありますが、ISEKIで生産している国内向けの農機としては最大級になります。

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──こうしてみると、外観や動作だけでなく内装までこだわりぬいて作ってあるように見えるのですが、ISEKIさんが監修した中で特にこだわっている点はございますか?

小野里氏:
再現度の高さでしょうか。デザインは実物と同じイメージとなるべく、実機の3Dモデルから、『ファーミングシュミレーター』用にモデルを提供しています。

また、内外装の細かいシール類、操作ラベル等も全てゲーム用に準備し、ゲーム開発会社GIANTS Softwareと協力し、よりリアリティを高められるようにデータを提供しました。

機械の動きで言うと、トラクタでの耕うんや、田植機での苗を植える移植、コンバインを用いた収穫や刈り取った稲の動きなど、作業工程について各々の機構のリアリティさが挙げられます。

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(コンバインで稲刈りをすると稲が脱穀され、脱穀された籾が後部タンクへ運ばれて、オーガ(排出用の筒)から排出される)

───ゲーム用にISEKIさんがデータを作成したということですか?そうなると、ほぼ本物と言っても過言ではないですね。

小野里氏:
そうですね。実際に農業機械の開発を担当している者がデータを作成し、ゲーム制作会社の方にデータを送りました。相当、大変な作業だったと思いますが、その分、ISEKIのモノづくり魂が込められています。

『ファーミングシミュレーター 25』唯一の田植専用機「PRJ8」

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次は『ファーミングシミュレーター 25』に登場する、唯一の田植機「PRJ8」だ。苗を搭載すればあとは進むだけで田植えが可能で、一度通った経路を記録して自動的にまっすぐ田植えすることもできるほか、高速でもきれいに苗を植付けできる「クイック&スロー」機能などもついた優れもの。

筆者も農家で田植えの手伝いをしたことがあるが、田植機は凹凸のある水田の中で作業するため、そもそもまっすぐ進むのが難しい機械だ。

ところが、「PRJ8」には直進と旋回操作のアシストシステムまで搭載されている。実際に、生産性向上が求められる日本国内でも普及が進んでいる機能だ。

──まさに田植えに特化した機械ですね

小野里氏:
田植機は、稲の苗を水田に植える機械です。水を張った田んぼに育苗された苗を均等に植えることができます。また、苗を植えながら肥料を撒いたりすることもできます。

小野里氏:
ISEKIは、田植機を作り続けて50年ほどになります。会社は来年で創立100年を迎えます。

───長年、積み重ねられた技術がここに集約されている訳ですね。

稲刈りに特化したコンバイン「HJ6130」、重厚感がハンパない

最後はコンバイン「HJ6130」。重厚感のあるボディに、攻撃力高そうなパーツ。たまらない……。

──ゲーム内ではバリカンで髪の毛でも剃り上げるかのようなスピードで大量の稲を刈り取ることができますが、具体的にはどのような性能になっているのでしょうか。

小野里氏:
コンバインには、自脱型コンバインと普通型コンバインがあります。従来のファーミングシミュレーターで登場している海外のコンバインは普通型コンバインになります。

コンバインは、刈取、脱穀、選別までの4工程を行います。
今回登場するISEKIのコンバインは、稲、麦用の自脱型コンバインです。普通型は刈り取った作物全てを取り込んで脱穀選別を行う汎用方式ですが、自脱型は刈り取ったあと、穂先だけを取り込むことで脱穀選別を行う日本生まれの専用方式です。

──この一台で、刈り取りから脱穀まで完了できてしまう訳ですね。……ちょっと、中も見せていただけますか?(乗りたい)。

小野里氏:
どうぞどうぞ。

たまらん……。

開放的な操作席の田植機「PRJ8」や、乗用車のような操作席のトラクタ「TJW1233」とはまた違ったメカ感。専用の操作レバーとスイッチやモニタが配置され、まるでコックピットのようだ。

たまらんッッ(二回目)。

───操縦席の背面が開くようにできているのですが、これは何か理由があるのでしょうか。

小野里氏:
農家さんからの意見を取り入れて、背後の様子を直接確かめられるように設計しています。

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──本作に登場するISEKIの機械をWebサイトや本作のトレーラーで拝見したのですが、トラクタの”ブループライド”と名付けられた青色が印象的でした。

有機的な農地に映える、未来的なメタリックな質感がすごくクールだと感じたのですが、この青色を採用している理由はなんでしょうか?

小野里氏:
井関農機は、昭和50年に50周年を迎え、50年の歴史と新たな飛躍に向かって、赤色から青色にイメージチェンジを行いました。

以前の赤色は高度成長、導入成長期の色を意味し、青色については、安定成長期に相応しい色(環境等含む)として変更しました。

ゲーム内の青色の表現もゲーム開発会社GIANTS Softwareと調整し、実機のイメージに近付けました。特に、トラクタではより質感を高めたメタリック色を採用しています。

ISEKIの機械を使って田植えから収穫まで可能なのか試してみた

さて、ここからはPC(Steam)版の『ファーミングシミュレーター 25』を実際にプレイしてみよう。ひとまず、目標はISEKIの農業機械を使用して、米作りを田植えから収穫まで終わらせることだ。

キャリアモードで3つのマップから好きな場所を選択し、初期費用、ローンの額、難易度をイージー、ノーマル、ハードと3種から選べる。

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プレイヤーが操作するキャラクターは名前と見た目をある程度変更できる。
プリセットから人物を選び、髪型、ヒゲ、トップス、ズボン、靴、手袋や帽子、サングラスなども着用できるので、それぞれプレイヤーごとに思い浮かべる現場服を再現できるかもしれない。

また、服やアクセサリーはちゃんと色も指定できる。

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・バンダナ(タオルでも可)
・粉塵防止めがね
・通気性の高い現場用の作業服
・赤いゴム手袋(見えやすいように)
・ゴム長靴

服装ヨシッ!!!
筆者は環境コンサルの現場で働いていたこともあり、当時の現場服がヘルメット以外ほぼ完璧に再現できたのでこの恰好で進めたいと思う。この装備であれば、さまざまな現場にも挑めるはずだ。

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ゲームを開始したらまず目につくのが彼、ウォルターおじいちゃんだ。
彼はこの農場の地主であり、主人公にあとを継いでもらえたことで農業を存続できることを喜んでいる。田舎の後継者問題からスタートとは……ストーリーまでリアルである。

ガイドモードをオンにしてゲームをスタートすれば、ウォルターおじいちゃんが農業機械の基本的な操作方法や、畑での作業内容を教えてくれる。

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ウォルターおじいちゃんに紹介してもらったご近所のベンじいちゃんは、ありとあらゆる作物に精通したベテランだ。さっそくお米の作り方を教わってみよう。

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多い多い。

どんだけ農業やる気満々なんだ、この主人公。とりあえず、ここではお米のことについてだけ内容を絞って聞いてみる。

ベンじいちゃんいわく、本作で育てられるお米は「長粒米」と、日本でもポピュラーな「短粒米」の2種類が存在する。

必要な機械はトラクタと作業機、カルティベーター(耕耘機)、田植機、コンバイン、そして荷物を運ぶトレーラーだ。

日本的な「お米」を育てるおおまかな手順は、土を作業機で耕す→水を張った田んぼに稲の苗を植える→時期が来たら収穫する。といったもの。田植機「PRJ8」が田植えと同時に肥料を撒くので、ほかの作物のように散布する必要がないらしい。

さっそく、ISEKIの機械を3台集結させる。車両は購入する際に色やタイヤのメーカーなども選択可能で、トラクタのタイヤはISEKIで見せてもらったものと同じMICHELIN製のワイドタイヤを選んでみた。

時期はスタート時点で8月、初期状態からお米が植えてあったので、コンバインで思いっきり刈り取る。ガンガン収穫できて、めちゃくちゃ気持ちいい。
しかもこのコンバイン、その場で回転して方向を変えることも可能で、ビッグなサイズの割に小回りが利く高性能っぷり。素敵だ……。

稲穂を刈り取った後はトラクタに作業機(今回はカルティベーター)を装着して一気に耕す。トラクタの後方にはトレーラーなども装着可能で、運搬も行える。ISEKIさんの言う通り、装着する作業機によってさまざまな用途に使える万能機だ。

収穫が終わったらトレーラーかトラックで籾をサイロまで運んで出荷。田植えの時期まで季節が進んだら、耕した田んぼに水を張り、今度は「PRJ8」で田植えをしてみる。自動的に苗が入れ替わる仕様で、前に進むだけでサクサクと田植えが完了する。

苗は購入するか、自分のビニールハウスでオリジナルの品種を育成することもできるようだ。

ところで、本作には仕事を割り振れば自動的に稲刈りや車両の移動など作業を行ってくれるAIも存在する。彼らは障害物にぶち当たらない限り任務を完遂するまで動き続ける非常に優秀な存在で、「あ、この作業だるいな」と思ったらすぐに任せられる。

農業体験シミュレーションゲームであると同時に、作業を割り振って見守るという農場経営シミュレーションゲームで遊んでいるような気分になった。

この機能は、どのように作業すればいいのかわからない、という時に機械や材料など買ってしまえばお手本を見せてもらえるという意味でも活用できそうだ。

やっぱり楽しいマルチプレイ。バイクは2人乗りだってできちゃう

そして、『ファーミングシミュレーター 25』はPCサーバーがホストとなると最大16人でオンラインマルチプレイが楽しめる点も特徴だ。「『ファーミングシミュレーター』は23はちょっとやりました。」、「19と22をプレイしたことがあります。」という編集部員に協力してもらい、3人で田植え体験を実践してみることにする。

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ふたりとも、意気込み十分で思い思いのキャラメイクで挑んでくれた。
本作に収録されている服装は、どれもさまざまな現場に即したものが多く、それぞれのプレイヤーが持つ“現場”に対する世界観が見られて面白い。

早速、稲刈り後の畑の耕うんと田植機「PRJ8」を用いた田植えをお願いしてみる。耕うんはめちゃくちゃ手際よく進むものの、田植えはなかなかうまくいかない模様。

この「田植え跡が真っすぐならず、ガタガタになってしまう現象」は不慣れなオペレーターでは現実でもよくあることだ。(実際に筆者も田植えした際に体験済み)

田植えが終わった後は、米の収穫時期にあわせて用意したセーブデータで収穫を体験してもらった。お米を作るという作業だけでも、耕うん、田植え、収穫、運搬など役割分担も可能だし、複数種の作物を育てるとなれば、作業量も膨大に増加する。

一年の季節を通して、最大16人でさまざまな農業を体験できるのも本作の魅力と言えるだろう。ぜひ、マルチプレイも遊んでみて欲しい。

ちなみに、ピーキーすぎる性能のバイクでジャンプ技を炸裂しまくることもできる。編集部員のひとりは、田植えは一旦置いといてバイクに夢中になっており、ふたりでバイクに乗った状態で空中3回転する絶技も披露していた。


「現実でも米を作るべきだろうか……しかし、土地もなければ技術もない。いきなり始める勇気もない」

そんな私でも、例年下がりつつある日本の食料自給率にゆる~く危機感を覚えていた。
そもそも、米作りってどうすれば勉強できるんだろうか?もう農家に弟子入りするしかないのだろうか……と。

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(画像は農林水産省の公式サイトより)

『ファーミングシミュレーター 25』は、そんな悩みから農家への道を少し前進させてくれるような再現度の高さが実現されていた。

もちろん、現実の農業では実際に自分の体を動かす必要があるし、雑草をとったり害獣の対処をしたりとさまざまな作業が不随するが、本作をプレイすれば農業に対する「わからなさ」は和らぐと思う。ゲームとして面白いのはもちろん、農業を学びたいという方にもおすすめできる作品である。

本記事で、少しでも『ファーミングシミュレーター 25』、そして農業に興味を持っていただければ幸いだ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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