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『スト6』日本最強チームを決める激アツ大会「ストリートファイターリーグ」を観に行ったら、興奮のあまり30000文字オーバーのレポートが生まれてしまった

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Crazy Raccoon:インタビュー

──Crazy Raccoonの皆さん、本日はお疲れ様でした。それでは、まず本日のプレイオフの感想をお聞きしていきたいと思います。リーダーのどぐら選手からお願いできますか?

どぐら選手:
はい。僕らは勝てば2試合あるというのが確定していましたし、準備期間もあったので、かなりいろいろやってきました。結果はこうでしたが、持ってきたもの自体は悪くなかったというか、ちゃんと出し切れたかなという感触があります。

ひとつだけ反省点があるとしたら……これも結果論ですが、REJECT戦の一巡目のオーダーがもう少しやりようがあったのかもな、くらいですね。基本的にはみんな、悔いのない試合ができたと思います。あとはSFL運営さん、「0-80」が2連続で、すごく巻いてしまって申し訳なかったなと(笑)。

チーム自体はすごく良かったですし、1シーズン通してみんな頑張ったと思います。昔以上に仲良くなりましたし。と、終わってみてしみじみしている……という感じでしょうか。

Shuto選手:
そうですね……去年のプレイオフ、勝ったらグランドファイナルというところで自分が負けてしまって、今年も任せてもらったのに負けてしまって……本当に悔しいです。けど、それ以上にREJECTも頑張ってきたんだろうなと思うと、あっぱれだなって感じですね。

僕は基本、15時~24時くらいまで練習するんですけど、それを毎日欠かさずやりつつ、それ以外の時間で気づかれないようにマリーザを練習していて。自信もある程度までついてきていたんですけど、それでも敵わなかったので。ただ、4人のチームワークも今年ですごく深まったと思うので、来年こそ優勝したいなと思っています。

「ストリートファイターリーグ 2024」プレイオフ:レポート_046
この大舞台に現れたShutoマリーザ。0-2から2-2まで追い上げる底力を魅せた(タイトル名:ストリートファイター6 権利表記:©CAPCOM)

かずのこ選手:
1試合目のiXA戦はみんなノリノリで、80-0で勝ってはずみになるかなと思ったんですが、そこでREJECTに完敗したので。今回は練習量だとか、取り組み方がREJECTの方が上回っていたんだなと思いました。

自分はプレイオフ自体が今回が初めてなんですが、今日のREJECTのような攻略の詰め方を参考にして、チームメイト全員で結果を出せたらいいなと感じました。今回の負けを次回に活かすのが、一番大切だと思うので。今日はいろいろ反省点が見つかってよかったです。

ボンちゃん選手:
どうしても2戦続くとなると、やらなくちゃいけない対策が幅広くなっちゃうところはありましたね。みんなうまく分担してやれたとは思うんですけど、それでも1位抜けのチームの「1試合しかやらなくていい」というのがメリットとしてモロに現れたなと思いましたね。

自分たちは最適な練習をしていたと思いますし、結果が伴わなかったのは結果論でしかないと思います。数字だけ見ると完敗なんですけど、個人的にはもう一回やれば勝てる未来も思い描けるくらい、内容は良かったのかなと。そういう意味では、みんな良い取り組みができたんじゃないでしょうか。

自分自身としては、SFLは毎年一番力を入れている大会で、SFLでの活躍を何よりも目指してやっているんですけど、今年はプレイオフでそれが終わってしまったので、悲しいです。でも、いたしかたないですね。

──では、続けて今年一年のリーグ全体を振り返ってみて、ご感想などいただけますでしょうか。

どぐら選手:
SFLが開幕した最初の立ち上がりはあまり良くはなくて、回を追うごとにだんだん良くなってきて、何とかプレイオフにこぎつけたという感じでしたね。

他のFPSタイトルなんかを見ていると分かっていただけると思うんですが、「CR」という看板を背負って戦うのはけっこう重いな……と最初から思っていました。でも、そのぶん注目も、期待もしていただけたのかなと思います。

客観的にみても「ウチが勝つのが一番いいんじゃないかな?」なんて思うくらいには、CRという名前は大きかったです。応援していただける量とか、反響とか、そういったものの大きさが、1シーズン通して身に沁みました。

Shuto選手:
どぐらさんとまったく同じで……話すことがなくなりました。

どぐら選手:
終わり!(笑)

Shuto選手:
(笑)。そうですね、SFL全体としての注目度が増してきているなと思っていて。参加している選手の魅力とか、ゲームの面白さがこれまで以上に広く伝わってきているんだなと感じています。そういった魅力をもっと伝えられるように、個人としても、チームとしても、頑張っていきたいと思います。

かずのこ選手:
僕もどぐらと同じような感じで……CRという大きなチームに入れていただいて、いろいろ注目される量が増えたなと思います。見られていると自分も緊張感が増して、ゲームがうまくなりやすかったりとか、勝ったときの喜びも大きいですし、CRという看板を背負ってSFLに出られたのは本当に良かったですね。

結果、4人とも同じような温度感でやれて、今まで経験した長期のチーム戦で一番楽しかったかもしれません。もし次回もSFLに出られるのならば、こういう注目されるチームで、自分を追い込んでプレイできたらなと感じました。

「ストリートファイターリーグ 2024」プレイオフ:レポート_047
(タイトル名:ストリートファイター6 権利表記:©CAPCOM)

ボンちゃん選手:
僕個人で言えば、今年はチーム練習っていうのを配信で結構やったんですよね。その重要性というか、我々の人となりを知って応援してもらうことが大切なんだなというのを感じました。そういう意味では、うちのチームが今年は一番人となりを知ってもらえたんじゃないかなと思います。

そういう親しみやすい姿を見せつつ、結果を残すのがベストだと思うので、最後に結果がついてこなかったのが残念ですね。だから本当に、最後の結果以外で言えば、理想的な活動ができたと自分でも思います。オフラインの場に立ったときでも、「チーム練習をみるのが好きです」と言っていただけることがよくあったので。

なので、来年もそういう姿を見せながら活動していかないといけないな、というのが今年一年ですごく感じられましたね。

──CRさんと言えば、「オワ練」【※】のイメージがついていましたからね。他のチームの練習配信と比べても、頭ひとつ抜けた注目を集めていたように思います。ボンちゃん選手以外の皆さんは、自分にとって「オワ練」のメリットはありましたか?

※オワ練:気心の知れた仲でのみ行われる、素晴らしいコミュニケーションとともに進む練習。詳細はどぐら選手のYouTubeチャンネルなどを参照して欲しい。

どぐら選手:
家でずーっとひとりで根詰めて練習していると、しんどくなることがあるんですよね。そういうとき、軽口叩ける友達と喋りながらやると、あんまり苦にならないというか。やっぱり人と話しながらゲームをするとすごくストレス緩和になるんだなぁ……というのを去年くらいから感じていて、しかもそれがコンテンツにもなるわけですからね。

なので僕は練習にこれだけ価値を持たせられるなら、すごく「良いな」と思ってます。

Shuto選手:
僕は最初、チームの中では否定的だったんですよ。これまでやったこともなくて、個人練習がいいなと思っていたんですけど……今年やってみて、これはやった方が良いなと思いました。

メリットはいっぱいあるんですけど、まずオーダーの納得性が上がりましたね。個人個人で練習していると、挙手制になりがちなんですよ。「俺、行けるから」みたいな感じで名乗りをあげた人がいると、プレイも見ずに任せちゃうみたいなことってあるんですね。

それが互いのプレイを見ることで、例えば本人に自信がなくても、周りから見たら「いけるよ!」って言える場合もあって。そういう話し合いをして、納得しあいながらオーダーを決められるので、結果として勝率も上がったんじゃないかなと感じています。

かずのこ選手:
個人的には、一体感が出るというのが一番のメリットですかね。応援してくださるファンの皆さんも我々選手に感情移入しやすくなると思いますし、選手としてもチームメイトが自分より強いと、追いつかなくちゃという気持ちになります。

「Crazy Raccoon」というチームの一体感が高まると、選手としても勢いみたいなものを感じられますし、結果を出した時の嬉しさもファンの皆さんと共有した方が大きくなりますよね。それもまたモチベーションに繋がって来るので、自分としては“一体感”を生み出す意味合いが一番大きかったと思います。

──ボンちゃん選手も、先ほどお話にあがった「人となりを知ってもらえる」以外のメリットがあれば、お聞かせください。

ボンちゃん選手:
やっぱり、チーム力じゃないですかね。結局のところ格闘ゲームというのは個人戦なので、「CRの『スト6』部門の4人が、チームとして戦っている」というのをお見せしないと、一体感を持って応援していただくのは難しいんじゃないかなと感じます。

「ストリートファイターリーグ 2024」プレイオフ:レポート_048
ボンちゃん選手、虎の眼光(タイトル名:ストリートファイター6 権利表記:©CAPCOM)

──なるほど。では最後に、リーダーのどぐら選手からメンバーの皆さんに、ひとりひと言ずつメッセージをいただいてもいいでしょうか。

どぐら選手:
そうですね、まずShutoは僕の次にCRに加入したプレイヤーで、もともとゲームに対してすごくマジメというか、「死ぬほどやり込む後輩」という印象がありました。それにプラスして、「CRの色にあうな」というのは僕とCrazy Raccoon代表・おじじの共通認識としてあったんですよ。

それで実際に加入して、今年はしっかり「CRのShuto」としてやってくれて、本当に入ってくれてよかったなと思います。

Shuto選手:
(笑)。

どぐら選手:
次にかずのこなんですけど、かずのこは本当に旧知の仲というか。それこそ15~16年くらいの付き合いがあるし、やっていたゲームも被っていたし、全国大会でチームを組んだこともあったくらいです。「かずのこがいてくれたら、すごくやりやすいだろうな」というのは、CRに『スト6』部門ができたころからずっと思っていました。

それで、僕の意向におじじも沿ってくれて、Shutoも賛成してくれて、加入という形になりました。なので、あなた(かずのこ選手)がいてくれて、僕はとてもやりやすかったです。ありがとうございます。

かずのこ選手:
ありがとう。

ボンちゃん選手:
お別れ会?(笑)

──(笑)。では、最後にボンちゃん選手に向けてお願いします。

どぐら選手:
ボンちゃんも『ストリートファイターIV』時代からの知り合いなので、付き合いは長いんですけど、実はちゃんとチームを組んだことはなかったんですよ。それもあって、お互いの価値観をちゃんと擦り合わせないと行き違う可能性もあるなと思い、大会始まる前に話す時間を作ったりしました。喋ってみたら、ぜんぜん大丈夫そうな感じだったんですけどね。

実はボンちゃんとは、お互いの奥さん同士がすごく仲が良かったりして。そういうつながりもありましたし、プライベートでもゲームでもしっかりした人なので、いてくれると引き締まる存在ですね。

あと、これは全員に向けてなんですけど……えー、リーダーは雑用係じゃありません(笑)。

一同:
(笑)。

どぐら選手:
なんかね、ちょっとめんどくさい事務作業とかあると「リーダー!」って言ってくるんですよ。Shutoとか、ふだん絶対にリーダーなんて呼ばないのに。

なので便宜上リーダーということになっていますが、ぜんぜん必要ないなというか。今度からローテーションでもいい?

かずのこ選手:
やばいやばい(笑)。

──皆さん、ありがとうございました。本日はお疲れ様でした!

「ストリートファイターリーグ 2024」プレイオフ:レポート_049
(タイトル名:ストリートファイター6 権利表記:©CAPCOM)

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編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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