Saishunkan Sol 熊本：インタビュー
──本日はお疲れ様でした。まずはプレイオフを振り返ってみて、ご感想をお願いします。
ネモ選手：
リーグ10節を終えて、約1か月くらいプレイオフに向けてやってきて……オフラインでの練習も増えてきて、チームのまとまりも良くなってきていたと思います。作戦としてはIBUSHIGIN戦はバチッとはまったと思うんですけど、G8S戦は向こうが変化球を出してきたところもあって、仕方のない面もあったのかなと。
とはいえ、練習の成果はしっかり出せたと思います。結果は残念ですが、あまり後悔はありません。
ひぐち選手：
プレイオフは1日2試合やるということで、けっこうハードスケジュールだと思っていたんですけど、楽しく試合ができていい思い出になりました。喜怒哀楽、全部楽しめたというか。チームメイトの皆さんに支えられてここまで来れたので、何よりもそこに感謝という感じですね。
ウメハラ選手：
プレイオフに来れただけでもすごいことだとは思うんですよ。自分自身としても1回は勝てて、イケるんじゃないかなと思ったんですけど……G8Sが強かったですね。
ふ～ど選手：
G8S戦に関して言えば、自分が大将戦で2回負けてしまっているのが大きな敗因で、迷惑をかけたなという気持ちはあります。内容自体も実力不足感があったのかなと。
中段【※】を食らって負けちゃった試合が多かったんですよね。中段を防げず負けるとか、画面端でのドライブインパクトを受けちゃって負けるとか、コンボミスで負けるとかって、アドバイスのしようがないので。こういう負け方は減らしていかなくちゃいけないな、と反省の一日でした。
※中段：しゃがみガードできない攻撃のこと。『ストリートファイター6』では攻撃発生までが遅く設定されている場合が多く、上位層のプレイヤーの間では「見てから立ちガードorドライブパリィ」することが求められる。
ウメハラ選手：
あと10年若ければな～（笑）。
ふ～ど選手：
（笑）。
権利表記：©CAPCOM
──では続いて、SFLのリーグ全体を通した感想もお聞かせください。
ネモ選手：
まずはチームが決まって、ずっとワクワクしてましたね。「こんな強いチーム組めるんだ！」ってのが最初にありました。同時に、このチームで勝てなかったらいろいろ言われるだろうなというプレッシャーもありましたが、このプレッシャーは自分にとっていい方向に働いたと思います。
人の試合をたくさん見たりとか、対戦するキャラクターの連携を調べたりとか、自分自身も強くなっていくのが実感できたので、そういう意味ではよかったと思います。ただ、最後に負けちゃったのはやはり悔しいですね。
ひぐち選手：
試合後のインタビューでも話しましたが、このチームで組めたのは楽しかったです。特にふ～どさんとは前々から組んでみたいと思っていて。自分にはない視点をくれる方なので、それをもらったからこそ、今回の勝率を叩き出せたところもあると思います。自分の実力も、使っているキャラクターも伸ばせて、リーグを通じて強くなれました。
8月からSFLがはじまったわけですけど、あっという間でしたね。大変でもあったんですけど、終わっちゃうとちょっと残念なような気もしていて。来年も出られたらもちろん頑張りたいですし、また大変だけど楽しいだろうな、と思っています。
ウメハラ選手：
とにかく強いチームで出られて、感謝感謝……という感じでした。自分が試合に出なくてもどんどん順位が上がっていくのは、猛獣使いにでもなった気分で、はじめての経験だったかもしれません。
それだけに終盤振るわなかったのは残念なところでもあるんですが、過程を振り返ると楽しいチームでした。いつもはふ～どがひとりでチームの面倒を見る、みたいな感じだったんですけれど、今回はむしろネモの方が多く負担してくれていて。ふ～どがちょっと楽になってるな、みたいなところも新鮮でしたね。また組みたいと思うチームでした。
あと、自分は1年SFLから離れていて、知識面で後れを感じるところはあって、それを補っていく作業は大変でした。休んだことを後悔はしていないですが、休まなかったらもっと早く役に立てたのかもしれないな、というのは頭をよぎりました。
まぁ大変と言いつつ、途中からマヒしてきたんですけど（笑）。目も体も疲れてるけど、慣れたな……みたいな。今日でいったん区切りですが、2～3日休んだらまた頑張ろうかなって思っています。
タイトル名：ストリートファイター6
権利表記：©CAPCOM
ふ～ど選手：
チームを組んだ瞬間、すごく強いメンバーだなと感じて。逆に、誰が控えに回るのかっていう話し合いが難しいチームだなと思いました。ただ、やっていくうちにお互いの得意不得意だとかの意見交換がスムーズにできるようになったので、オーダーとかも決めやすくなっていったのかなと。
ただ、自分が道中いくつか負けてしまって。勝っていればもう少し楽をさせることもできたのかなと思いつつ、チーム戦ってそういうものだからしょうがないとも思いつつ……。もう少し勝てたらよかったな、というのは終始感じていました。
──それでは、リーダーのネモ選手からチームメイトの皆さんにひと言お願いします。
ネモ選手：
やっぱり、すごく強いチームなので「勝つだろうな」と思って取り組めたのが自分にとってすごく良かったですね。「がんばらなきゃな」と思えたので。
その上で、このチームでできることは全部やり切ったと思うくらい出せたと思うので。最後は勝負の結果なので、ツイてなかったな……と。明日やったらまた変わるかもしれないし、くらいの気持ちです。とにかく、皆さん今年1年ありがとうございました。
ひぐち・ウメハラ・ふ～ど選手：
ありがとうございます。
──では、ひぐちさんから順にネモさんへひと言、いただいてもよろしいでしょうか。
ひぐち選手：
SFLって単純にゲームをするだけじゃなくて、誰がどのキャラを担当するだとか、チームのバランスを考えてどういう練習をするか、みたいなところが必要になって来るんですよね。そういうゲーム外の攻略で、ネモさんにはすごくお世話になりました。
もちろんゲーム内の攻略もすごく共有してくれて。ネモさんに教えてもらったことがあったから勝てた試合もあったので、本当にゲーム内外問わず、お世話になりました。感謝しかないです。
ウメハラ選手：
作戦を立てるためにCFNを見てもらったりとか、「このプレイヤーはこういうクセがあるから○○した方がいいよ」とか、ネモ自身もプレイヤーなのにコーチみたいなことをしてくれました。
自分はあまりそういうのが得意ではないので、あんまり効率は良くないかもしれないんですけど、とにかくゲームをするくらいしか報いる方法が分からなくて……。不甲斐なくてすみません。
ふ～ど選手：
組んでみて、すごく責任感のある、大人な人だなというのは実感しました。この先、選手会の会長とか推薦したいなって……。
ネモ選手：
（苦笑）
ふ～ど選手：
適任なんじゃないかなって思うくらい感じました（笑）。
──ありがとうございます。最後にウメハラ選手にお聞きしたいのですが、最初の方のインタビューで「メガネを忘れた」というお話がありましたが、プレイに影響はなかったんでしょうか？
ウメハラ選手：
長時間ゲームしたりとか、画面が遠いとメガネのないことによる影響があるんですけど、今回は試合数も少ないし、画面位置も自分で調節できるので……。残念だけど、実力ですね。
……いや、メガネのせいか（笑）。
──（笑）。ではあらためて、本日はお疲れ様でした。
