広島 TEAM iXA:インタビュー
──広島 TEAM iXAの皆さん、本日はお疲れ様でした。では、さっそくですが今回のプレイオフを振り返ってのご感想からお聞かせください。
ACQUA選手:
リーグ本節が終わってから1か月くらい時間があって、かなり練習期間があったので、チームメンバーと相談しながら準備は万端にできていたと思います。結果は……下振れもあったと思いつつ、正直なところ、少し足らなかったのかなと。プレイオフというのがすごく厳しく、レベルの高い戦いであるというのをあらためて感じました。
CRの選手が全員、本番力みたいなところもふくめて強く感じたので。めちゃくちゃ悔しいですけど、いい経験になったとは思います。
じゃじい選手:
みんなで本節が終わってから練習する中、オーダーは直前まで迷っていましたが、ベストは尽くせたなと思っています。僕は今日は出番がなかったんですが、CRが豪鬼の多いチームということもあり、チーム内のスパーリング等はしていました。ちょっとは仕事ができればよかったんですけど、対戦相手が強かったなというのが正直な感想ですね。
ひかる選手:
プレイオフに向けてはエドモンド本田を準備してきました。CRのキャラクター構成とアウェイスタートというのを踏まえると、A.K.I.で待つよりも、エドモンド本田を準備した方が勝率が高いと考えていたんです。
内容自体は、特に後半にかけてよくできていたと思うんですが、勝ちきれなくて。2巡目は「A.K.I.の方がいけるかな」と思って変えて……それでも、最後は負けてしまったんですけど。やれることは全部やったかな、という感じです。
ひびき選手:
プレイオフが終わって、すごく悔しいです。控室に戻ってから悔しさがじわじわ高まってきて……。CR戦について言えば、自分がアウェイのときにどぐらさんのベガが来るのは予想で来ていたので、そこを踏ん張って勝ちたかったですね。ホームの番が来ればキャラクター的には刺さるので、僕が頑張ればいい方向に行くかと思ったんですけど……うまくいかなくて。
結果的にはアウェイでは想定していたベガに負けて、自信のあったホームのキャミィ戦でも負けてしまって。……落ち込みました。ただ、SFLの舞台をiXAのこのメンバーで戦えてすごく良かったですし、とてもいい経験になりました。
僕はいわゆる傭兵枠なので、来年どうなるかは分からないんですけど、チャンスがもらえるのなら今年よりいい結果を出せるようにしたいです。
──では、続いてリーグ全体を振り返っての感想などをお聞かせいただけますでしょうか。
ACQUA選手:
SFLの期間中は「長いなぁ、大変だなぁ」と思うこともあったんですけど、今思えば楽しかったですし、すごく成長できた実感もあるので、良い期間だったと思います。プレイオフまでの1ヵ月も、チームで練習して強くなれたと思うので、今後に活かせるいい経験になったんじゃないでしょうか。
じゃじい選手:
僕個人としては本節の結果がぜんぜんふるわなくて。プレイオフに向けて練習の仕方とか、同じタイプのキャラの使い手の人とコミュニケーションを取ったりだとか、そういう変化をつけてきたんですけど……でも、最初からできるのがプロだよな、と思わされる結果になりました。
これからも競技人生は続いていくんですけど、その反省を活かして、また頑張りたいなと思っています。
ひかる選手:
もともとSFLというのは目標にしていた大会なので、まず参加できたことが嬉しかったですね。しかも思ったよりは勝てて、プレイオフにまで来れたのが何より嬉しいです。その中で得られるものもたくさんありましたし、本当にいろいろな経験ができました。また来年も、今回の経験を活かして、もっといい結果を出せるよう頑張ろうと思います。
ひびき選手:
この4か月、期間だけを聞いたときは長いと思ったんですけど、いざ入ってみたらあっという間で。正直、けっこう大変でした。「SFL、辛いな」と思うこともありましたが、同時にこの4か月で明らかに実力がついた感触もあるので、本当にためになる時間でした。
すみません、あまり言葉が出てこなくて……。
──いえ、ありがとうございます。それではACQUA選手とひかる選手にお聞きしたいのですが、今回、本節からプレイオフの間にバランス調整をふくむアップデートが配信されました。この調整によって、オーダーや攻略に影響はありましたか?
ACQUA選手:
個人的にはあのタイミング調整が入ったのには、とても驚きました。しかもiXAのチーム的には、ピーキーなキャラクターの使い手が多いこともあって、調整内容がかなり追い風になったんですよね。プレイオフで勝つのも最初はちょっと難しいかもしれないな、と思っていたんですが、調整が入ったことによってポジティブになれたというか。正直、ウキウキでした(笑)。
とはいえ、恐らく相手はキャラクターを変えてはこないだろうなと。なので、攻略にも大きな変化はありませんでした。ひかるのA.K.I.についても、相性を覆すほどの調整ではなかったので。なので彼が「エドモンド本田を使う」という以外には極端な違いはなく、今まで通りの担当のキャラクターに対する勝率がちょっと上がったかな、という感じでしたね。
ひかる選手:
今回、エドモンド本田を使った理由はCR対策というのはもちろんあります。今回の組み合わせでアウェイにA.K.I.を使うと、誰が来るか分からないんですよ。しかも全員、そんなにやりたくない組み合わせになってしまうので。
例えば、僕はA.K.I.以外にもマノンを使ったりするんですが、その理由はA.K.I.で戦いにくいキャミィなどのキャラクターに対してやりやすいからなんですよね。ただ、その使い方をするのならエドモンド本田はありかと前から思っていて、実は調整が入る前から触っていました。
しかも今回、エドモンド本田の調整を見て、キャラクターを被せるためだけでなく、単純に強いと思ったからこそ使いました。恐らく相手チームもエドモンド本田の対策って万全ではないと思いましたし、プレイオフに向けて仕上げられるなら「エドモンド本田で良いな」と考えたという感じです。
──ちなみにACQUA選手はJPも使うイメージがありますが、今回はブランカ一本で行こうと早くから決められていたのでしょうか?
ACQUA選手:
そうですね、CR・REJECTのチーム構成的にJPではキツい組み合わせが多いと思ったので。単純にキャラクターとしても僕はブランカの方が強いと思っていますし。個人的にブランカの評価はかなり高いんですよ。
──なるほど。それでは、リーダーのACQUA選手から他のメンバーにひと言メッセージをお願いできますか?
ACQUA選手:
じゃあ、ひびきくんから……。今回、SFLに初参加で、恐らくこれまでとは違った練習が必要になったと思うんですよ。「この人を倒す」っていうような細かい攻略が必要になってくるので、そういうところを一緒に詰めていけたのかなと思います。
このシーズンでリーダーとして一番気を付けていたのが、チームの勝率アップを第一に考えることなんですよ。自分の勝率を上げるより、チームの勝率を上げる方が大事だと思って。お互いにいい経験ができたと思うので、これを糧に引き続きがんばりましょう。
ひびき選手:
ありがとうございます。
ACQUA選手:
ひかるはエースとして活躍してくれて。それだけに申し訳ない気持ちもあるんですよね。プレイオフにはギリギリ来られたけど、逆に言えば、ひかるがあれだけ勝ったのにギリギリだったっていう。もうちょっと楽をさせてあげたかったです。
プレイオフに関しても、もちろんひかるが望んでエドモンド本田を選んだ面もあるんですけど、それでもやっぱり負担は大きかったんじゃないかなと思っていて。もっとチームメイトで支えられたら、もう少し違うやり方もあったのかもしれないですね。
なので、ひかるにはちょっと申し訳ない気持ちと、プレイオフふくめてたくさん出てもらったという感謝の気持ちでいっぱいです。まぁ、ひかるはこの先長いからね! 今の時点で間違いなく日本のトップクラスだと思うけど。本当に、ひかると一緒に戦えて楽しかったです。
ひかる選手:
ありがとうございます(笑)。
ACQUA選手:
じゃじいくんはね、去年もiXAで一緒にSFLに出た、関わりの長いプレイヤーです。最終的には本当に申し訳ない形になってしまいました。
本節のとき、本人もさっき言っていたんですけど、じゃじいくんがなかなか勝てなくて、動きも正直あまり良くなくて。それで1回、「このままじゃマズいぞ」っていう深い話をしたんですよ。プロゲーマーとしてのポジションまでふくめて、危ういよっていう。
じゃあ、それからどういう取り組みをして、プレイオフに向けてどういう状態になっていればいいのかっていうのをふたりで話して。それで1か月かけて、かなり強くなってくれました。今回のプレイオフでは結果として出番はなかったんですけど、Shuto選手に出そうと思っていたんですよね。だから3巡目まで回っていたら、たぶん先鋒はじゃじいくんだった。そこはね……本当に申し訳ない。
じゃじい選手:
いやいやいや……。
ACQUA選手:
でも、本当に強くなったよ(笑)。
じゃじい選手:
ありがとうございます。
──ありがとうございました。広島 TEAM iXAの皆さん、今日までお疲れ様でした!