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新作『信長の野望 天下への道』をいち早く体験してきた。会場は武家屋敷を思わせる和風の撮影スタジオ、試遊台も豪華絢爛……ゲーム最新情報も盛り沢山だったのに、会場のインパクトが強すぎた

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『信長の野望 天下への道』は、織田家をはじめとした戦国時代の有名大名家の傘下に入り、一定の期間毎に土地の占領度などがリセットされるシーズン制のサーバー内で覇権を争うMMO歴史戦略シミュレーションゲームだ。

本作は、コーエーテクモゲームスの人気タイトル『信長の野望·天道』の正式ライセンスを受けたMMOSLG。同社の既存IPを活用したオンライン向けタイトルをプレイしてきたファンにとっては、馴染み深いシステムが採用されている。

内政で拠点を発展させて軍備を整え、他プレイヤーとの戦闘でお気に入りの武将を編制した部隊の強さを競い合い、何十人何百人といった味方プレイヤーといっしょに共闘できる楽しさを体験できる。

『信長の野望 天下への道』イベントレポート:織田信長のレプリカ甲冑を着たスタッフも登場。なぜか撮影会が開かれる_001

しかし、そういった楽しさの反面、圧倒的な苛烈さも同時に存在することは、本ジャンルのファンなら容易に思い出すことができるだろう。

しかし『信長の野望 天下への道』には、そんな苛烈さを中和するシステムが実装されていた。

いくら大規模戦で負けようとも、絶対に拠点が奪われることがない「不可侵地域(非GvGエリア)」。さらに、目的地まで迷うことなくたどり着ける「霧」と「道」システム。加えて、大規模戦のスケジュール合わせがしやすい軍団(ギルド)機能内の管理システムも搭載されている。

いくつものユーザーフレンドリーな要素が本作の遊びやすさを支えている。まさにMMOSLGにおいてユーザーの生活を支えるセーフティーネットと言えるだろう。

これらは初心者を導くためのシステムかと思いきや、じつは経験者にとってこそジャンルの慣習になっていた数多くの負担を軽減してくれる革新的なシステムだった。本記事では、4月16日に実施されたメディア向け説明会に参加して感じた『信長の野望 天下への道』の遊びやすさについて紹介していこう。

※ゲーム画像は開発中のものです。

取材・文/キック一郎
編集/竹中プレジデント


※この記事は『信長の野望 天下への道』の魅力をもっと知ってもらいたいグラビティゲームアライズさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

和の空間で発表された『信長の野望 天下への道』最新情報

まずはメディア向け説明会の概要と改めて発表されたゲーム情報をお届けする。

説明会の会場となったのは、武家屋敷や天守閣をイメージしたであろう和風の撮影スタジオ。とにかく豪華絢爛。室内には『信長の野望 天下への道』を体験できる試遊台が設けられていた。

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会場内に入ると広々とした和室が取材陣の前に広がっていた。
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豪奢な襖に囲まれた試遊台。

説明会ではまず、本作が2025年内に配信予定であることが明かされ、ゲーム概要や見どころが公開されていった。

本作では、ゲーム開始時に選択可能な陣営の味方プレイヤーとともに、天下を目指す鍵となる城を占領していき「支配値」を獲得していく。獲得できる支配値が最も多いのが「二条御所」になるため、その周辺では激戦が繰り広げられるのだろう。シーズン終了時に支配値を最も多く保持できていた勢力が、そのシーズンの勝利陣営になれるのだという。

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そして本作における大きな特徴である「不可侵地域(非GvGエリア)」と「争覇地域(GvGエリア)」の解説も。

「不可侵地域(非GvGエリア)」とは、文字通り「侵攻できない地域」であり、要は「他勢力との戦闘が起きない」。これにより、序盤からいきなり敵対プレイヤーに蹂躙されてしまう心配がない。

各勢力のスタート地点は「不可侵地域」で、二条御所の周囲が「争覇地域」となることが語られた。また本作では、プレイヤーの所属勢力が占領した築城地に付城や支城を建築でき、「争覇地域」では支城を敵対勢力からの侵攻を防ぐ拠点となることも明かされた。

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本作には「寄合所(日程調整機能)」と「軍団点呼機能」が実装されている。味方プレイヤーとの連携やスケジュール合わせが重要な大規模共闘「攻城戦」のための機能だ。

この機能により、攻城戦を行う日程の多数決を取ることが可能となり、「軍団点呼機能」では決定した攻城戦の日に点呼を取れる。これにより、参加人数を各メンバーが把握しやすくなるだろう。

また、説明会の後半では、未経験のプレイヤー向けにゲーム序盤の目標が紹介された。ゲーム開始直後は「不可侵地域」で内政の消費量が多い石材資源地を優先して占拠し、「天守」を中心に拠点の施設レベルをバランス良く伸ばしていくことが重要だという。

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同ジャンルで馴染み深い兵種(騎馬や足軽など)の分類が本作にも登場するため、「争覇地域」での攻城戦に向けて、対人戦用の部隊と攻城戦用の兵器部隊を2種類用意するのがセオリーだということが語られていた。

本作の戦闘は、最大3名の武将を部隊に編成し、各自に兵士を割り当てるシステム(兵士数=武将のHP)で、各プレイヤーが大将に選択した武将の兵士数がゼロになった時点で敗北となる。

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各武将には、戦法というスキルに該当する固有の効果が1種類あり、付け替え可能な戦法を2種類まで選ぶことができる。それぞれの武将は、最大3種類の戦法を持った状態で戦うことが可能だ。

なお、今回の説明会では、2月14日~28日の期間に開催されたβテストで実装されていなかった新機能も告知された。その1つが武将と戦法のおすすめ組み合わせをゲーム内で確認できる機能だ。

レアリティが低い武将から高い武将まで、戦法も様々な種類の組み合わせが掲載されているので、あらゆるプレイヤーの一助となるはずだ。

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このほかに勢力や軍団における戦略要素の「政策」や「外交」に関しても解説があった。

「政策」は回数制限やクールタイムがあるものの、攻城戦が有利になる効果や支城を強化できる防御面で有利な効果もあるため、大規模戦の戦況を大いに盛り上げてくれるだろう。

また「外交」では、文字通り他の勢力と同盟を結ぶことができるので、抜きん出た強さを持つ勢力に対して、一致団結して挑むことも可能だ。

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説明会の終盤には、βテスト版から正式リリース版に向けた改善予定が発表された。

資源の獲得量や消費量のバランス調整、戦法の性能調整、UIの調整、チュートリアル改善など、詳細は明かされなかったがβテストでの反響を受けて数多くの変更が予定されているとのこと。

さらに、βテスト版になかった要素や機能も正式リリースに向けて追加されていくそうだ。プレイヤー同士が部隊データを登録し、ゲーム内のマップ上とは別の空間で競い合うイベント戦のような機能に加え、 部隊編制やバトルログの情報をゲーム内チャット上で共有できる機能も実装予定だという。

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メディア向け説明会の当日試遊台では部隊編制の共有機能が実装されていた。

最後に、本作の世界観やゲーム内用語を「信長の野望」シリーズに適した内容にしていきたいとの話も語られていた。

たとえば、βテスト版では「二条城」となっていた表記が今回の説明会では歴史的により適した「二条御所」という表記に変更されていたりと、「信長の野望」ファンはもちろん、歴史好きのためにも細部に気を配って制作を進めていくそうだ。

さらに「二条御所」を中心地として各勢力が争うシーズンが終了した後には、年代や場所を変えた新エリアMAPが舞台となるルールも検討中であることが明かされた。

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メディア向け説明会の後には、織田信長のレプリカ甲冑を着たスタッフの撮影会が実施された。

『信長の野望 天下への道』はジャンル特有の苛烈な対人要素がうまくマイルドに調整されている

ここからは、「対人戦はちょっと苦手」や「いきなり蹂躙されるのが怖い」といったプレイヤーでも、『信長の野望 天下への道』なら安心して参戦できる要素を紹介していこう。

まず、本作には「争覇地域」と「不可侵地域」のエリアが存在する。そして、必ず「不可侵地域」からゲームが始まるため、いきなり他プレイヤーに襲われて、拠点や資源を奪われる心配がない

また、大勢の味方と同じ城が最初の拠点となる(内政はプレイヤーごとに個別進行)ため、ゲームスタート時から敵対勢力に囲まれて苦境に立たされる事態を回避できるようになっている。

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さらに、同ジャンルでお馴染みのタイル状のマスを占領して目的地に向かう形式ではないことも、プレイヤーの負担軽減にひと役買っている。

本作のマップには、「天下への道」というタイトル通り、全国各地から「二条御所」に向けた一本道(基本的に)がマップ上にひかれている。ゲーム開始時は、この道は「霧」によって閉ざされており、ゲーム内で内政の進行などの攻略目標を達成するごとに、「霧」を晴らしていくことが可能となっている。

そして、「霧」が晴れた道を辿っていくことで、自然と「二条御所」までの道筋が開けていくわけだ。有利な土地や勝利条件となる土地を奪いあうことはなく、「不可侵地域」の道で視覚的にも味方プレイヤーに支えられながら、和気あいあいと道を歩んで行くこともできるに違いない。

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敵対勢力との奪い合いが発生しない分、内政や兵力の補充が非常に進めやすい

そのため、対人戦に強い武将の獲得や育成ができていなくても、限界まで補充した兵力で兵器部隊を組めば、大規模な攻城戦でも味方の役に立てるため、プレイヤーの精神的にも充足しやすいはずだ。

さらに、本作では前述した「寄合所(日程調整機能)」や「軍団点呼機能」などの機能を使えば、大まかな予定がわかるようになっている。ゲーム内機能を使って味方との連携を完結できるし、そのコストも軽減されるのは嬉しい

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このように、『信長の野望 天下への道』においては、ジャンル特有の苛烈な対人要素がうまくマイルドに調整されている。これらの点は初心者が入りやすいという長所にも直結するため、ぜひ本ジャンル未経験のプレイヤーも一度は触れてみてほしい。

『信長の野望 天下への道』は、2025年正式サービス開始予定と発表されている。App Store、Google Playにてリリース予定だ。また、公式Xアカウントや公式Discordでも手厚く情報が発信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

編集者
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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